最近は老後の資金問題や年金問題に加えネットで簡単に情報が入手できる事やFIRE思想の高まりもあってか、20代や30代で投資に興味を持つ人の割合も増えている様な気がします。
もちろん若いうちから投資を始める事は素晴らしい事だと思いますし、20代、30代から投資を始める事で30代、40代でFIREする人達も今後増えてくるかと思います。
しかし、40代の代表として今回は敢えて伝えさせてもらいます。
株式投資、特に高配当株投資は40代からこそ始めた方が良いです!!
という事で今回は40代からこそ高配当株投資を始めた方が良いと思う理由と、個人的に高配当株投資に必要だと思っている3つのモノについて、私の実体験をもとにまとめていきます。
投資実績
まず私の投資実績からまとめていきますが、現在約700万円分の株式を購入し年間40万円の配当を受け取っていますが、投資を本格的に始めたのは40歳を超えてからです。
私の経歴はプロフィール欄などで記載していますが、2000年代に証券会社で約5年間働いた後、投資をしていた時期もありますが2010年代は投資と全くノータッチでした。
何故2010年代の約10年間投資とノータッチだったかは後ほど説明しますが、そんな私でも2020年に40代で株式市場に復活して約1年半で現在は年間で配当を40万円受け取れる様になりました。
年間40万円ですので1ヵ月にすると3万円を超える金額になります。
3万円を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれだと思いますが、現在の生活に月3万円の収入が増えたところを想像してみると分かりやすいかと思います。
月に3万円あれば光熱費や通信費が配当だけで賄えたり、贅沢な外食に行く事も可能です。
また配当を数か月分貯めれば配当金だけで旅行にも行けます。
この様に株式を保有しているだけで、月々の収入が増える高配当株投資には夢があります。
高配当株投資に必要な3つのモノ
それでは何故40代からこそ高配当株投資を始めた方が良いと考えているか、ここからは私が高配当株投資に必要だと考えている3つのモノと一緒にまとめていきます。
余裕資金
まず1つ目は余裕資金です。
高配当株投資の場合は配当目的で長期の投資になりますので、投資している資金は簡単に動かせなくなってしまいます。
もちろん急にお金が必要になった時に売却して現金化する事は可能ですが、株価の状況によっては損失が出てしまう可能性もあります。
その様な事態を避ける為にも、高配当株投資は余裕資金で行う事が鉄則です。
しかし、20代はまだ社会に出たばかりで給料も低いですし、30代は結婚やマイホーム購入で支出が膨らむケースも多いかと思います。
もちろん40代でも教育資金の増加などで支出が膨らむ場合もあるとは思いますが、収入が上がっている可能性もありますし、20代、30代での貯金もあるかと思いますので、20代と比較すると資金にも余裕が出ている可能性は十分あるかと思います。
実際私も先程お伝えした2010年代に投資の空白期間が10年間空いた原因は、結婚やマイホーム購入により投資に回せるお金が無かった事が理由です。
もちろん個人差が大きい問題だと思いますし、少額からでも投資は始めた方が良いと思っていますが、40代からの方が資金に余裕を持って投資できる環境にはあるかと思います。
時間
高配当株投資に必要だと考える2つ目のモノは時間です。
高配当株投資家にとって時間は最強のアイテムです。
時間というと20代、30代の方が有利に思えますが、今は人生100年の時代です。
仮に現在50代、60代だとしても人によってはあと30年以上時間は残っています。
ここで冒頭の配当の使い道のところに戻りますが、私の場合はたまに贅沢な外食で使用する事もありますが、基本的に配当は再投資に回しています。
よく借金を複利で契約して雪だるま式に負債が膨らむという話を聞いた事がある人もいると思いますが、投資で得た配当や利益を再投資に回し複利で運用すると、雪だるま式に資金が増えていきます。
下記に500万円を5年から20年、2%から6%の配当利回りで複利運用したグラフを表にしています。

