今年の株式市場も早いもので5ヶ月が終了し、もう少しで折り返しを迎えようとしていますが、今年の株式市場は非常に強い展開が続いています。
特に5月は好調な企業決算の影響もあり日経平均が3万円の大台を回復するなど、世界的にも日本株への注目が集まっている状況です。
株式市場が盛り上がり保有銘柄の株価が上昇する事は嬉しい気持ちもありますが、個人的にはまだまだ日本株を購入していくつもりですので、狙っている銘柄の株価が上昇して買いにくくなる事は悩ましい点でもあります。
という事で今回は5月に発表された決算内容も踏まえ、6月に購入を検討している6銘柄の最新情報をまとめていきます。
今年の購入銘柄
まずは年明けから5月までに購入した銘柄を振り返っていきますが、こちらの10銘柄で約201万円となっています。
銘柄 | コード | 平均購入単価 | 株数 | 購入金額 | 購入時期 | |
アルテリア・ネットワークス | 4423 | 1243 | 100 | 124300 | 1月 | |
センコーグループHD | 9069 | 980.8 | 100 | 98080 | 1月 | |
三菱HCキャピタル | 8593 | 659.8 | 200 | 131960 | 2月 | |
ホンダ | 7267 | 3197.5 | 100 | 319750 | 2月 | |
伊藤忠エネクス | 8133 | 1093 | 100 | 109300 | 2月 | |
SPK | 7466 | 1524.9 | 100 | 152490 | 2月 | |
ニッスイ | 1332 | 545.7 | 500 | 272850 | 3月 | |
東京海上HD | 8766 | 2604.9 | 100 | 260490 | 3月 | |
みずほリース | 8425 | 3465 | 100 | 346500 | 3月 | |
丸紅 | 8002 | 1937.9 | 100 | 193790 | 4月 |
今年の相場は年明けから強い動きが続き、3月にシリコンバレー銀行の問題で全体が下げる場面はありましたが、概ねしっかりとした動きが続いています。
そんななか個人的には今年も子供のジュニアNISAまで含め、家族3人分のNISA枠上限320万円を購入目標にしていますので、今年のNISA枠は残り約119万円となっています。
そんななか、5月は相場のあまりの強さに付いていけず、結果として1銘柄も購入できませでんでしたので、今月は少し積極的にいきたいと考えています。
2023年5月に購入を検討している7銘柄(2023年5月2日時点)
1銘柄も購入できませんでしたが、私が5月の購入候補にしていたのはこちらの7銘柄です。
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
いすゞ自動車 | 7202 | 1615 | 8.9 | 0.98 | 72 | 4.46 | 39.9 |
住友倉庫 | 9303 | 2242 | 7.6 | 0.84 | 100 | 4.46 | 33.8 |
積水ハウス | 1928 | 2779.5 | 9.5 | 1.13 | 118 | 4.25 | 40.5 |
オリックス | 8591 | 2307 | 10.8 | 0.83 | 85.6 | 3.71 | 40.2 |
ソフトバンク | 9434 | 1531 | 13.4 | 3.28 | 86 | 5.62 | 75.3 |
ENEOS | 5020 | 484.1 | 10.4 | 0.52 | 22 | 4.54 | 47.4 |
ヘルスケア | 3455 | 163900 | 27.7 | 1.51 | 6500 | 3.97 | ‐ |
5月は決算発表を控えている銘柄も多かったですので、購入のタイミングは普段よりも慎重に見極めるつもりではあったのですが、様子を見ているうちに株価は上がっていく銘柄も多かったです。
かといって、ここで慌てて飛びつくと高値掴みになってしまう可能性もありましたので、5月後半は少し諦めモードでもありました。
そこでここからは、この様な5月の購入候補も踏まえたうえで、6月の購入候補にしている6銘柄の最新情報を検証していきますが、5月の購入候補の中から4銘柄を外していますので、候補から外した理由や新たに候補にした銘柄と入れ替えた理由などのついても触れていきます。
【1605】INPEX
最初の銘柄はINPEXで石油や天然ガスなどの開発生産を手掛ける国内最大手の石油開発企業です。
