ENEOSは高配当銘柄として投資可能か検証

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銘柄検証

今回はガソリンスタンドとして目にする事も多いENEOSが高配当銘柄として投資可能か検証しました。

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ENEOSの事業

ENEOSは石油製品の精製および販売等を行う企業で日本の石油元売として最大手で世界でも第6位の規模を持っています。

またENEOSグループとしてアジアを代表するエネルギー・素材企業グループを目指し原油、天然ガスの開発事業や金属の発掘事業も手掛けでいます。

ENEOSの現状

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ENEOS5020462.910.60.62224.7550.45
※2021年10月15日時点

株価はコロナ禍で大きく下げた後は徐々に持ち直しています。

最近は原油価格の上昇もあり、株価を上げていますが配当利回りは4%後半です。

業績推移

銘柄名ENEOS
2018年3月期3619
2019年3月期3223
2020年3月期-1879
2021年3月期1139
2022年3月期(会社予想)1400
※最終利益(億円)

2020年3月期は1879億円の大きな赤字になっています。

要因は年明け以降のコロナ禍によるガソリン需要の減少に加え原油価格の下落です。

原油の値段が下がると在庫で持っている石油の価値が下がり、ガソリン等の石油製品利益が小さくなる為、 石油元売り会社の業績は原油の価格に大きく左右されます。

2021年3月期はコロナ禍による販売減少がある一方、国内石油製品マージン、銅価格の上昇、石油開発の減損の反転、経費削減により増益となっています。

配当推移

銘柄名ENEOS
2015年16
2016年16
2017年16
2018年19
2019年21
2020年22
2021年22
2022年3月期(会社予想)22

配当についてはここ数年現状維持の状態が続いています。

今後の配当方針は、中期経営計画中(2020年度~2022年度)は現状を下回らない配当水準とする方針です。

ENEOSの今後

ENEOSはグループとして2040年までの長期ビジョンを発表しています。

アジアを代表するエネルギー・素材企業として事業構造の変革による価値を創造すると掲げていますが、1番大きな項目は低炭素、循環型社会への貢献でしょう。

ガソリンの国内需要は人口減少やハイブリット車の普及で年に数%ずつ減少しており今後も電気自動車の普及等で回復は見込めそうにありません。

世界的な脱炭素の流れもあり石油に依存しない事業構造への変革は急務の課題です。

また、石油精製販売や石油、天然ガスの開発については、デジタル等の新技術の導入及び最適量産体制の構築により国際競争力を強化する方針です。

ENEOSの投資判断

これまでの要因を素にENEOSの投資判断を検証したいと思いますが、石油に依存した利益構造に変革が必要な事は明らかです。

世界的な脱炭素の流れもあり、日本でも2035年までに新車発売で電動車100%を実現すると表明しています。

この目標が期限通りに達成出来るかは不透明ですが、世界的に同様の流れですので将来的にガソリン車はこの世から無くなる可能性が高いです。

当然ガソリンの需要は減りますのでガソリンスタンドの存在も気になるところです。

しかし、この様な事は石油元売り会社が1番理解していると思いますし、ガソリンは使用しなくなったとしても代替エネルギーは必要になると思います。

実際ENEOSは水素や再生可能エネルギー、天然ガスを使用したエネルギー開発に力を入れています。

以上の様な点を考慮すると石油元売り会社としてのENEOSの将来には不安がありますがエネルギー会社としての将来性には期待できる部分も大きいと思います。

まとめ

今回はENEOSの投資判断について検証しました。

個人的には、まだ400株しか保有していませんので中長期の視点で今後株価が下がる場面があれば買い増しも検討したいと思っています。

ENEOSについてはYouTubeで動画版も投稿していますのであわせてご覧ください。

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