【厳選】2023年5月に購入を検討している高配当株7選

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購入候補銘柄

今年の株式市場も早いもので4ヶ月が終了し、GW明けからは3月期銘柄の本決算発表が本格化します。

日本企業は3月期銘柄の数が断トツで多いため、本決算発表が本格化する5月は株式市場にとって大切な時期である事は間違いないです。

そこで今回は決算発表を控えている3月期銘柄を中心に5月に購入を検討している7銘柄の最新情報や購入を検討しているタイミングについてまとめていきます。

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今年の購入銘柄

銘柄コード平均購入単価株数購入金額購入時期
アルテリア・ネットワークス442312431001243001月
センコーグループHD9069980.8100980801月
三菱HCキャピタル8593659.82001319602月
ホンダ72673197.51003197502月
伊藤忠エネクス813310931001093002月
SPK74661524.91001524902月
ニッスイ1332545.75002728503月
東京海上HD87662604.91002604903月
みずほリース842534651003465003月
丸紅80021937.91001937904月
合計   2009510 

まずは年明けから4月までに購入した銘柄を振り返っていきますが、こちらの10銘柄で約201万円です。今年の相場は年明けから強い展開が続き、3月にシリコンバレー銀行の問題で全体が下げる場面はありましたが、概ねしっかりとした動きが続いています。

そんななか個人的には今年も子供のジュニアNISAまで含め、家族3人分のNISA枠上限320万円を購入目標にしていますので、今年のNISA枠は残り約119万円となっています。

そろそろ最低購入金額も気にしながら銘柄選定を行う必要も出てきましたので、その辺りも考慮したうえで、5月に購入を検討している7銘柄を個別にみていきます。

【7202】いすゞ自動車

最初の銘柄はいすゞ自動車です。いすゞ自動車はトラックやバスなどの商用車をメインに製造する自動車メーカーでアジアや北米を中心に海外の売上比率も高くなっています。

現在自動車業界はEVや自動運転などの大変革時代を迎えていますが、この変革をチャンスと捉え攻めの施策を展開する方針です。

そんななか直近の業績や配当は順調に推移していますが株価は停滞が続いていましたので、今回初めて購入候補にしています

通期最終利益(億円)

銘柄名いすゞ自動車
2019年3月期1134
2020年3月期812
2021年3月期427
2022年3月期1261
2023年3月期(会社予想)1400

2019年からの通期最終利益を見ていきますが増減は激しくなっており、コロナショックの影響を受けた2021年は大きく減益となっていますが、2022年はコロナからの経済回復や円安の影響などで過去最高益の水準へV字回復しています。

前期は半導体不足による生産制約や資材費、物流費の上昇はマイナス材料としつつも、海外市場を中心に販売好調が継続した事や円安の追い風があったため更に増益見込みとしているなか、第3四半期時点の通期進捗率は90%付近と順調に推移していますので、最終着地で更なる上積みがあるかもしれません。

配当推移

銘柄名いすゞ自動車
2015年30
2016年32
2017年32
2018年33
2019年37
2020年38
2021年30
2022年66
2023年(会社予想)72

2015年からの配当推移について数年前までは30円台を中心とした動きでしたが、2022年は業績好調に加え配当性向の引き上げもあり一気に2倍以上の水準へ増配しており、前期期も更に増配見込みとなっています。

いすゞ自動車の配当方針は、2024年3月期までの中期経営計画期間は配当性向40%を目安としています。

株価推移

株価はコロナショックで599円まで売られた後、2022年初めには1800円を超える場面もありました。

そこからは1500円付近で停滞していましたが、直近は1600円付近まで上昇しています。

株価指標(2023年5月2日)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
いすゞ自動車720216158.90.98724.4639.9

直近の株価はじわじわ上昇していますが大幅増配により、配当利回りは4%半ばの水準です。業績好調によりPER、PBRは市場平均より割安で、配当性向は40%付近と方針通りの水準です。