現状は石油、天然ガスの開発生産がメイン事業ですが、脱炭素社会への流れを受け再生可能エネルギーやカーボンリサイクル事業にも注力しています。
INPEXは、同じ石油関連銘柄で5月の購入候補にしていたENEOSの代わりに今回初めて購入候補にしています。
通期最終利益(億円)
銘柄名 | INPEX |
2019年12月期 | 1235 |
2020年12月期 | -1116 |
2021年12月期 | 2230 |
2022年12月期 | 4382 |
2023年12月期(会社予想) | 3000 |
2019年からの通期最終利益を見ていきますが、増減が激しくなっています。
2020年はコロナショックの影響などで赤字に転落していますが、前期は原油及び天然ガスの販売価格上昇に加え、円安の追い風もあり過去最高益の水準へV字回復しました。
今期は第1四半期決算で油価や為替の設定を見直した事で通期最終利益の見込みを300億円上方修正していますが、それでも現状は大幅減益見込みとなっています。
しかし、第1四半期時点の最終利益は1514億円と通期進捗率が50%を超えるほど好調なスタートになっています。
配当推移
銘柄名 | INPEX |
2015年3月 | 18 |
2016年3月 | 18 |
2017年3月 | 18 |
2018年3月 | 18 |
2019年3月 | 24 |
2019年12月 | 30 |
2020年12月 | 24 |
2021年12月 | 48 |
2022年12月 | 62 |
2023年12月(会社予想) | 64 |
2015年からの配当推移をみていきますが、INPEXは2019年より12月期決算へ変更していますので少し変則的ですが概ね安定して増配している印象で、特にここ最近の増配幅は業績好調を背景に大きくなっています。
INPEXの配当方針は2022年度から2024年度の中期経営計画期間中は、総還元性向 40%以上を目途とし、年間配当金の下限を30円に設定するなど安定的な配当を基本としています。
株主優待
INPEXには株主優待が設定されており、保有株数や保有継続年数によってクオカードがもらえますので内容を表にまとめています。
保有株数 | 保有継続年数 | 金額 | ||
400株以上 | 1年以上 | 1000円 | ||
2年以上 | 2000円 | |||
3年以上 | 3000円 | |||
800株以上 | 1年以上 | 2000円 | ||
2年以上 | 3000円 | |||
3年以上 | 5000円 |
400株以上かつ1年以上継続が最低条件ですので少しきつめの条件ですが、長期保有者には有難い内容です。
株価推移
株価は2020年10月に492円まで下げた後は急速に値を戻し、去年6月には1831円まで上昇しました。
しかし、その後は反落し1300円付近まで値を下げましたが、直近は1500円付近まで上昇しています。
株価指標(2023年6月2日時点)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
INPEX | 1605 | 1515 | 6.6 | 0.51 | 64 | 4.22 | 27.9 |
最近の株価は動きが止まっていますが、大幅増配の影響で配当利回りは4%前半の水準です。
今期業績は減益見込みですがPER、PBRは市場平均と比較して割安で、配当性向は28%付近と余裕を感じる水準です。
INPEXについて今期業績は減益見込みですが数年前と比較すると大きく伸びており、配当も増配傾向が続いていますが、その割に株価は上昇していない印象です。
業績はENEOS同様資源価格に影響を受ける部分が大きいですが、リスク分散やINPEXは12月決算である点も踏まえ、ENEOSの代わりに6月の中間権利落ち前の購入を狙っています。
【7202】いすゞ自動車
2番目の銘柄はいすゞ自動車で5月から継続して購入候補にしています。
いすゞ自動車はトラックやバスなどの商用車をメインに製造する自動車メーカーで、アジアや北米を中心に海外の売上比率も高くなっています。
いすゞ自動車については好調な決算が期待できましたので、5月の時点では勇気を出して決算発表前に購入する可能性に触れていましたが、勇気が出なかったため引き続き6月の購入候補にしています。
通期最終利益(億円)
銘柄名 | いすゞ自動車 |
2019年3月期 | 1134 |
2020年3月期 | 812 |
2021年3月期 | 427 |
2022年3月期 | 1261 |
2023年3月期 | 1517 |
2024年3月期(会社予想) | 1550 |
