【有望銘柄有り!!】リクエスト3銘柄(日本ケアサプライ、パソナ、センコーHD)を検証

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銘柄検証

今回は私がブログと同時に行っているYouTube動画のコメント欄で銘柄検証をリクエスト頂いた3銘柄の検証をまとめて行いたいと思います。

リクエスト銘柄の検証は3回目になりますが、今回は日本ケアサプライ、パソナグループ、センコーHDの3銘柄を選定していますので、それぞれ高配当株として投資可能か個別に検証していきます。

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日本ケアサプライ

まず始めの銘柄は日本ケアサプライです。

日本ケアサプライは「社会基盤整備に貢献するプロジェクト」として三菱商事が設立した企業で福祉用具のレンタルや販売を手掛けています。

全国の営業所を拠点とし福祉用具貸与事業者や病院・介護施設などの事業者を通じて、福祉用具や生活支援物品、食事サービスなどを提供しており、介護関連の事業者だけでなく健康長寿社会を支える全ての事業者を支援しています。

日本サプライの現状

そんな日本ケアサプライの現状ですが、コロナ感染拡大により常態化している営業活動制限への対応としてオンラインセミナー開催や高齢者向けのおむつ宅配サービス「おむピタ」の販売を開始しています。

また、福祉用具における都市部の需要増加に対応した新規の拠点開発や倉庫大型化に向けた既存拠点の移転を推進している状況です。

直近決算

日本ケアサプライは5月10日に本決算を発表しており、最終利益は約16億7000万円と約6000万円の減益、配当は14円増配の年間60円となっています。

今期予測は、最終利益が16億円と約7000万円の減益見込みですが、配当は10円増配の年間70円で発表しています。

福祉用具のレンタルや販売が堅調に推移しており売上は伸びていますが、レンタル資産購入による減価償却費の増加や先行的に実施した人員の増加、営業所の新設、移転費などの増加により前期最終利益は減益となっています。

株価推移

株価はコロナショックで1111円まで売られた後、1900円に迫る水準まで戻しました。

しかし、ここ1年くらいは右肩下がりの状況が続いており、直近は少し戻して1400円台後半での動きとなっています。

最終利益推移(億円)

銘柄名日本ケアサプライ
2019年3月期14.2
2020年3月期14.9
2021年3月期17.3
2022年3月期16.7
2023年3月期(会社予想)16

2019年からの最終利益を見ていきますが、2021年3月期が現状ピークになっており、前期、今期は減益見込みです。

しかし売上は順調に伸び続けており、最近の減益は人員や設備の先行投資が要因となっている状況です。

配当推移

銘柄名日本ケアサプライ
2015年17
2016年25
2017年35
2018年46
2019年46
2020年46
2021年46
2022年60
2023年(会社予想)70

配当について数年前までは46円で据え置きの期間が長かったですが、2022年以降は増配額に勢いがついています。

日本ケアサプライの配当方針は、株主に対する利益還元を経営の重要な施策として位置付けており、業績に対応した配当を行う事や業容拡大を図るため設備投資を積極的に行うなど事業基盤を強化する観点から、内部留保を充実させることも併せて勘案したうえで配当を決定するとしており、配当の回数については期末配当の年1回を基本方針としています。

株価指標(2022年6月3日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
日本ケアサプライ2393149014.51.49704.7067.9

ここ数年増配が続くなか、株価は動きが止まっていますので配当利回りは4%後半の水準です。

しかし、PER、PBRに割安感はなく、配当性向は60%後半と少し気になる水準です。

日本ケアサプライの投資判断

以上の点を踏まえ日本ケアサプライの投資判断ですが、福祉用具のレンタルや販売は今後も需要の高まりが想定され、実際最近の売上は増加傾向です。

ここ数年は先行投資の影響で減益になっていますが、長期的に見た場合は将来にも期待できる部分は大きいと思います。

しかし、配当利回りは4%後半と高水準ですが、同様に配当性向も60%後半と高水準な点は気になる部分です。

また、配当については東証の市場再編に絡み、流通株式比率に関する上場維持基準を充たすための取り組み等を総合的に勘案ともしており、現在の配当水準を今後も維持できるか不透明な部分もありますので、日本ケアサプライへの投資については、もう少し今後の業績や配当推移など様子を見たいかなというところです。