いずれの場合も時間が経つに連れ資産が大きく増えている事が分かるかと思いますが、特に10年を超えてから資産の増え方に勢いがつきます。
そして、いずれのパターンでも20年間の運用で資産が大きく増えています。
この様に時間は高配当株投資にとって最強のアイテムですし、20年でもかなり大きな複利効果が得られますので、40代からでも投資を始める事は十分有効な資産運用だと考えます。
断固たる決意
高配当株投資に必要だと考える3つ目のモノは断固たる決意です。
最後は精神論の様なテーマになってしまいますが、10年、20年の長期運用となる高配当株投資には強靭なメンタルが必要になります。
予期せぬ暴落や減配に加え投資先が倒産してしまう可能性もありますし、保有銘柄の損失がどんどん膨らんでいき投資をやめたくなる場合もあるかと思います。
その逆に株価の値上がりで保有銘柄の含み益が大きくなり、売却して利益を確定させたくなる場面があるかもしれません。
しかし、いずれの場合も目先の損益には惑わされずに株式を保有したまま、更に余裕資金や受け取った配当で買い増しをしていく事が高配当株投資で大切な事です。
私も去年JTが減配を発表した時は売却が頭をよぎりましたし、含み益が大きくなった時は売却したい気持ちも芽生えました。
特に株価が上昇した時は一旦売却して、また下がったタイミングで買い直そうと思ってしまいがちですが、その様なケースに限って売却後、株価は上昇していく場合も多いです。
この様に長期投資となる高配当株投資は、株価が上がっても下がっても強靭なメンタル「断固たる決意」が必要となりますので、その点においては20代、30代の若者よりも経験豊かな年配者の方が有利になる点だと思います。
まとめ
今回は40代からこそ高配当株投資を始めた方が良い理由について実体験を含めまとめました。
かなり個人的な偏見も入っており全員に当てはまらない事は承知していますが、今回伝えたかった事は、40代、50代からでも投資を始める事は遅くないという事だけです。
そして投資をする事で今まで見えていない物が見えてくる事があります。
40代、50代になってくると仕事でもプライベートでも体験する事は今まで経験した事がほとんどで、初めて経験する事は少なくなってくると思います。
しかし、株式投資をする事で多くの「初めて」を経験する事が出来、今まで見えていない物が見えてくる事があります。
これも実体験ですが、私はKDDIやソフトバンクなどの通信株を保有している為、菅総理による携帯料金値下げ圧力があった「菅ショック時」に大きな影響を受けました。
今までであれば通信料金を下げようとする菅総理を応援していたと思いますが、当時は菅総理の発言の度に通信株の株価が下がっていた為、初めて通信会社側の気持ちになり、いい加減にして欲しい気持ちが芽生えました。
その他にもキリンHDについては政情不安からのミャンマー市場撤退やロシアのウクライナ侵攻を受けたJTのロシア市場の行方、ENEOSは原油価格、メガバンクは長期金利などその銘柄に投資をしていなければ気にしていなかった様なニュースでも見逃せなくなります。
また現在東証に上場している銘柄は約3800社ありますので、東証上場の企業といっても社名も知らない企業も普通にあります。
これも最近の実体験ですが、先日スカパーJSATの銘柄検証を行った時に現在スカパーが宇宙事業を手掛けており、馴染みのあるメディア事業よりも利益を出している事を初めて知りました。
あくまでも一例ですが、この様に自分が保有している銘柄や購入を検討している銘柄には自然と知識や興味が沸いてきますので、投資を行う事で様々な「初めて」を40代からでも経験できます。
もちろんリスクのある株式投資ですし、投資に回せる金額も人それぞれだと思います。
しかし、今回説明した様に高配当株投資を行う事で配当により月々使用できるお金が増える事や色々な初めてを経験できる事を踏まえ、私の実体験も込みで40代からでも高配当投資を始めた方が良いと思う理由についてまとめてみました。
40代からこそ高配当株投資を始めた方が良い3つの理由はYouTubeで動画版も投稿していますのであわせてご覧ください。







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