2019年からの通期最終利益を見ていきますが増減は激しくなっており、コロナショックの影響を受けた2021年は大きく減益となっていますが、2022年はコロナからの経済回復や円安の影響などで過去最高益の水準へV字回復しています。
前期は半導体不足による生産制約や資材費・物流費・エネルギーコストの高騰があるなか、円安の進行や堅調な販売に加え、価格対応、原価低減活動などにより過去最高益を更新しています。
今期も原材料価格高騰の影響はありますが、半導体不足の改善で販売台数は増加見込みとしており、更に増益の見込みとしています。
配当推移
銘柄名 | いすゞ自動車 |
2015年 | 30 |
2016年 | 32 |
2017年 | 32 |
2018年 | 33 |
2019年 | 37 |
2020年 | 38 |
2021年 | 30 |
2022年 | 66 |
2023年 | 79 |
2024年(会社予想) | 80 |
2015年からの配当推移について数年前までは30円台を中心とした動きでしたが、2022年は業績好調に加え配当性向の引き上げもあり一気に2倍以上の水準へ増配し、前期も今回の本決算で従来予想から7円増額され、前年比では13円の増配となっています。
そして今期見込みは現状1円の増配で発表していますが、このまま業績が好調に推移すれば更なる増配が期待できるかもしれません。
いすゞ自動車の配当方針は、2024年3月期までの中期経営計画期間は配当性向40%を目安としています。
株価推移
株価はコロナショックで599円まで売られた後、2022年初めには1800円を超える場面もありました。
そこからは1500円付近で停滞する期間が長かったですが、直近は1750円付近まで上昇する場面がありました。
株価指標(2023年6月2日)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
いすゞ自動車 | 7202 | 1657 | 8.3 | 0.98 | 80 | 4.83 | 40.0 |
直近の株価はじわじわ上昇していますが、大幅増配により配当利回りは4%後半の水準です。
業績好調によりPER、PBRは市場平均より割安で、配当性向は40%付近と方針通りの水準です。
いすゞ自動車について直近の業績や配当は順調に推移しており、株価もようやく動き出した感じですが、他の高配当株と比較すると出遅れている感じではあります。
個人的には先月勇気を出していれば、もう少し安い株価で購入できていた事になりますが、こればかりは仕方がありませんので、今月改めて購入候補にしています。
【3834】朝日ネット
3番目の銘柄は朝日ネットで今回初めて購入候補にしています。
朝日ネットは独立系のネット接続大手で「ASAHIネット」としてインターネット接続サービスを全国展開しています。
また、インターネット接続サービスの他、インターネット関連サービスとして教育支援やセキュリティサービスなども手掛けています。
通期最終利益(億円)
銘柄名 | 朝日ネット |
2019年3月期 | 9 |
2020年3月期 | 11 |
2021年3月期 | 13 |
2022年3月期 | 12 |
2023年3月期 | 12 |
2024年3月期(会社予想) | 14 |
2019年からの通期最終利益を見ていきますが、2021年にかけて増益が続いた後は13億円前後で安定しています。
2021年に業績が伸びた要因は、コロナ感染拡大によりテレワークや大学の遠隔授業などの利用者が増えた事に加え、外出を控え自宅で過ごす機会が増えた事で新たなインターネット需要が創出されたためとしています。
そして前期は前年並みの最終着地となりましたが、今期予測はNTT東西と協業して販売している「マンション全戸加入プラン」の拡大やWebチャネル、法人会員の強化などで増益見込みとしています。
配当推移
銘柄名 | 朝日ネット |
2015年 | 18 |
2016年 | 18 |
2017年 | 18 |
2018年 | 18 |
2019年 | 18 |
2020年 | 18.5 |
2021年 | 19.5 |
2022年 | 21 |
2023年 | 22.5 |
2024年(会社予想) | 23 |
2015年からの配当推移について、2019年までは年間18円で変わりありませんでしたが、2020年からは今期の予測も含め増配が続いています。
