今回は高配当銘柄として人気が高いREIT(リート)のおすすめ銘柄についてまとめてみました。
REIT(リート)の最新情報は下記投稿をご覧ください。
【2022年3月】REIT(リート)利回り上位10銘柄を検証
REIT(リート)とは
「Real Estate Investment Trust 」の略称で、日本語では「不動産投資信託」と略されます。
投資家から集めた資金を不動産(オフィスビル、マンション、ホテル、商業施設)に投資し、得られた利益を投資家に分配する仕組みです。
REITは1960年代のアメリカで誕生し、日本版のリートはJ-REITと呼ばれ2001年に2銘柄が上場し、現在は約60銘柄が上場しています。
REIT(リート)のメリット・デメリット
まずは、REIT(リート)のメリット・デメリットについて検証します。
メリット
高く安定した利回り
配当原資は、主に保有不動産の賃貸収入が多い為、安定した配当が期待出来る。
※投資法人は利益の90%超を分配すれば、法人税が実質免除される為、利益に対して高い分配金が期待出来る。
換金性が高い
上場している株式と同様に売買出来る為、不動産の売買と比較して換金しやすい。
専門家による分散投資が可能
不動産に詳しくなくても不動産のオーナーになれる
デメリット
価格変動・上場廃止リスク
この辺りは上場している株式と同様ですが、日々価格が変わる為元本が割れる可能性があります。
また、株式同様状況によっては上場廃止や投資法人が倒産してしまう可能性もあります。
投資不動産リスク
投資法人が保有している不動産の借主が減り空室率が高くなる事で家賃収入が減り、分配金が減る可能性や自然災害等で不動産自体が被害を受けてしまうリスクもあります。
おすすめREIT(リート)銘柄の選定方法
それでは、現在上場している60銘柄からおすすめ出来るREIT銘柄の選定をしていきたいと思います。
REITを購入する1番の目的は配当利回りの高さが多いと思いますので、まずは現在上場しているREITの配当利回りが高い銘柄ランキングを10位まで下記にまとめています。
REIT(リート)の配当利回りランキング
順位 | 銘柄 | コード | 基準価格 | 予想分配金 | 配当利回り | 保有物件の特徴(カテゴリー、地域等) |
1 | スターアジア不動産投資法人 | 3468 | 56000 | 3138 | 5.59 | オフィス、住宅、物流、ホテル等へ投資。東京圏中心。 |
2 | エスコンジャパンリート投資法人 | 2971 | 129700 | 7137 | 5.47 | 暮らし密着型商業施設。四大都市圏へ75%以上 |
3 | トーセイ・リート投資法人 | 3451 | 133700 | 7280 | 5.36 | オフィス、住居が中心。東京経済圏が中心。 |
4 | タカラレーベン不動産投資法人 | 3492 | 115900 | 6200 | 5.35 | オフィス、住居で70%以上。四大都市圏へ70%以上 |
5 | マリモ地方創生リート投資法人 | 3470 | 130000 | 6973 | 5.30 | レジテンス、商業施設。地方へ70%以上。 |
6 | 投資法人みらい | 3476 | 48050 | 2480 | 5.16 | オフィス、商業施設、ホテルが中心。都市圏が中心だが全国に分散。 |
7 | ケネディクス商業リート投資法人 | 3453 | 279100 | 14245 | 5.07 | 商業施設中心。四大都市圏が中心。 |
8 | ザイマックス・リート投資法人 | 3488 | 113100 | 5699 | 5.04 | オフィス、商業施設、ホテルが中心。東京経済圏で75%以上。 |
9 | Oneリート投資法人 | 3290 | 306000 | 14925 | 4.88 | ミドルサイズのオフィスビル中心。東京経済圏で70%以上。 |
10 | ヘルスケア&メディカル投資法人 | 3455 | 136000 | 6462 | 4.75 | 高齢者向け住宅、施設中心。三大都市圏で80%以上。 |
REITも半年位前までは6%を超える銘柄も複数あったのですが、日経平均の上昇に伴いREIT銘柄も上昇し現在は5%台の銘柄が上位を占めています。
それでは、配当利回り以外のどの部分でREIT銘柄を選定するかですが、少しでもメリットを享受出来、デメリットを避けられる方法が良いかと思います。
メリットを享受する部分では、利回りが高いだけでなく分配金を安定して出し続けているかがポイントです。
デメリットを避ける部分では、保有物件のカテゴリーや地域が分散されているかがポイントです。
REIT投資先カテゴリー
REITには、下記の様に複数の投資先カテゴリーがあります。
- オフィス
- 住宅
- 商業施設
- 物流施設
- ホテル
投資法人によって投資先カテゴリーが特化している銘柄や分散されている銘柄等あります。
保有物件のカテゴリーは非常に重要です。
ホテルに特化したREITはコロナの影響で大打撃を受けまだ回復出来ていませんが、物流施設に特化したREITは通販の伸びを受け堅調に推移したりと同じREITでも差が出てしまいます。
また、銘柄によって保有物件の地域も都市部に集中していたり、全国に分散していたりと様々です。
REIT(リート)おすすめ銘柄
以上の様な観点から現状おすすめのREITを配当利回り上位10銘柄から4銘柄に絞りました。
トーセイリート投資法人
エリアは東京圏に集中していますが、保有物件はオフィスと住宅に分散されています。
マリモ地方創生リート投資法人
保有物件の70%以上を地方へ投資しており、投資不動産のエリアリスクは低めです。
ケネディクス商業リート投資法人
生活に密着した商業施設を中心に投資しており、保有物件の大半と固定賃料契約を結ぶ等安定的な収益を獲得。
ヘルスケア&メディカル投資法人
投資先は高齢者向け住宅、施設に特化していますが、投資ジャンルとしては今後アリかなと。
おすすめREIT(リート)4銘柄の分配金推移
銘柄名 | トーセイリート投資法人 | マリモ地方創生リート投資法人 | ケネディクス商業リート投資法人 | ヘルスケア&メディカル投資法人 |
2016年 | 6579 | ‐ | 12820 | 5070 |
2017年 | 6974 | 6893 | 12159 | 5137 |
2018年 | 6967 | 6886 | 12554 | 5352 |
2019年 | 7727 | 6998 | 12963 | 6763 |
2020年 | 7393 | 7040 | 13081 | 6466 |
2021年(会社予想) | 7280 | 6973 | 14245 | 6462 |
いずれの銘柄も高い配当利回りだけでなく、安定して出し続けている点が魅力です。
まとめ
現在の基準価格はどの銘柄もコロナ前の水準に戻してきていることろです。
ここから先、一段と上げていけるかは判断が難しいところですが、押し目があれば狙っていきたい銘柄です。
また、REIT(リート)についてはYouTubeで動画版も投稿していますのであわせてご覧下さい。
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