最近の株式市場は歴史に残るほど強い相場が続いているなか、年が明けてからも勢いは全く衰えておらず、今週も日経平均は史上最高値を更新していますので、今後の相場に対する期待が膨らんでいる投資家も多いかと思います。ここ数年の相場が強い要因として挙げられているのが、外国人投資家による買いと日本企業による自社株買いで、実際、去年春のトランプショック以降、外国人投資家は日本株買いを継続しており、去年の海外勢による買い越し額は5兆円を超えている状況です。
そんな外国人投資家が日本株を購入している要因としては、従来から割安感が指摘されていた事や企業統治改革をきっかけに株主還元が強化されている事に加え、長く続いたデフレから日本が脱却しつつある事も理由として考えられますが、外国人投資家は一旦買い始めると継続して購入を続けるケースも多く、今年に入ってからも外国人による大量購入は続いている状況です。従って、このトレンドは一時的な熱狂ではなく、構造的な転換と評価による資金の流入と捉える事もでき、今後も継続する確率が高いですので、今回はそんな外国人投資家の代表格であるブラックロックが、最近大量に購入していた6つの高配当株を検証していきます。
【4503】アステラス製薬
最初の銘柄はアステラス製薬で国内大手の医薬品メーカーとなっており、主要製品には前立腺がん治療薬の「イクスタンジ」や尿路上皮がん向け治療薬の「パドセブ」などがあります。
また、海外医薬品企業の買収などM&Aも含め企業規模の拡大を目指しており、直近の海外売上比率はアメリカを中心に8割を超えている状況です。
そんななか、今年1月にブラックロックは保有割合が8.51%から9.54%に増加した事を報告しています。
直近決算
アステラス製薬は2月4日に第3四半期決算を発表しており、最終利益は2480億円と前年同期の赤字から大きく黒字転換しているなか、通期最終利益の見込みを700億円上方修正していますが、年間配当予測に変更はありません。
前期比増益の要因は、重点戦略製品が引き続き力強く成長して売上収益が大きく増加した事や想定の為替レートも145円/ドルから150円へ見直したためとの事です。
通期最終利益(億円)
| 銘柄名 | アステラス製薬 |
| 2019年3月期 | 2222 |
| 2020年3月期 | 1954 |
| 2021年3月期 | 1205 |
| 2022年3月期 | 1240 |
| 2023年3月期 | 987 |
| 2024年3月期 | 170 |
| 2025年3月期 | 507 |
| 2026年3月期(会社予想) | 2500 |
2019年からの通期最終利益を見ていきますが、2024年までは開発を進めていた新薬の開発中止に伴う減損損失が発生した事や研究開発費の増加に加え、アメリカで発売している心機能検査補助剤レキスキャンの売上が後発品の影響により減少した事などで減益が続いていました。
しかし、前期は眼疾患治療薬「アイザーヴェイ」や尿路上皮がん向け治療薬「パドセブ」などの重点戦略製品の売上が2倍以上に拡大した事で久しぶりの増益となっており、今期も引き続き力強い成長が見込めるとして、今回の上方修正で前期比5倍近い増益見込みになっているなか、第3四半期時点の通期進捗率は99%付近と既にほぼ通期の予測を達成している状況です。
配当推移
| 銘柄名 | アステラス製薬 |
| 2016年 | 32 |
| 2017年 | 34 |
| 2018年 | 36 |
| 2019年 | 38 |
| 2020年 | 40 |
| 2021年 | 42 |
| 2022年 | 50 |
| 2023年 | 60 |
| 2024年 | 70 |
| 2025年 | 74 |
| 2026年(会社予想) | 78 |
2016年からの配当推移を見ていきますが、減配はもちろん据え置きの年すらなく順調に増配が続いています。特に2022年以降の増配幅は業績が低迷するなかでも大きくなっており、実際2024年は大幅減益のなか10円の増配、そして前期も4円の増配になっていたなか、今期も現状4円の増配見込みとしています。
アステラス製薬の配当方針は、成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努める方針です。
株価推移

株価は2023年5月に2360円まで上昇した後は、低迷する業績と連動して下落が続きました。
そして、去年4月の暴落では1243円まで売られましたが、その後は急騰して直近は2400円前後まで上昇しています。
株価指標(2026年2月5日時点)
