最近は預金金利の低下や老後の資金問題などで資産運用に興味を持つ人達も増えている様に感じますが、資産運用といっても株式投資のほか、債券、不動産投資、最近では暗号資産など様々な種類があります。
その中でも特に株式投資は人気が高く、実際ネット証券の口座数は増加を続け、株式投資を始める人の数も増えています。
しかし、株式投資でまとめても個別銘柄のほか投資信託、ETFなどが有り、投資先も国内のみに限らずアメリカやその他の国へも投資が可能な社会になっています。
また、投資方法も中長期運用の高配当株投資やインデックス投資、短期投資のデイトレードや信用取引と多種多様です。
そして投資先同様、証券会社の数もネット証券を中心に数が増えており、特に今から投資を始めようとする人や投資を始めたばかりの人にとっては、最初に悩んでしまう問題かもしれません。
選択肢がたくさんある事は投資家にとっても有難い事ですが、選択肢が多すぎてどこの証券会社で何に投資して良いか迷ってしまう場合も多いと思います。
そこで今回は個人的におすすめだと思う株式投資方法やおすすめのネット証券についてまとめていきます。
おすすめの投資方法
まず私がおすすめだと考える投資方法は中長期運用の高配当株投資です。
私は2020年から国内の個別高配当株を中心に投資を行っていますが、その1番の理由は売買の回数を減らせるからです。
株式の売買は経験した事がある方ならば分かると思いますが、想像以上に難しいです。
「頭と尻尾はくれてやれ」という相場の格言がありますが、底値で買って高値で売り抜ける事は狙って出来るものではありません。
自分が買うと下がり、売ると上がると感じてしまう事は、取引後誰しも経験がある事だと思います。
細かい利食いや損切りで売買を繰り返すよりも、購入後ほったらかしにしている方が長期で考えた場合、利益が出やすいという事は歴史が証明しており、実際個人投資家で1番利益を出しているのは、亡くなってずっと放置されていた口座というデータもあります。
その点、高配当株投資ならば中長期の運用が基本になりますので、購入さえしてしまえば売るタイミングを考えなくても大丈夫です。
実際私は保有銘柄を売却するつもりは無く、株価が上がろうと下がろうと配当を利益としてもらい続ける予定です。
これは1つの考え方なのですが、配当利回り5%の銘柄を20年間保有し続けると配当だけで元本が回収出来る計算になります。
※税金は考慮していません
つまり21年目以降、購入単価は関係なく、その時点の株価が全て利益と考える事が出来ます。
もちろん20年という年月はとても長い期間ですし、途中で減配や倒産のリスクもありますので、絶対間違いない方法ではありませんが、「売却せずに利益を確定出来る方法が配当」個人的にはその様な考え方で高配当株投資をしています。
高配当株投資をおすすめする理由

また、他にも高配当株投資がおすすめと考える理由はありますのでまとめていきます。
株主還元姿勢の高さ
1つ目は上場銘柄の株主還元姿勢の高まりです。
私は2020年に約10年ぶりに株式市場に復活したのですが、その時1番驚いた事は上場企業の株主還元姿勢の高まりでした。
大手企業の多くが以前の配当利回りと比較して上昇しており、実際に上場企業が配当に回している金額も上昇傾向です。
下記の表に東証1部銘柄の2008年からの配当推移をまとめていますが、10年前と比較すると2倍以上に増えていますし、特に2014年頃からの上昇スピードが凄いです。

何故配当金総額がこれ程急激に上昇し続けているかの明確な理由は不明ですが、投資家の投資判断に株主還元姿勢に対する意識が強まり、昔より各企業が株主還元に力を入れている事は間違いないようです。
投資家を増やす事は国策
続いての理由は、投資家を増やす事は国策である点です。
日本人は昔から投資よりも預貯金を好むと言われており、実際に日本人の個人金融資産約2000兆円のうち現金・預貯金の割合は約1072兆円と半数近くを占めます。
もちろん投資をする事が常に正義ではありませんし、リスクよりも安全を好む国民性は素晴らしいと思いますが、もう少し投資に回すお金が増えた方が良いというのも事実だと思います。
そこで国はNISAやiDeCo等の税制優遇制度を作り投資家を増やそうとしていますし、2022年4月からは高校で金融教育の授業がスタートしています。
実際ネット証券の口座開設数やNISA口座の開設数を見ても、最近は投資に興味を持つ人が増えている様に感じますし、学校で金融知識を学ぶ事で投資を身近に感じる事が出来るでしょうから、今後投資を始める若者も更に増えてくると思います。
高配当株投資のデメリット

