大増配のメガバンク本決算と今回の決算で増配を発表した脅威の銘柄数を発表!!

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銘柄検証

いよいよ今回の決算シーズンも今日でほぼ全ての銘柄が決算発表を終えてしまいますが、最終日にもメガバンクや個人投資家の人気も高い三菱HCキャピタル、ジャックスなどの注目度の高い銘柄が控えていますので、最終日まで見逃せない1日となっています。

という事で今回は、今日5月15日に決算を発表した銘柄と今回の決算のまとめとして保有銘柄の配当がどの様に変化したかを検証していきたいと思います。

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【8316】三菱UFJFG

5月15日決算発表最初の銘柄は三菱UFJFGで、メガバンクの三菱UFJ銀行を中核に持つ国内最大手の金融グループです。最近の業績は順調に推移しており、前期は大幅増益見込みにしているなか、第3四半期時点の通期進捗率も99%付近と既に予測並みの利益は稼げている状況です。

ただ、前期の第4四半期は一時的要因の反動で大きく減益となる可能性が高いですので、最終着地は予測並みとなりそうでしたが、今期の更なる増益は期待できそうな状況でした。

また、配当も順調に増配が継続しているなか、最近の増配幅は業績好調を背景に大きくなっており、前期は一気に9円の大幅増配と過去最高の引き上げ幅になっています。

ただ、三菱UFJFGの配当方針は「2023年度までに配当性向40%への累進的な引き上げをめざす」としており、現状の配当性向は37%付近ですので、前期は既に大幅増配見込みでしたが、最終着地次第では更なる増額も期待できそうでした。

そして、今期は新しい配当方針も気になるところですが、累進配当政策継続のもと年間50円見込みでの発表も可能性としてはありそうでした。

直近決算

三菱UFJFGは5月15日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は1兆4907億円と3743億円の増益となっているなか、配当は9円増配の年間41円としています。

今期予測は通期最終利益が1兆5000億円と93億円の増益見込みにしているなか、配当も9円増配の年間50円予測で発表しています。

また、1000億円を上限とする自社株買いも発表しています。

注目ポイント

三菱UFJFG決算の注目ポイント1つ目は今期予測をどの様に発表するかでしたが、前期業績が従来予想を1900億円程度上回った事で、一気に1兆5000億円見込みと2023年と比較して1.5倍の予測になっています。

業績好調の要因は貸金収益や海外の融資関連に加え、受託財産業務など資産運用ビジネスを中心に各種手数料収入が増加した事などが要因としています。

そして、注目ポイント2つ目は今期配当の見込み額でしたが、前期と同額の9円増配となり、年間配当は50円の大台に突入しています。ただ、これだけ大幅増配が続いても業績が好調に推移していますので、配当性向は39%付近を維持しており、来期以降の増配にも期待が持てる内容となっています。

【8316】三井住友FG

5月15日決算発表2銘柄目は、同じくメガバンクの三井住友銀行やSMBC日興証券などを傘下に持つ三井住友FGです。最近の業績は順調に推移しており、今期も第2四半期決算で通期最終利益の見通しを上方修正しているなか、第3四半期時点の通期進捗率も86%付近ですので、前期業績の更なる上積みや今期増益も期待できそうな状況でした。

また、配当も順調に増配が続いており、特に最近は好調な業績を背景に大幅増配が続いています。

ちなみに三井住友FGの配当方針は累進的配当方針および配当性向40%を維持としており、現状の配当性向は39%付近ですので、前期配当の更なる増額は厳しそうでしたが、今期は増益や配当性向の引き上げも含め、一気に年間300円での発表も期待できそうでした。

そんななか、決算発表直前には株式分割の噂もありましたので、色々な意味で注目度が増していました。

直近決算

三井住友FGは5月15日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は9629億円と1571億円の増益となっているなか、配当は30円増配の年間270円としています。

今期予測は通期最終利益が1兆600億円と971億円の増益見込みにしているなか、配当も60円増配の年間330円予測で発表しています。

また、9月末を基準日とした株式の3分割と上限1000億円の自社株買いも発表しています。

注目ポイント

三井住友FG決算注目ポイント1つ目は前期業績の更なる上積みや今期予測をどの様に発表するのかでしたが、前期の最終着地は従来予想を429億円程度上回る過去最高益での最終着地となっており、今期は更に初の1兆円を超える増益予測にしています。

業績好調の要因は、SMBC日興の回復やSMCCの好調に加え、国内外の貸金収益増など好調な外部環境により各事業部門が堅調に推移した結果としており、今期は更なる収益力の強化を目指すとしていますので、今期も期待できそうです。