| 銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
| アステラス製薬 | 4503 | 2421 | 17.3 | 2.46 | 78 | 3.22 | 55.8 |
最近の株価は上場来の高値を更新していますので、増配も継続していますが配当利回りは3%前半まで低下しています。
今期は大きく増益見込みですがPER、PBRは市場平均より割高で、配当性向は56%付近となっています。
投資判断
今までの内容からアステラス製薬の投資判断について、減益が続く業績と連動して株価は2年近く下落が続きましたが、直近の業績は好調に推移しており、株価も大きく上昇しています。そんななか、業績好調の要因は重点戦略製品の売上が伸びている事や販管費率の改善としており、また今後は本格的な利益貢献フェーズに入る見込みともしていますので、今の好調な業績は一時的なものでは無さそうです。
以上の点を踏まえると、今回の決算で配当増額が無かった点は残念でしたが、業績不振でも増配を継続していた今までの配当推移まで考慮すると、来期の配当は凄い事になりそうですので、ブラックロックが買い増している事も納得です。
【7272】ヤマハ発動機
2番目の銘柄はヤマハ発動機で、バイクやスクーターなどの二輪車を中心に四輪バギー、電動アシスト自転車などに加え、ボートや漁船、ヨットなどのマリン製品も製造し、世界各地に販売しています。実際、直近の海外売上比率もアジアや北米を中心に9割を超えるほど、国際的な企業です。
そんななか、去年12月にブラックロックは保有割合が7.3%から7.87%に増加した事を報告しています。
直近決算
ヤマハ発動機は12月決算ですので、来週2月13日(金)に本決算発表を予定していますが、今週2月2日(月)に業績の下方修正を発表しており、通期最終利益の見込みは165億円へ285億円の減額、配当予測も15円減配の年間35円へ修正しています。
業績下方修正の要因は、米国の関税政策によるコスト増や事業環境の厳しさを踏まえ、繰り延べ税金資産の取り崩しに伴い法人税等調整額325億円を計上するためとしています。
通期最終利益(億円)
| 銘柄名 | ヤマハ |
| 2021年12月期 | 1555 |
| 2022年12月期 | 1744 |
| 2023年12月期 | 1584 |
| 2024年12月期 | 1080 |
| 2025年12月期(会社予想) | 165 |
2021年からの通期最終利益について、需要が堅調に推移するなか、価格転嫁や円安の影響で2022年に過去最高益を記録した後は減益が続いており、2024年も二輪車事業の出荷台数の増加や円安によって売上は増収でしたが、市況が悪化した事業の販売減少や販管費の増加に加え、事業構造見直しに伴う費用が発生した事で大きく減益となっています。
そして、前期も期初時点では増益の予測にしていましたが、第2四半期決算と今回の下方修正で現状は8割以上の減益見込みになっています。
配当推移
| 銘柄名 | ヤマハ |
| 2016年 | 20 |
| 2017年 | 29.3 |
| 2018年 | 30 |
| 2019年 | 30 |
| 2020年 | 20 |
| 2021年 | 38.3 |
| 2022年 | 41.6 |
| 2023年 | 48.3 |
| 2024年 | 50 |
| 2025年(会社予想) | 35 |
2016年からの配当推移について、コロナショックの影響を受けた2020年は減配となっていますが、その年以外は概ね増配傾向となっていました。実際、最近の業績は減益が続いていますが、2023年は約6.6円の増配、そして2024年も約1.7円の増配となっていたなか、前期は据え置き予測が続いていましたが、今回の下方修正で15円の減配見込みになっています。
ヤマハ発動機の配当方針は、業績の見通しや将来の成長に向けた投資を勘案しつつ、安定的かつ継続的な配当を行うことを基本方針としており、具体的な目安を総還元性向40%以上としています。
株主優待

ヤマハ発動機には株主優待が設定されており、保有株数や継続保有年数によって、名産品や関連商品がもらえますが、今期より継続保有期間の最低条件が1年以上に変更されますので注意が必要です。
株価推移

株価は2023年頃から右肩上がりの状況で、2024年7月には1617円まで上昇しました。
しかし、その後は右肩下がりで、去年4月の暴落では962円まで売られ、今年に入ると1288円まで上昇していましたが、直近は今回の下方修正で1050円前後まで下落しています。
株価指標(2026年2月5日時点)