いすゞ自動車について直近の業績や配当は順調に推移しているなか、株価はじわじわ上昇しています。

自動車株全般に言える事ですが、半導体不足による生産制約や円高に加え、EV化への対応などが今後の懸念材料ではありますが、いすゞ自動車はトラックやバスなどの商用車をメインに製造している点も他社にはない強みです。

前期業績も好調な最終着地が期待できますので、5月12日の本決算発表前に勇気を出して狙うかもしれません。

【9303】住友倉庫

2番目の銘柄は倉庫物流企業の住友倉庫で年明け以降ずっと購入候補にしていましたが、株価上昇に付いていけず未だに購入できていません。

住友倉庫は元々業績が安定しているなか最近の業績はコロナ特需を取込み絶好調でしたが、今期以降の業績は海運子会社などの譲渡により不透明な状況でした。

そのため5月の本決算までは様子を見ようかとも思っていましたが、3月末に中期経営計画を公表し、配当については前期の100円を下限にすると発表していますので改めて購入候補にしています。

通期最終利益(億円)

銘柄名住友倉庫
2019年3月期59
2020年3月期89
2021年3月期84
2022年3月期197
2023年3月期(会社予想)232

2019年からの通期最終利益を見ていきますが順調に増益傾向です。コロナの影響があった2021年は減益となっていますが、その2021年以外は順調に推移しており、特にここ数年の増益幅は大きくなっています。

業績好調の要因は、倉庫及び港湾運送における荷動きの回復や海運事業の市況改善・輸送数量回復などに加え、海運子会社の譲渡に伴う特別利益などにより大きく伸びているとの事です。

そして前期も増益見込みとしているなか第3四半期時点の通期進捗率も81%付近と順調に推移していますが、先程もお伝えした様に今期以降の業績は海運子会社売却の影響で減益となる可能性が高そうです。

配当推移

銘柄名住友倉庫
2015年26
2016年28
2017年31
2018年33
2019年45.5
2020年47
2021年48
2022年97
2023年(会社予想)100

2015年からの配当推移を見ていきますが、減配はもちろん据え置きの年すらなく順調に増配傾向で、特にここ数年の増配幅は業績好調を背景に大きくなっています。

住友倉庫の配当方針について2025年度までの中期経営計画中は、中長期視点での企業価値向上のために必要な事業投資を継続したうえで、1 株当たり年額100円をミニマムとし、各事業年度の収益力の向上を考慮しつつ、DOE(株主資本配当率)3.5%~4.0%を目安としています。

先ほども触れた様に今期以降の業績は減益となる可能性が高いですが、3月末に配当の下限設定を公表している点は安心材料となります。

株価推移

株価はコロナショックで1009円まで売られた後は順調に上昇傾向で、去年3月には2412円まで上昇しました。

しかし、その後は反落し今年1月には1894円まで値を下げましたが、2月以降は反発し直近は2200円前後で推移しています。

株価指標(2023年5月2日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
住友倉庫930322427.60.841004.4633.8

直近の株価は安値圏から反発していますが増配を継続している事で、配当利回りは4%半ばの水準です。業績好調を背景にPER、PBRは市場平均と比較して割安で、配当性向は34%付近となっています。

住友倉庫の直近業績や配当推移は好調で株価もしっかりとした動きが続いています。今期以降は海運事業売却による減益リスクはありますが、本決算発表前に2025年度までの下限配当が発表された事で投資はしやすい状況になりました。

しかし今期業績見込みまで確認したい思いもありますので、5月12日の本決算発表以降の購入を検討しています。

【1928】積水ハウス

3番目の銘柄は積水ハウスです。積水ハウスは大阪が本社の大手ハウスメーカーで、去年同じ建設株の大和ハウスを購入しましたので、今回は積水ハウスを購入候補にしています。

建設株は進出を進めているアメリカ市場の住宅価格上昇や国内も含め今後の住宅ローン金利上昇が懸念材料ではありますが、直近の業績、配当は順調に推移しています。

通期最終利益(億円)