パソナグループ

続いてはパソナグループです。

パソナグループは人材派遣サービスを手掛けるパソナを中核に持つ持株会社です。

事業内容はあらゆる業界の専門職種に対応した人材派遣やキャリアサポート、業務の一部を外部に委託するBPOサービス、海外での人材派遣サービスなど多岐に渡ります。

「社会の問題点を解決する」を企業理念に、人生のあらゆる場面をプロデュースして人々の心豊かな生活を創造する社会を目指すとしています。

パソナグループの現状

そんなパソナグループの現状ですが、労働者派遣法の改正やコロナ感染拡大の影響により業績は厳しい状況が続いていましたが、直近ではコロナからの経済回復やBPOサービスの拡大により業績を持ち直しています。

また、2024年までに本社機能の一部を淡路島へ移転する計画を進めており、「地方創成ソリューション」の一環として淡路島の食材を使用したレストランをオープンする等の取り組みも進めています。

直近決算

パソナグループは5月決算銘柄ですので4月に第3四半期決算を発表しています。

第3四半期時点の最終利益は73億円と前年同期比で18億円の増益となっており、配当は第3四半期時点での変更はありませんでしたが、5月25日に子会社ビーウィズの新規上場に絡み特別配当を5円実施との事で、5円増配の年間配当35円で発表しています。

業績好調の要因は、コロナからの経済回復やBPOサービスが好調に推移している為との事です。

株価推移

株価はコロナショックで680円まで売られた後は値を戻しており、2021年の年末には3800円を超える水準まで買われました。しかし、今年の入ってからは右肩下がりの状況が続いており、直近では2000円台前半で推移しています。

最終利益推移(億円)

銘柄名パソナグループ
2018年5月期12.8
2019年5月期19.7
2020年5月期0.5
2021年5月期67.8
2022年5月期(会社予想)85

2018年からの最終利益を見ていきますが増減の激しい展開が続いています。

2020年5月期は労働者派遣法の改正やコロナ感染拡大の影響に加え、一部の固定資産について減損損失を計上したことで大きく落ち込んでいますが、2021年以降は大きく持ち直しています。

しかし売上に関しては2021年以降もほとんど変わっておらず、利益が伸びている要因は公的機関からの業務委託を含むBPOサービスが中心です。この辺りの状況は会長に竹中平蔵氏が就任している事で色々報道されていますが、BPOサービスの好調が今後も続くかは不透明です。

配当推移

銘柄名パソナ
2015年12
2016年12
2017年12
2018年13
2019年18
2020年19
2021年30
2022年(会社予想)35

2015年からの配当推移を見ていきますが、2019年頃からの増配ペースに勢いがあります。

パソナグループの配当方針は、業績に応じた株主還元を実施することを基本方針として、連結配当性向30%を目処とするとともに継続的かつ安定的な配当の維持にも努めるとしています。

株価指標(2022年6月3日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
パソナグループ216820489.41.79351.7116.1

配当は増配が続いており株価も低迷が続いていますが、配当利回りは1%後半の水準です。

業績好調を背景にPERは市場平均と比較して割安で、配当性向は16%付近とまだまだ余裕のある水準です。

パソナグループの投資判断

今までの点を踏まえパソナグループの投資判断ですが、現在の業績は急速に伸びていますが内容はBPOサービスが中心です。

実際のところは分かりませんが、竹中平蔵氏が会長を辞めた後も同様の業績が維持できるのか不透明な部分もあり、その辺りが好調な業績を受けても株価が下げ止まらない要因かと思います。