朝日ネットの配当方針は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、将来の事業展開と経営体質の強化のために内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくとしています。
株価推移
株価は2020年6月に1445円まで上昇した後は右肩下がりの状況です。
そして去年6月に549円まで売られた後は500円台での動きが続きましたが、直近は600円前後で推移しています。
株価指標(2023年6月2日時点)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
朝日ネット | 3834 | 607 | 12.0 | 1.40 | 23 | 3.79 | 45.5 |
最近の株価は動きが止まっていますが増配を継続している事で、配当利回りは3%後半の水準です。
今期業績は増益見込みですがPERにそれほど割安感はなく、配当性向は46%付近となっています。
朝日ネットついて、業績はコロナ特需を取込み順調に伸びていますが、今後コロナが落ち着いても将来性が期待できる事業内容で、配当も小幅ですが増配を継続したい意思を感じます
配当性向は46%付近とそこまで余裕がある訳ではありませんが、最低単元でも6万円付近と購入しやすい価格帯ですので、将来性を期待して購入候補にしています。
【9303】住友倉庫
4番目の銘柄は倉庫物流企業の住友倉庫で、5月から引き続きの購入候補となります。
住友倉庫は元々業績が安定しているなか最近の業績はコロナ特需を取込み絶好調でしたが、今期以降の業績は海運子会社などの譲渡により不透明な状況でした。
そのため5月の本決算を見極めたうえでの購入を検討していましたので、今回は本決算の内容を含め検証していきます。
通期最終利益(億円)
銘柄名 | 住友倉庫 |
2019年3月期 | 59 |
2020年3月期 | 89 |
2021年3月期 | 84 |
2022年3月期 | 197 |
2023年3月期 | 224 |
2024年3月期(会社予想) | 124 |
2019年からの通期最終利益を見ていきますが順調に増益傾向です。コロナの影響があった2021年は減益となっていますが、その2021年以外は順調に推移しており、特にここ数年の増益幅は大きくなっています。
業績好調の要因は、倉庫及び港湾運送における荷動きの回復や海運事業の市況改善・輸送数量回復などに加え、海運子会社の譲渡に伴う特別利益などにより大きく伸びているとの事です。
今期業績について、倉庫貨物の取扱いは引き続き堅調に推移する一方、国際物流の荷動き減速が予想される事に加え、海運事業からの撤退に伴う減益、関係会社の株式売却益剥落などにより大幅減益見込みとしています。
配当推移
銘柄名 | 住友倉庫 |
2015年 | 26 |
2016年 | 28 |
2017年 | 31 |
2018年 | 33 |
2019年 | 45.5 |
2020年 | 47 |
2021年 | 48 |
2022年 | 97 |
2023年 | 100 |
2024年(会社予想) | 101 |
2015年からの配当推移を見ていきますが、減配はもちろん据え置きの年すらなく順調に増配傾向で、特にここ数年の増配幅は業績好調を背景に大きくなっています。
また、今期の配当も業績は大幅減益予測ですが、現状1円の増配見込みとしています。
住友倉庫の配当方針について2025年度までの中期経営計画中は、中長期視点での企業価値向上のために必要な事業投資を継続したうえで、1 株当たり年額100円をミニマムとし、各事業年度の収益力の向上を考慮しつつ、DOE(株主資本配当率)3.5%~4.0%を目安としています。
株価推移
株価はコロナショックで1009円まで売られた後は順調に上昇傾向で、去年3月には2412円まで上昇しました。
しかしその後は反落し、今年1月には1894円まで値を下げましたが2月以降は反発し、直近は2200円前後で推移しています。
株価指標(2023年6月2日時点)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
住友倉庫 | 9303 | 2228 | 14.3 | 0.81 | 101 | 4.53 | 64.7 |
直近の株価は高値圏で動きが止まっていますが、増配を継続している事で配当利回りは4%半ばの水準です。
今期業績は大幅減益見込みのためPERは市場平均と比較して割高で、配当性向は65%付近となっています。
住友倉庫の今期業績は予想通りの大幅減益見込みでしたが、配当は現行の水準を下限と示してくれました。