銘柄名積水ハウス
2020年1月期1412
2021年1月期1235
2022年1月期1539
2023年1月期1845
2024年1月期(会社予想)1930

2020年からの通期最終利益について2021年はコロナショックの影響もあり減益となっていますが、2022年以降は増益が続いており前期は過去最高益となっています。

業績好調の要因は高付加価値住宅の提案やボリューム効果もあり順調に回復しているとの事で、今期業績も更に増益の見込みとなっています。

しかし、住宅市場の現状について国内では行動制限の解除に伴う旅行や外食支出などの増加に加え生活必需品値上げの影響もあり、足元の受注環境は弱含みで推移しているとの事です。

また、アメリカの住宅市場も住宅価格の高止まりや住宅ローン金利の上昇などにより、住宅販売件数は減少基調が続いていますので、今後の懸念点ではあります。

配当推移

銘柄名積水ハウス
2015年50
2016年54
2017年64
2018年77
2019年79
2020年81
2021年84
2022年90
2023年110
2024年(会社予想)118

2015年からの配当推移をまとめていますが順調に増配傾向です。コロナショックの影響で減益となった2021年でも増配しており、最近の増配幅は業績好調を受けて大きくなっています。

積水ハウスの配当方針は中期的な平均配当性向40%以上に加え、一株当たり配当金の下限値を年間110円と設定しています。

株主優待

積水ハウスには株主優待もあり、1000株以上の保有で魚沼産のコシヒカリが5kgもらえます。

しかし、1000株保有が条件となっており今の株価だと270万円くらい必要ですので、優待目当てで買うのは厳しいような気がします。

株価推移

株価はコロナショックで1551円まで売られた後は、上下を繰り返しながら去年11月には2600円付近まで上昇しています。

その後、今年1月に2310円まで値を下げた後は反発し、直近は2700円付近で推移しています。

株価指標(2023年5月2日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
積水ハウス19282779.59.51.131184.2540.5

最近の株価は上場来の高値付近で推移していますが配当の増額もあり、配当利回りは4%前半となっています。

業績好調を背景にPERは市場平均と比較して割安で、配当性向は40%付近と方針通りの水準です。

積水ハウスについて最近の株価は上昇が続いていますが業績や配当も順調に推移しており、配当利回りも4%台と高水準です。

今後の住宅市場の行方に不安な部分もありますが、積水ハウスは1月決算ですので決算発表とは関係なく株価が下がる場面があれば狙いたいです。

【8591】オリックス

4番目の銘柄はオリックスでリース業界の代表的な銘柄ですが、現在はリース業にとどまらず、不動産、金融、事業投資など様々な事業で海外を含む多くの企業と取引しています。

オリックスは現在200株保有していますが、ここ1年くらいの株価は2000円台前半で動きが止まっていますので、今回久しぶりに購入候補にしました。

通期最終利益(億円)

銘柄名オリックス
2019年3月期3237
2020年3月期3027
2021年3月期1923
2022年3月期3121
2023年3月期(会社予想)2500

2019年からの通期最終利益を見ていきますが、コロナショックの影響で大きく減益となった2021年以外は3000億円前後で安定していますが、2022年は弥生の売却益1632億円が含まれていた事もあり、前期はその反動で大きく減益見込みとなっています。

しかし、第3四半期時点の決算はコロナからの経済回復を受けて輸送機器や不動産運営事業などは増益となっており、通期進捗率も85%付近と持ち直しの動きもみられましたので、今期以降の業績は期待できそうな印象です。

配当推移

銘柄名オリックス
2015年36
2016年45.75
2017年52.25
2018年66
2019年76
2020年76
2021年78
2022年85.6
2023年(会社予想)85.6

2015年からの配当推移をみていきますが概ね順調に増配傾向です。コロナショックの影響が出始めた2020年は据え置きとなっていますが、2021年は配当性向を一時的に50%まで引き上げて増配を実施しています。

オリックスの配当方針は事業活動で得られた利益を主に内部留保として確保し、事業基盤の強化や成長のための投資に活用することにより株主価値の増大に努めるとしており、業績を反映した安定的かつ継続的な配当を実施するとしています。