以上の様な状況を踏まえ、配当利回りも1%台ですのでパソナグループについては中長期運用の高配当株銘柄としては現状狙いにくいかなというところです。

センコーHD

最後はセンコーHDです。

センコーHDは、貨物自動車運送事業や海上運送事業、国際物流事業、倉庫事業など幅広い物流サービスを提供する総合物流企業です。

量販店や小売チェーン店の物流業務や鉄骨部材や外壁などの住宅物流、化学合成製品の輸送など様々な商品の物流を手掛けています。

センコーHDの現状

そんなセンコーHDの現状ですが、コロナショックや燃料費高騰のマイナス影響はありましたが、物流需要の高まりを受けて業績は順調な状況が続いています。

売上は19期連続の増収が続いており、2026年度までの新中期経営計画では「事業の深化と創出を通じて、人と社会に新しい価値を届け、持続的な成長を目指す」としています。

直近決算

センコーHDは5月13日に本決算を発表しており、最終利益は152億円と10億円の増益、配当は前期比6円増配の年間34円となっています。

今期の最終利益は160億円と8億円の増益、年間配当は据え置きの年間34円見込みで発表しています。

業績好調の要因は、燃料価格の上昇の影響などがありましたが、コロナショックからの物量回復や拡販ならびにコスト改善・生産性向上に取り組むとともに、 M&Aの収益寄与があった為としています。

株価推移

株価はコロナショックで707円まで売られた後、2021年3月には1100円を超える場面もありました。

その後はじわじわと値を下げ、直近は800円台半ばでの動きとなっています。

業績推移

銘柄名センコーHD
2019年3月期116
2020年3月期120
2021年3月期142
2022年3月期152
2023年3月期(会社予想)160

2019年からの最終利益を見ていきますが、順調に右肩上がりです。

コロナショックでも減益には陥っておらず、直近はコロナからの経済回復の影響もあり増益額も増えています。

配当推移

銘柄名センコーHD
2015年17
2016年20
2017年22
2018年22
2019年26
2020年26
2021年28
2022年34
2023年(会社予想)34

2015年からの配当推移を見ていきますが好調な業績と連動して順調に増配傾向です。

コロナショック時など据え置きの年はありますが、減配はなく配当額は右肩上がりの状況です。

センコーHDの配当方針は、安定配当に加え業績連動を考慮した配当の実施ならびに配当性向の向上を目指す中で株主還元の充実を目指す方針です。

株価指標(2022年6月3日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
センコーHD90698507.90.86344.0031.6

配当が安定している中、株価は冴えない動きが続いていますので配当利回りは4%前後の水準です。

PER、PBRは市場平均と比較して割安で、配当性向も30%前半と余裕を感じます。

センコーHDの投資判断

以上の点を踏まえセンコーHDの投資判断ですが業績や配当は順調に推移しており、幅広い物流サービスを手掛ける事業内容にも魅力を感じます。

強いて気になる部分を挙げると知名度が低く出来高が少ない点は気になりますが、最近の株価は下落が続いており、また最低購入金額も10万円以下で購入可能ですので長期投資でポートフォリオの一部に入れておくには最適の銘柄かと思います。

まとめ

今回は動画のコメント欄よりリクエスト頂いた銘柄より3銘柄を検証しました。

今回検証した3銘柄のなかではセンコーHDに高配当株としての魅力を感じましたので個人的にもタイミングをみて購入を検討したいと考えています。

日本ケアサプライとパソナグループについては現状少し気になる点もありましたので、今後の動向をもう少し見守りたいといったところです。

リクエスト3銘柄の検証はYouTubeで動画版を投稿していますのであわせてご覧ください。

【有望株有り!!】リクエスト3銘柄(日本ケアサプライ、パソナ、センコーHD)を検証

40代元証券マンの高配当株投資(YouTube編)

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