注目ポイント2つ目は今期配当の見込み額でしたが、一気に60円の大幅増配となる年間330円見込みで発表しています。先ほどもお伝えした様に個人的には30円増配の年間300円は期待できると思っていましたが、まさかその倍となる増配幅は衝撃的でした。

また、決算発表直前に噂が出ていた株式分割については、報道通り9月末を基準日とした3分割で発表していますので想定通りではありましたが、自社株買いの発表も行われる文句の付けようが無い素晴らしい決算だったかと思います。

【8593】三菱HCキャピタル 

5月15日決算発表3銘柄目は三菱HCキャピタルで、業績は順調に推移しているなか、前期最終利益も過去最高益の見込みにしていますが、第3四半期時点の通期進捗率は67%付近と苦戦していました。

ただ、航空セグメントの利益計上は下期偏重である事や不動産、環境エネルギーセグメントにおいても大口のアセット売却益の計上を見込むとしていますので、予測通りに過去最高益で着地できるか注目でした。

また、配当も順調に増配傾向が続いており、連続増配は2023年までで24期連続と国内トップクラスとなっています。ただ、三菱HCキャピタルの配当方針目安は配当性向40%以上としており、現状の配当性向は44%付近ですので、前期配当は最終利益がどの様に着地しようと予測通りになりそうでしたが、今期見込みは国内トップクラスの連続増配記録を継続中な事や最近の増配幅を考慮すると、最低でも年間40円見込みでは発表して欲しいところでした。

直近決算

三菱HCキャピタルは5月15日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は1238億円と76億円の増益となっているなか、配当は4円増配の年間37円としています。

今期予測は通期最終利益が1350億円と112億円の増益見込みにしているなか、配当も3円増配の年間40円予測で発表しています。

注目ポイント

三菱HCキャピタル決算注目ポイント1つ目は前期の最終着地でしたが、見事に第4四半期で巻き返し過去最高益での最終着地となっています。要因としては航空事業やロジスティクス事業における利益の計画比上振れ、不動産事業や環境エネルギー事業における売却益の計画比上振れとしています。

今期は前期特別利益の反動影響もありますが、航空事業をはじめとした各事業の伸長や前期に計上した大口損失の剥落などにより、更に増益の予測にしていますので今後も期待できそうです。

そして、注目ポイント2つ目は今期配当の見込み額でしたが、こちらは予想通り3円増配の年間40円での発表となり、これで26期連続増配予定となっています。ただ、それでも依然配当性向は42.5%付近ですので、今後も更なる企業成長のもと連続増配を続けてくれそうな印象です。

【8584】ジャックス

5月15日決算発表最後の銘柄はジャックスです。ジャックスはオートローンなどのクレジット事業や一括・分割ショッピングのクレジットカード・ペイメント事業などを手掛けており、最近の業績は数年前の2倍以上に増えています。

前期も過去最高益を更新する見込みにしているなか、第3四半期時点の通期進捗率も79%付近でしたので、前期の更なる上積みや今期の増益にも期待したい状況でした。

また、配当も最近の好調な業績と連動して増配が続いており、特に最近は増配額も大きくなっています。ジャックスの配当方針は連結配当性向35%を目安としていますが、中期経営計画の最終年度2025年3月期までに段階的な引き上げを実施する方針ともしており、現状の配当性向は32%付近です。

従って、前期も予測通りに着地できれば10円程度の増額が期待できそうで、今期も更なる増益により年間250円発表があるかもしれない状況でした。

直近決算

ジャックスは5月15日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は237億円と21億円の増益となっているなか、配当は創立70周年の記念配当が10円加わった事で従来予想から10円増額され、年間220円と前期比では30円の増配となっています。

今期予測は通期最終利益が195億円と42億円の減益見込みにしているなか、配当も記念配当10円分の減配となる年間210円予測で発表しています。

注目ポイント

ジャックス決算の注目ポイント1つ目は、前期業績の上積みや今期予測をどの様に発表するのかでしたが、前期は従来予想を7億円程度上回る過去最高益での最終着地となりましたが、今期は2割近い減益予測になってしまいました。

前期業績好調の要因は、国内事業において各事業戦略に基づいた施策を実行し、取扱高の拡大に努めた事やインドネシア、フィリピン、カンボジア市場が徐々に回復し、営業エリアの拡大や加盟店開拓に注力した結果との事です。