| 銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
| ヤマハ発動機 | 7272 | 1079 | 63.5 | 0.95 | 35 | 3.24 | 205.9 |
直近の株価は大きく売られていますので、前期配当は減配見込みになりましたが配当利回りは3%半ばとなっています。
前期は大きく減益の見込みですのでPERは市場平均よりかなり割高で、配当性向も200%を超えている状況です。
投資判断
今までの内容からヤマハ発動機の投資判断について、ここ数年の業績は減益が続いているなか、配当は何とか増配を維持していましたが、前期は今回の下方修正で大きく減配の予測となりました。ただ、業績低迷の要因はトランプ関税の影響が大きく、「前期中に一過性要因を整理し、身軽な状態で今期に臨む構え」ともしていますので、今期は前期の反動なども期待できそうです。
以上の点を踏まえると、ブラックロックにとっても今週の下方修正はショックだったかもしれませんが、とりあえずは来週13日(金)発表の本決算を待ちたいところです。
【1925】大和ハウス
3番目の銘柄は大和ハウスで大阪が本社の住宅総合メーカーですが、住宅の他に商業施設や事業施設も手掛けています。また、アジアやオーストラリア、アメリカを中心に海外への進出も注力しており、直近の海外売上比率は16%程度まで増えている状況です。
そんななか、今年1月にブラックロックは保有割合が7.29%から8.48%に増加した事を報告しています。
直近決算
大和ハウスは11月13日に第2四半期決算を発表しており、最終利益は1377億円と前年同期比186億円の減益になっていますが、通期最終利益の見込みを170億円上方修正し、配当も5円増額の年間175円予測に修正しています。
前期比減益のなか業績の上方修正を行った要因は、2025年10月末に米国子会社において 大型の土地売却取引が行われた事や各事業セグメントにおける不動産売却のスケジュールの見直し等を行った結果、従来の予想を上回る見通しになったためとの事です。
通期最終利益(億円)
| 銘柄名 | 大和ハウス |
| 2019年3月期 | 2374 |
| 2020年3月期 | 2336 |
| 2021年3月期 | 1950 |
| 2022年3月期 | 2252 |
| 2023年3月期 | 3083 |
| 2024年3月期 | 2987 |
| 2025年3月期 | 3250 |
| 2026年3月期(会社予想) | 2900 |
2019年からの通期最終利益について、コロナショックの影響で減益となった2021年以外は順調に増益が続いており、2023年には過去最高益を記録していますが、2024年は国内の住宅市場における新設住宅着工戸数が前年比マイナスになった影響などで減益となりました。
しかし、前期は開発物件売却の順調な進捗や米国戸建住宅事業の拡大などによって再度過去最高益を更新しており、今期は前年の反動などを考慮して期初から減益見込みにしていたなか、第2四半期決算で上方修正は発表しましたが、依然10%程度の減益予測になっています。
配当推移
| 銘柄名 | 大和ハウス |
| 2015年 | 60 |
| 2016年 | 80 |
| 2017年 | 92 |
| 2018年 | 107 |
| 2019年 | 114 |
| 2020年 | 115 |
| 2021年 | 116 |
| 2022年 | 126 |
| 2023年 | 130 |
| 2024年 | 143 |
| 2025年 | 150 |
| 2026年(会社予想) | 175 |
2016年からの配当推移について、減配はもちろん据え置きの年もなく順調に増配が続いており、コロナショックの影響を受けた2020年頃は増配幅が1円程度の年も続きましたが、増配は前期までで15年連続となっています。そんななか、2024年は13円、前期も7円の増配と最近は増配幅も大きくなっており、今期も創業70周年の記念配当10円を含め、期初から15円の増配見込みで発表していましたが、第1四半期、第2四半期と連続で5円の増額が行われ、現状は合計25円の大幅増配予測になっています。
大和ハウスの配当方針は連結当期純利益35%以上、かつ一株当たり配当金額の下限は145円として業績に連動した利益還元を行い、かつ安定的な配当の維持に努めるとしています。
株主優待
大和ハウスの株主優待ですが、こちらの画像の様に保有株数によって全国の大和ハウスグループが運営するホテルやゴルフ場、ホームセンター、スポーツクラブなどの施設のほか、株主優待専用グルメギフトや社会貢献活動でも使用できる優待券がもらえます。