そして前期については、配当性向33%または前期配当金額(85.6円)の高い方を年間配当にする方針となっており、現状は据え置きの85.6円見込みとしていますが、業績次第では増額の可能性もあります。ただ、第3四半期時点のEPSで配当性向33%を計算すると70円付近となりますので、前期は据え置きとなる可能性が高そうです。

株主優待

2024年3月末で廃止にはなりますが、まだ権利では1回の猶予がありますので株主優待制度についても表にまとめています。

オリックス保有継続年数金額優待品
100株以上3年未満Bコース(5000円相当)カタログギフト
3年以上Aコース(1万円相当)カタログギフト

100株以上保有で5000円相当のカタログギフトが貰えるのですが、3年以上の継続保有で1万円相当にグレードがアップする「ふるさと優待」とオリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できる株主カードがもらえます。

特にカタログギフトは毎年楽しみにしていましたので廃止は痛いですが、今後は配当などによる利益還元に集約するとの事ですので、更なる増配を期待したいです。

株価推移

株価はコロナショックで1100円まで売られた後は順調に値を戻しています。特に2021年以降は上昇ペースが加速し、去年1月には2612円まで上昇しています。

しかし、その後は2000円台前半で動きが止まり、直近は2300円前後で推移しています。

株価指標(2023年5月2日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
オリックス8591230710.80.8385.63.7140.2

最近の株価は動きが止まっており配当も前期は据え置き見込みですが、配当利回りは3%半ばの水準です。

今期は減益見込みとなっていますが、PER、PBRは市場平均と比較して割安で配当性向は40%付近となっています。

オリックスについては前期の業績が減益見込みな事もあり最近の株価は停滞が続いています。2021年までの株価上昇が凄いペースだったため仕方が無い部分もありますが、他のリース銘柄と比較しても最近の株価は停滞しすぎの気はします。

従来から株主還元力は抜群で今期以降の業績に期待できる部分もありますので、5月10日の本決算前に狙いたい気持ちもあります。

【9434】ソフトバンク

5番目の銘柄は通信会社のソフトバンクです。

ソフトバンクはNTT、KDDIと並ぶ大手通信界会社で親会社はソフトバンクグループですが、近年はPayPayなどによる決済・金融事業にも注力しており、通信料金値下げの影響をカバーしています。

ソフトバンクは現在800株保有していますが、5%半ばと高水準な配当利回りに魅力を感じ購入候補としています。

通期最終利益(億円)

銘柄名ソフトバンク
2018年3月期4007
2019年3月期4307
2020年3月期4731
2021年3月期4912
2022年3月期5175
2023年3月期(会社予想)5400

2018年からの通期最終利益を見ていきますが、順調に増益が続いています。

ここ数年は通信料金値下げの影響を法人やヤフー・LINE事業でカバーしている展開で、前期はPayPay子会社化に伴う再測定益の影響で第3四半期時点の通期進捗率が94%付近と好調を維持しています。

しかし業績好調の内訳はPayPayの子会社化に絡むもので、本業は通信料金値下げなどの影響で減益が続いています。

スマホ契約数は増えており、通信料金値下げの影響は前期を底に大幅縮小予定見込みとしていますが、PayPay子会社化に絡む利益は前期だけですので、今期以降の業績に不安を残す状況ではあります。

配当推移

銘柄名ソフトバンク
2019年37.5(期末のみ)
2020年85
2021年86
2022年86
2023年(会社予想)86

ソフトバンクは上場が2018年のため、2019年からの配当推移をまとめていますが、ここ数年はほぼ横ばいの動きです。

ソフトバンクの配当方針は、2021年3月期から2023年3月期においては総還元性向85%程度を目安に、安定的かつ継続的に1株当たりの配当を実施する方針です。

業績は増益が続いていますのでそろそろ増配も期待したいところですが、ソフトバンクは元々の配当性向が高いですので、今期以降の配当方針を含め今後の配当推移は注目です。

株価推移

株価は通信料金の値下げ圧力を受けた2020年9月に1158円まで売られましたが、その後は順調に値を戻し1年後の2021年9月には1600円を超える水準まで上昇しました。