ただ、今期は一部の加盟店で利上げなどの事業改革を行った影響でクレジット事業の取扱高が減速する見込みな事や海外事業の厳しい事業環境に加え、貸倒関連費用の増加などで減益見込みとしています。

そして、注目ポイント2つ目は前期配当の増額や今期配当見込みをいくらで発表するかでしたが、前期は創立70周年の記念配当により10円増額されましたが、今期は記念配当が無くなった分減配となり、普通配当だけで考えると据え置きの予測となっています。

ジャックスの配当推移は増配が続いていただけに、今期も最低でも10円の増配は大丈夫だと思っていましたが、据え置きは想定外でした。

ただ、現状の配当性向は37%付近と目安の35%付近ですので、今後業績に持ち直しの動きがあれば、今期も増配となる可能性は十分ありそうです。

保有銘柄の増配状況

今日でほぼ全ての銘柄が決算発表を終え、個人的にも20日(月)に決算発表を控えている東京海上HDを除く3月期銘柄が決算発表を終えましたので、最後に今回の決算で保有銘柄の配当がどの様に変化したかをこちらの表にまとめています。

銘柄コード保有株数前期配当
(従来予想)
前期配当
(確定)
今期配当
(予測)
従来予想からの増配額
ニッスイ13325002424240
大和ハウス1925100140143145500
エクシオ1951100606062200
宮地34311001801921951500
武田薬品4502100188188196800
ENEOS50207002222220
AREHD5857100909080-1000
いすゞ自動車72022008692921200
ホンダ72673005868683000
SPK74661005050601000
伊藤忠80011001601602004000
丸紅8002100838590700
三井物産80311001701702003000
稲畑産業8098100120120125500
伊藤忠エネクス8133200525456800
三菱UFJ83067004141506300
三井住友FG831630027027033018000
アルヒ71981004040400
みずほリース842550034.438.4402800
リコーリース85662001501501653000
オリックス85912009498.698.6920
三菱HC85934003737401200
ジャックス85841002102202100
東京海上HD87661001211211401900
センコーHD9069200383842800
住友倉庫93031001011011010
スカパーJSAT9412200202122400
NTT943280055.15.2160
KDDI94332001401401451000
ソフトバンク94348008686860
ヤマダHD98315001313130
イエローハット9882200666670800
合計     53480

この表の見方としては、左から銘柄名、コード番号、保有株数となっており、その次が前期配当の従来予想額、次が今回の決算で確定した前期配当、次が今期の予測配当の順番になっています。

そして、1番右の項目が前期配当の従来予想から今期予測がいくら増えたのかについて、保有株数をかけて実際に増える受け取り配当金の金額を計算しています。つまり、1番右下の5万3480円は従来の配当予想から今回の決算で発表された増配によって、純粋に増える受け取り配当金の合計になります。

具体的な中身について、保有株は今日までに32銘柄が本決算を発表していますが、前期配当の増額も含め、今回の決算で増配を発表した銘柄が24、据え置きだったのは7銘柄、減配はAREホールディングスの1銘柄だけで、増配確率は脅威の75%となっています。

増配金額が大きかったのは、今日大増配を発表した三井住友FGが断トツトップの1万8000円、第2位が三菱UFJFGで6300円とトップ2銘柄はメガバンクで、第3位は伊藤忠の4000円となっています。

また、オリックスは前期配当の増額のみで、今期は現状据え置きの見込みにしていますが、新たな配当方針のもと、今期は今後の業績次第で現状から30円以上増配の可能性もありますし、昨日決算を発表したENEOSも配当は据え置きでしたが、異次元の自社株買いを発表しています。

この様に、増配以外でも株主還元力を示している銘柄もありますし、今後の増配に期待できそうな銘柄も多いですので、引き続き日本株の将来は明るく思える今回の本決算だったかと思います。

まとめ

今回は本日5月15日に本決算を発表した銘柄の速報検証や、今回の本決算で保有銘柄の配当がどの様に増えたのかを検証しました。

今回の決算シーズンを振り返ると、4月25日に保有銘柄の先陣を切って決算を発表したAREホールディングスがまさかの減配と幸先の悪いスタートでしたが、終わってみると増配確率は8割に迫る水準で、受け取れる配当金も5万円以上増えていますので想像以上の結果だったかと思います。

改めて日本企業の株主還元力向上に感謝するとともに、引き続き今後も増配が期待できそうな銘柄の新規購入を狙っていきたいですが、とりあえずは来週20日(月)に保有銘柄最後となる東京海上HDの本決算が控えていますので、楽しみに待ちたいと思います。

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