また、前期から貰える枚数が2倍に増えたうえ、3年以上の継続保有で更にもらえる優待券が2倍に増える様に内容が拡充されています。

そして、こちらがグルメギフトで選択できる商品ですが、2024年までは100株で1000円分しか頼めませんでしたので、個人的には毎年カレーセットを頼んでおり、去年からは2000円に内容が拡充されましたので、前回はハンバーグセットを注文しています。また、先ほどお伝えした様に、現在は3年以上の保有で優待券が2倍になるインセンティブも付いていますので、今年は明太子を頼もうかと考えています。
株価推移

株価は2023年春以降上昇が続き、2024年1月には4718円まで上昇しましたが、8月の暴落では3633円まで下落しました。
しかし、その後は概ね堅調に推移して、直近は5400円前後まで上昇しています。
株価指標(2026年2月5日時点)
| 銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
| 大和ハウス | 1925 | 5468 | 11.7 | 1.28 | 175 | 3.20 | 37.4 |
最近の株価は上場来の高値付近まで上昇していますので、増配も継続していますが配当利回りは3%前半まで低下しています。
今期は減益見込みですがPERは市場平均と比較して割安で、配当性向は37%付近と方針通りの水準です。
投資判断
今までの内容から大和ハウスの投資判断について、最近の業績は一過性要因の影響もあり増減を繰り返していますが、配当は15年以上の連続増配を継続中で、今期も記念配当を含め、期初から15円の増配予測にしていたなか、第1四半期、第2四半期と連続で5円の増額を発表するほど、株主還元力は抜群です。
その辺りの背景に全体の強さもあって、最近の株価は上場来の高値を更新していますが、今後も継続的な増配は期待でき、また、あまりイメージは無いかもしれませんが、魅力的な株主優待もありますので、株価には目を瞑ってブラックロックの様に狙いたくなる銘柄です。
【3471】三井不動産ロジスティックパーク
4番目の銘柄はREITの三井不動産ロジスティックパーク投資法人で、三井不動産をスポンサーとし、物流施設を主たる投資対象にしているなか、2024年に伊藤忠グループをスポンサーとしているREITアドバンス・ロジスティクスを吸収合併しています。現在49件の物件を保有しており、投資先は物流施設が中心となっているなか、エリアは首都圏で約7割、関西圏が約2割となっています。
そして、今年1月にブラックロックは保有割合が9.46%から9.48%に増加した事を報告しています。
分配金推移
| 銘柄名 | 三井不動産ロジスティック |
| 2017年 | 2636 |
| 2018年 | 2849 |
| 2019年 | 3150 |
| 2020年 | 3390 |
| 2021年 | 3775 |
| 2022年 | 4062 |
| 2023年 | 4301 |
| 2024年 | 5692 |
| 2025年 | 3629 |
| 2026年(会社予想) | 5723 |
2017年からの分配金推移を見ていきますが、順調に増配が続いており、コロナショックでも減配に陥ってないなか、2024年は5000円台半ば付近まで増配となっています。そんななか去年は大きく減配となっていますが、これはアドバンス・ロジスティクスを吸収合併した事で決算期を変更した事に伴い、去年は9ヶ月分の分配金となっていた影響で、今年は現状2024年の水準を上回る予測になっています。
基準価格推移

基準価格は2021年に16万4000円まで上昇した後は右肩下がりの状況でした。
しかし、去年4月に9万7100円まで下落した後は反発し、今年に入ると12万5400円まで上昇しましたが、直近は11万7000円前後で推移しています。
基準価格指標(2026年2月5日時点)
| 銘柄 | コード | 決算月 | 投資口価格 | 予想分配金 | 配当利回り |
| 三井不動産ロジスティック | 3471 | 1、7 | 117300 | 5723 | 4.88 |
最近の基準価格は直近高値から下落しているなか、今年の分配金は増配予測ですので利回りは4%後半と高水準です。
また、三井不動産ロジスティックパーク投資法人は1月、7月が権利月になっています。
投資判断
今までの内容から三井不動産ロジスティックパーク投資法人の投資判断について、吸収合併の影響で最近の分配金は乱高下している様に見えますが、本質的には増配が続いているなか、今後も賃料上昇などの追い風により、年平均4%以上の分配金成長を目指す方針です。