しかし、その後は1500円を挟んだ値動きが中心となっており、直近も1530円付近で推移しています。

株価指標(2023年5月2日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ソフトバンク9434153113.43.28865.6275.3

最近の株価はじわじわ上昇していますが配当は高水準を維持していますので、配当利回りは5%半ばとなっています。業績は好調ですがPERに割安感はなく、配当性向は75%付近と方針通りではありますが、かなりの高水準です。

ソフトバンクについては、高すぎる配当性向や親会社ソフトバンクグループとの絡みなどの懸念材料もありますが、やはり5%台の配当利回りが1番の魅力で、株価もNTTやKDDIと比較してそれ程上がっていません。

しかし、途中でも触れた様に今期以降の業績や配当推移に加え、配当方針まで見極めたい思いもありますので、購入するのならば5月10日の本決算以降にしたいです。

【5020】ENEOS

6番目の銘柄はENEOSです。

ENEOSは原油を精製し石油製品として販売する石油元売り会社で、ガソリンスタンドとしても馴染みがあるかと思います。

石油元売り銘柄の業績は原油価格に大きく左右されるため、前期の業績も原油価格などの影響で業績の上方修正と下方修正を繰り返すなど安定感はありません。

しかし、業績に関係なく配当は安定しており株価もそれ程上昇していませんので、現在700株保有していますが購入候補にしています。

通期最終利益(億円)

銘柄名ENEOS
2018年3月期3619
2019年3月期3223
2020年3月期-1879
2021年3月期1139
2022年3月期5371
2023年3月期(会社予想)1400

2018年からの通期最終利益を見ていきますが、ENEOSの業績は原油価格に大きく左右されるため、原油価格の上下によって最終利益も大きく増減を繰り返しています。

実際2020年3月期は、年明け以降のコロナ禍によるガソリン需要の減少に加え原油価格の下落で大きな赤字に転落していますが、2022年3月期は資源価格の上昇などにより石油、天然ガスや金属セグメントが大幅増益となり業績も急回復しています。

前期については原油価格の反動などを想定して当初は最終利益を1700億円と大幅減益見込みとしていましたが、原油価格が高止まりしている事もあり、第2四半期決算で3300億円に上方修正しました。

しかし、第3四半期決算では原油価格下落による石油製品マージンのマイナスタイムラグや石化市況の低迷などを理由に最終利益の見込みを1400億円に下方修正し、大幅減益見込みとなっています。

配当推移

銘柄名ENEOS
2015年16
2016年16
2017年16
2018年19
2019年21
2020年22
2021年22
2022年22
2023年(会社予想)22

2015年からの配当推移を見ていきますが、2020年からは22円で変わっていないです。先ほど触れた様に最近の業績は大きく上下しており、2020年に至っては赤字に転落していますが、業績に関係なく配当は安定しています。

ENEOSの配当方針は、株主への利益還元が経営上の重要課題であるとの認識のもと、中期的な連結業績の推移および見通しを反映した利益還元の実施を基本としながら、安定的な配当の継続に努めるとしています。

具体的な数値としては、中期経営計画(2022年度迄)中の配当は現状を下回らない配当水準とし、また総還元性向を3ヵ年累計の在庫影響を除き当期利益の50%以上としていますので、原油価格の上下によって生じた利益は配当原資に含めない方針です。

この様な配当方針のもと最近の配当は安定していますが、現在の配当方針は前期までとなりますので今期以降の配当方針は気になるところです。

株価推移

株価はコロナショック時に320円まで売られましたが、2021年は原油価格の上昇もあり500円を超える場面がありました。

そして去年5月以降は本決算で発表した大規模自社株買いがポジティブサプライズとなり株価は上昇しましたが、その後はじわじわ下がる原油価格同様に株価も下がり、直近は480円付近で推移しています。

株価指標(2023年5月2日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ENEOS5020484.110.40.52224.5447.4

最近の株価は動きが止まっていますが年間配当は22円で安定しているため、配当利回りは4%半ばと高水準です。今期は大幅減益見込みとしていますが、PER、PBRは市場平均と比較して割安で、配当性向は47%付近となっています。