減益の要因は海運事業売却に絡むもので、今後はコア事業である物流と不動産事業に経営資源を集中し、更なる成長を目指すとしていますので、配当性向の高さは少し気になりますが、引き続き6月の購入候補にしています。
【8593】三菱HCキャピタル
5番目の銘柄は三菱HCキャピタルで今年既に200株買い増しましたが、改めて購入候補にしています。
三菱HCキャピタルは、2021年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルの合併により誕生した総合リース会社です。
直近の業績は順調に推移している事に加え、リース銘柄らしく株主還元力も抜群で、20年以上の連続増配を継続中です。
通期最終利益(億円)
銘柄名 | 三菱HCキャピタル |
2019年3月期 | 687 |
2020年3月期 | 707 |
2021年3月期 | 553 |
2022年3月期 | 994 |
2023年3月期 | 1162 |
2024年3月期(会社予想) | 1200 |
2019年からの通期最終利益をみていきますが、コロナショックで業績が落ち込んだ2021年以外は順調に増益傾向となっています。
2022年に業績が大きく伸びている要因は日立キャピタルとの合併効果もありますが、合併効果が関係ない前期も過去最高益を更新しています。
前期業績が好調に推移した要因は、2021年11月に完全子会社化した米国の海上コンテナリース会社CAIの利益貢献や貸倒関連費用の減少としています。
今期業績は旅客需要の回復を背景とした航空事業の伸長などを見込む一方、前期に計上した税金費用の減額効果の剥落に加え、「10年後のありたい姿」の実現に向けた投資や既存事業領域の再構築など係る費用の計上もあり、増益見込みにはしていますが、増加幅は限定的としています。
配当推移
銘柄名 | 三菱HCキャピタル |
2015年 | 9.5 |
2016年 | 12.3 |
2017年 | 13 |
2018年 | 18 |
2019年 | 23.5 |
2020年 | 25 |
2021年 | 25.5 |
2022年 | 28 |
2023年 | 33 |
2024年(会社予想) | 37 |
2015年からの配当推移をまとめていますが順調に増配傾向が続いており、連続増配は前期までで24期連続と国内でトップ5に入る記録を継続中です。
増配額もコロナショック時の2021年は0.5円とぎりぎりの増配でしたが、ここ数年の増配幅は好調な業績を背景に大きくなっています。
三菱HCキャピタルの配当方針は、株主還元は配当によって行うことを基本とし、利益成長を通じて配当総額を持続的に高めていくとしており、具体的な目安は配当性向40%以上としています。
株価推移
株価は2020年11月に437円まで下がりましたが、その後は上下を繰り返しながら値を戻しています。
そして去年はロシアのウクライナ侵攻の影響もあり521円まで下落しましたが、その後は上昇に転じ直近は750円付近で推移しています。
株価指標(2023年6月2日時点)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
三菱HCキャピタル | 8593 | 765 | 9.2 | 0.74 | 37 | 4.84 | 44.3 |
最近の株価は上昇傾向ですが、増配が続いていますので配当利回り4%後半と高水準です。
業績好調を受けてPER、PBRは市場平均と比較して割安で、配当性向は44%付近と方針通りの水準です。
三菱HCキャピタルについては、5月の購入候補としていた同じリース銘柄オリックスの代わりに購入候補にしています。
オリックスももちろん悪くはないのですが、最低購入金額の部分で三菱HCキャピタルの方が購入しやすい点も考慮して、今年購入した200株を含め現在400株保有していますが、更なる買い増しを検討しています。
【3455】ヘルスケア&メディカル投資法人
最後の銘柄はREITのヘルスケア&メディカル投資法人で5月からの継続銘柄となります。ヘルスケア&メディカル投資法人は介護、医療、健康をキーワードとするヘルスケア施設へ重点投資するREITです。
現在の保有物件は48件で投資先は有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などが8割以上を占めています。
REIT銘柄全般は今後の金利上昇懸念などを要因に去年から値を下げている銘柄が多いですが、そろそろ良い水準の様な気もしますので引き続き購入候補にしています。