実際、物流施設の需要は更に高まる可能性が高いですので、直近は基準価格が下落している事もあり、利回りも5%付近まで上昇していますので、ブラックロックと同様に注目したい銘柄です。
【1719】安藤ハザマ
5番目の銘柄は安藤ハザマで耐震や免震などの建設基盤技術を中心に山岳トンネルやダム建設などを手掛ける準大手のゼネコンです。
そんななか、去年11月にブラックロックは保有割合が新たに5%を超え、5.23%になった事を報告しています。
直近決算
安藤ハザマは11月7日に第2四半期決算を発表しており、最終利益は77億円と前年同期比12億円の増益になっていますが、通期最終利益、年間配当予測に変更はありません。
前期比増益の要因は、大型工事の進捗・工事の採算性向上に加え、政策保有株式縮減に伴い特別利益を計上したためとの事です。
通期最終利益(億円)
| 銘柄名 | 安藤ハザマ |
| 2022年3月期 | 176 |
| 2023年3月期 | 151 |
| 2024年3月期 | 138 |
| 2025年3月期 | 264 |
| 2026年3月期(会社予想) | 180 |
2022年からの通期最終利益について、2024年にかけては資材価格の高騰や人件費の増加に加え、海外工事での貸倒引当金を計上した事で減益が続きましたが、前期は手持ち工事が想定通りに進捗した事や採算性が向上した事に加え、政策株式の売却もあり、過去最高益を記録しています。
そして、今期も手持ち工事は順調に進捗する見込みですが、前年の反動も考慮して、期初から3割以上の減益見込みで発表しているなか、第2四半期時点の通期進捗率も43%付近に留まっていますが、例年の平均は上回っている状況です。
配当推移
| 銘柄名 | 安藤ハザマ |
| 2016年 | 12 |
| 2017年 | 20 |
| 2018年 | 25 |
| 2019年 | 30 |
| 2020年 | 30 |
| 2021年 | 30 |
| 2022年 | 40 |
| 2023年 | 40 |
| 2024年 | 60 |
| 2025年 | 70 |
| 2026年(会社予想) | 80 |
2016年からの配当推移について、据え置きが続く年はありますが、減配はなく、概ね順調に増配傾向となっています。そんななか、直近は業績とは関係なく大幅増配が続いており、2024年は20円、前期も10円の増配となっていたなか、今期も業績は大きく減益見込みですが、期初から10円の増配予測としています。
安藤ハザマの配当方針は業績や将来の収益等を考慮し、継続的かつ安定的な配当を実施するとしており、具体的な目安を配当性向70%以上としています。
株価推移

株価は2023年に1000円台前半まで上昇しましたが、その後は停滞が続きました。
しかし、去年2月に業績の上方修正が発表された後は再び値を上げ、直近は2000円前後で推移しています。
株価指標(2026年2月5日時点)
| 銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
| 安藤ハザマ | 1719 | 2085 | 18.2 | 1.78 | 80 | 3.84 | 69.7 |
最近の株価は上場来高値を更新していますが、大幅増配も続いていますので配当利回りは3%後半と高水準です。
今期は減益見込みですのでPER、PBRは市場平均より割高で、配当性向は70%付近と方針通りの水準です。
投資判断
今までの内容から安藤ハザマの投資判断について、今期は大きく減益見込みですが、要因は前年にあった一時的要因の反動が大きく、数年前と比較しても順調に伸びています。そんななか、最近の株価は全体の強さや大幅増配が続いている事に加え、積極財政への期待もあってか、上昇ペースが加速していますが、依然利回りは4%付近と高水準です。
以上の点を踏まえると、山岳トンネルやダムなどのインフラは老朽化により、今後更に需要が高まる事も期待できますので、ブラックロックが新たに購入している事も含め、今年は注目です。
【2502】アサヒグループHD
最後の銘柄はアサヒグループHDで、アサヒビールやアサヒ飲料などを傘下に持つ日本を代表する持株会社です。ただ、去年9月に受けたサイバー攻撃の影響が長引いており、依然第3四半期以降の決算を発表できていない状況です。
そんななか、去年12月にブラックロックは保有割合が6.16%から7.2%へ増加した事を報告しています。
直近決算
先ほどお伝えした様にアサヒグループHDはサイバー攻撃の影響で第3四半期決算を発表できておらず、本来ならば今月発表される本決算の予定も現状公表されていません。