ENEOSについては途中でも触れた様に原油価格などにより業績が大きく上下してしまう事が懸念点ではあります。

しかし、業績に関わらず配当は安定しており、第3四半期決算の大幅下方修正を受けても10円程度しか下がらないほど、株価も安定しています。

ただ、今期以降の業績や配当見込みに加え、配当方針も気になるところですので、購入するのならば5月11日の本決算発表以降かなというところです。

【3455】ヘルスケア&メディカル投資法人

最後の銘柄はREITのヘルスケア&メディカル投資法人で介護、医療、健康をキーワードとするヘルスケア施設へ重点投資するREITです。

現在の保有物件は48件で投資先は有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などが8割以上を占め、エリアは三大都市圏(首都圏、近畿圏、中部圏)と中核都市圏で8割以上となっています。

REIT銘柄全般は今後の金利上昇懸念などを要因に去年から値を下げている銘柄が多いですが、医療や介護施設へ重点投資している点に将来性を感じ購入候補にしています。

分配金推移

銘柄名ヘルスケア&メディカル
2016年5070
2017年5137
2018年5352
2019年6763
2020年6560
2021年6452
2022年6611
2023年(会社予想)6822
2024年(会社予想)3235(半期)

2016年からの分配金推移を見ていきますが、好調な業績を背景に順調に増配傾向が続いています。ここ数年は6000円台で安定していますが、このままのペースで増配が続けば7000円の大台も見えてきそうな感じです。

基準価格推移

基準価格はコロナショックで7万8400円まで売られた後は、上下を繰り返しながら上昇しています。

しかし、去年10月に20万円を超えた後は他のREIT銘柄同様に反落し、直近は16万円台で推移しています。

基準価格指標(2023年5月2日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ヘルスケア345516390027.71.5165003.97

最近の基準価格は下落傾向ですが分配金は安定して増配しているため、利回りは4%前後の水準です。ヘルスケア&メディカル投資法人は、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などに特化しており、オフィスやマンションなどが主流のREIT銘柄の中では異色の存在です。

しかし、少子高齢化は今後の日本が避けては通れない問題であり、高齢者向け施設や住宅の需要も今後更に高まる事が想定されます。

そのためヘルスケア&メディカル投資法人の将来性にも期待できるかと思いますので、REITは現在5銘柄を保有していますが、新たに購入候補にしています。

2023年5月に購入を検討している高配当株7選(2023年5月2日時点)

今回検証した5月に購入を検討している7銘柄を表にまとめています。

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
いすゞ自動車720216158.90.98724.4639.9
住友倉庫930322427.60.841004.4633.8
積水ハウス19282779.59.51.131184.2540.5
オリックス8591230710.80.8385.63.7140.2
ソフトバンク9434153113.43.28865.6275.3
ENEOS5020484.110.40.52224.5447.4
ヘルスケア345516390027.71.5165003.97

冒頭でも触れた様に今年のNISA枠も残り120万円くらいになっているため、最低購入金額が高い住友倉庫や積水ハウス、オリックスでも20万円台と抑えめにしていますが、配当利回りは4%前後の銘柄から1番高いソフトバンクは5%半ばと高水準です。

また、購入のタイミングについては各銘柄の検証部分でもお伝えしましたが、決算発表を控えている銘柄については決算前に買うのか、決算後に買うのか株価の動きを含め慎重に判断したいと思っています。

まとめ

今回は2023年5月に購入を検討している7つの高配当株についてまとめました。

年明け以降堅調な展開が続いている株式市場ですが、5月は決算発表が集中するため決算の内容によっては大きく株価が上下する可能性もあります。

そしてNY市場を含め今までの反動で全体が売られる場面もあるかもしれませんので、狙っている銘柄の株価が安い場面を逃さない様にしたいです。

そんな実際の購入実績は改めて投稿しますので宜しくお願いします。

5月に購入を検討している7銘柄の動画は、YouTubeで動画版も投稿していますのであわせてご覧ください。

【厳選】2023年5月に購入を検討している高配当株7選

40代元証券マンの高配当株投資(YouTube編)

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