ここからは、高配当株投資のデメリットについてもまとめていきます。
減配リスク
高配当株投資家にとって1番怖い言葉は「減配」です。
いくら現在の配当利回りが高くても減配で配当利回りが下がると意味がなくなります。
業績の急回復や保有資産の売却などで一時的に配当が急増している銘柄などは、減配リスクも高い為、注意が必要です。
資金が動かせなくなる
高配当株投資の場合は配当目的で長期の保有になってしまいますので、投資している資金は簡単に動かせなくなってしまいます。
もちろん急にお金が必要になった時に売却して現金化する事は可能ですが、株価の状況によっては損失が出てしまう可能性もあります。
その様な事態を避ける為にも、高配当株投資は余裕資金で行う事が鉄則です。
株式投資や証券会社に対する疑問

ここからは、今から中長期運用の株式投資を始めようと考えている人にとって、おすすめだと思うネット証券会社を比較検証していきますが、その前に株式投資や証券会社に対するよくある疑問をまとめています。
いくらから(少額でも)投資可能か
基本的に購入は単元(主に100株)単位になり、最低購入単価は銘柄により異なります。
株価100円の銘柄だと1万円、株価1000円の銘柄だと10万円が最低購入単価になります。
※証券会社によっては単元未満株での購入も可能です。
儲かるのか(損はしないのか)
個別銘柄や投資信託、ETFなどの商品は元本保証ではない為、損失が発生する可能性はあります。
しかし、銘柄や投資商品によってはリスクを抑える事が出来ますし、中長期の運用で堅実に利益を出す事も可能です。
証券口座開設や維持に費用はかかるか
証券口座開設や維持費に費用はかかりません
1人で複数の証券口座を開設する事は可能か
証券口座は1人で複数開設出来ます
しかし、税制面で優遇されるNISA制度は1つの金融機関でしか利用出来ない為、注意が必要です。
※NISA制度の詳細は別記事で投稿していますので、こちらを参照して下さい。
おすすめのネット証券

それでは、今から中長期運用の株式投資を始める場合、おすすめだと考えるネット証券会社を検証していきます。
現状私がおすすめだと思うネット証券は、SBI証券、マネックス証券、LINE証券の3社です。
それぞれのネット証券の特徴を個別にまとめています。
SBI証券
- SBIグループで口座開設数720万を突破し、国内株式個人投資家シェアNo.1
- アクティブプランで国内現物取引手数料が100万円まで無料
- S株(単元未満株)の買付手数料が実質無料化(キャッシュバック方式)
※売却時は約定金額の0.55%(税込み)手数料発生 - Tポイントを使用した投資が可能
マネックス証券
- マネックスカード(クレカ積立)を使用した投信つみたてで1.1%ポイント還元
- ワン株(単元未満株)の買い付け手数料が無料(ネット証券初)
※売却時は約定代金の0.55%(税込み)手数料発生 - 米国株取引に強い
LINE証券
- 既存のLINEアプリを使用して取引可能な為、「始めやすい」、「かんたん」が魅力
- お得でオリジナルのキャンペーンが複数ある
- いちかぶ(単元未満株)での購入が可能
- つみたてNISAでLINEポイントが使用可能
LINE証券の特徴は別記事でもまとめていますので、興味のある方はこちらをご覧ください。
ネット証券3社の特徴比較
SBI証券 | マネックス証券 | LINE証券 | |
手数料(約定代金20万円時) | 0円 | 198円(税込) | 115円(税込) |
手数料(約定代金50万円時) | 0円 | 495円(税込) | 275円(税込) |
ポイント | Tポイント | マネックスポイント | LINEポイント |
NISA | 〇 | 〇 | × |
積立NISA | 〇 | 〇 | 〇 |
1株単位の購入 | 〇(S株) | 〇(ワン株) | 〇(いちかぶ) |
特徴 | 口座開設数No1 | クレカ積立ポイント還元1.1% | 多種多様なキャンペーン有り |
投資タイプ別おすすめ証券会社
3社の特徴を個別にまとめましたが、タイプ別に分けると下記の通りになります。
①個別銘柄への投資を予定している人
一般NISAが使用出来、アクティブプランで国内現物手数料が100万円まで無料のSBI証券
②外国株を含む投資信託やETFなどの積立投資を予定している人
マネックスカードを使用したクレカ積立で1.1%のポイント還元が受けられるマネックス証券
③少額から株式投資を始めようとしている人や現在他の証券会社をメインに使用している人
初心者でも簡単に操作可能でお得なキャンペーンを展開しているLINE証券
まとめ
今回は個人的におすすめだと思う株式投資方法や証券会社についてまとめました。
現在は、情報も多く自分に合った投資方法や証券会社を見つける事はなかなか難しいです。
しかし、実際にやってみないと分からない部分も多いと思いますので、とりあえず少額からでも投資を始める事が1番の勉強になると思います。
また、証券会社は1人で複数の口座が開設可能ですし、口座開設や維持費に費用も発生しませんので、色々な証券会社を実際に使用して比較する事も可能です。
そして私のブログでは、自分自身の投資状況や高配当銘柄を中心に銘柄検証を行っていますので、たくさんある情報の中の1つとして参考にして頂ければ幸いです。






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