分配金推移
銘柄名 | ヘルスケア&メディカル |
2016年 | 5070 |
2017年 | 5137 |
2018年 | 5352 |
2019年 | 6763 |
2020年 | 6560 |
2021年 | 6452 |
2022年 | 6611 |
2023年(会社予想) | 6822 |
2024年(会社予想) | 3235(半期) |
2016年からの分配金推移を見ていきますが、好調な業績を背景に順調に増配傾向が続いています。
ここ数年は6000円台で安定していますが、このままのペースで増配が続けば7000円の大台も見えてきそうな感じです。
基準価格推移
基準価格はコロナショックで7万8400円まで売られた後は、上下を繰り返しながら上昇しています。
しかし、去年10月に20万円を超えた後は他のREIT銘柄同様に反落し、直近は16万円台で推移しています。
基準価格指標(2023年6月2日時点)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
ヘルスケア | 3455 | 161900 | 27.4 | 1.49 | 6500 | 4.01 | ‐ |
最近の基準価格は下落傾向ですが分配金は安定して増配しているため、利回りは4%前後の水準です。
ヘルスケア&メディカル投資法人は、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などに特化しており、オフィスやマンションなどが主流のREIT銘柄の中では異色の存在です。
しかし、少子高齢化は今後の日本が避けては通れない問題であり、高齢者向け施設や住宅の需要も今後更に高まる事が想定されますので、将来性を期待して購入候補にしています。
2023年6月に購入を検討している高配当株6選(2023年6月2日時点)
今回検証した6月に購入を検討している6銘柄を表にまとめています。
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
INPEX | 1605 | 1515 | 6.6 | 0.51 | 64 | 4.22 | 27.9 |
いすゞ自動車 | 7202 | 1657 | 8.3 | 0.98 | 80 | 4.83 | 40.0 |
朝日ネット | 3834 | 607 | 12.0 | 1.40 | 23 | 3.79 | 45.5 |
住友倉庫 | 9303 | 2228 | 14.3 | 0.81 | 101 | 4.53 | 64.7 |
三菱HCキャピタル | 8593 | 765 | 9.2 | 0.74 | 37 | 4.84 | 44.3 |
ヘルスケア | 3455 | 161900 | 27.4 | 1.49 | 6500 | 4.01 | ‐ |
今回は5月に発表した本決算を受けて、単純に決算が良かった、悪かったではなく、その理由や今後の見通しに加え、決算を受けて株価がどの様に反応したかも含め選定しています。
そんななか、5月の購入候補から入れ替えたのはENEOSとINPEX、オリックスと三菱HCキャピタルになっています。
そして候補から外したのはソフトバンクと積水ハウスの2銘柄となっており、ソフトバンクは今期見込みが大幅減益で配当性向も97%付近とかなりの高水準になったため外しています。
積水ハウスは株価が3000円に迫る水準まで上昇していますので、NISA枠との絡みもあり購入候補から外しました。
という事で引き続き日本の株式市場は強い動きが続いていますが、タイミング的にはそろそろ調整がきても良い頃かと思いますので、個人的には今回の6銘柄の株価が安い場面を今月は狙いたいと考えていいます。
まとめ
今回は2023年6月に購入を検討している6つの高配当株についてまとめました。
今年の相場は年明け以降強い展開が続いていますので、なかなか新規購入が難しい状況です。
特に最近の相場は勇気を出して購入しないといけない状況にもなっていますが、相場の雰囲気は急に変わる事もありますので、常に警戒は必要です。
ただ、5月は1銘柄も購入できませんでしたので、6月は今回の6銘柄の中から最低でも1~2銘柄くらいは購入したいと思っています。
そんな実際の購入実績は改めて投稿しますので宜しくお願いします。
6月に購入を検討している6銘柄はYouTuubeで動画版も投稿していますので、あわせてご覧ください。
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