ただ、1月に発表された10月~12月の商品販売動向は、アサヒビールで前年比8割台前半、アサヒ飲料で前年比7割程度、アサヒグループ食品で前年比9割程度と発表していますので、いずれにしても前期の決算は厳しい内容になりそうです。
通期最終利益(億円)
| 銘柄名 | アサヒHD |
| 2019年12月期 | 1422 |
| 2020年12月期 | 928 |
| 2021年12月期 | 1535 |
| 2022年12月期 | 1515 |
| 2023年12月期 | 1640 |
| 2024年12月期 | 1920 |
| 2025年12月期(会社予想) | 1675 |
2019年からの通期最終利益を見ていきますが、コロナショックの影響を受けて大幅減益となった2020年以外は1500億円前後で安定していました。そんななか、2022年は原材料価格上昇の影響を大きく受けた事で減益となりましたが売上は大きく伸びており、2023年はブランド投資により主要市場で競争優位性を高めながら持続的な単価向上を実現できたとして過去最高益を記録しています。
そして、2024年も欧州を中心としたプレミアム化の進展や価格改定効果などで更に増益となりましたが、前期は前年にあった固定資産売却益の反動を考慮して現状13%程度の減益見込みとしているなか、サイバー攻撃の影響で第3四半期以降は決算を発表できておらず、最終利益は更に落ち込む事が確定的な状況です。
配当推移
| 銘柄名 | アサヒHD |
| 2015年 | 16.6 |
| 2016年 | 18 |
| 2017年 | 25 |
| 2018年 | 33 |
| 2019年 | 33.3 |
| 2020年 | 35.3 |
| 2021年 | 36.3 |
| 2022年 | 37.6 |
| 2023年 | 40.3 |
| 2024年 | 49 |
| 2025年(会社予想) | 52 |
2015年からの配当推移を見ていきますが、減配はもちろん据え置きの年すらなく順調に増配が続いており、減配は40年以上ありません。また、業績が大きく落ち込んだ2020年でも増配していたなか、2024年は業績好調を背景に約9円の大幅増配となっており、前期も業績は減益見込みですが、現状は3円の増配予測になっています。
アサヒグループHDの配当方針は具体的な目安をDOE4%以上としており、また前期から累進配当も導入しています。
株価推移

株価は2023年の夏以降1000円台後半で停滞が続いていましたが、去年1月には1562円まで売られる場面がありました。
その後は去年4月の暴落も関係なく2000円前後で推移していましたが、直近はサイバー攻撃を受けた影響で1700円前後まで下落しています。
株価指標(2026年2月5日時点)
| 銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
| アサヒHD | 2502 | 1703 | 14.9 | 0.93 | 52 | 3.05 | 45.4 |
最近の株価は下落しているなか、増配も続いていますので配当利回りは3%前半となっています。
今期は減益見込みですがPER、PBRは市場平均並みで、配当性向は45%付近となっています。
投資判断
今までの内容からアサヒグループHDの投資判断について、従来から40年以上減配が無く、実質的に累進配当の様な銘柄でしたが、前期から正式に累進配当が導入されています。従って、今回のサイバー攻撃の被害がどの程度になるかは不明ですが、業績がどれほど落ち込んでも減配となる可能性は低い印象です。 その辺りが、ブラックロックが買い増した真意なのかは分かりませんが、日本を代表する食品メーカーとして必ず復活してくれるとは思いますので、とりあえずは本決算の発表を待ちたいところです。
まとめ
今回はここ数年の日本株が大きく上昇した要因の1つとして挙げられている外国人投資家の買い越し状況を踏まえ、代表格のブラックロックが大量に購入していた6つの高配当株を検証しました。最近の日本市場には海外投資家からの注目が集まっており、特にブラックロックは資産規模からも大きな影響力があります。
そんななか、ブラックロックが購入銘柄を選定している明確な基準は分かりませんが、外国人投資家は一旦買い始めると継続して買い続ける傾向があり、どんどん上値を追いかけていく事も多いですので、今後の動向にも注目したいです。






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