ピークを迎えた本決算発表と共に増配ラッシュも最高潮!!

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銘柄検証

今日は週末という事で、今回の決算シーズンのピークとなる決算発表日となっているなか、ここまでの決算でも増配を発表する銘柄は多かったですが、今日は増配ラッシュもまさに最高潮を迎えている状況です。

という事で今回は数も多いですが、本日5月10日に決算を発表した銘柄を速報で検証していきます。

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【9432】NTT

5月10日決算発表最初の銘柄はNTTです。業績は順調に増益が続いており、前期も過去最高益の見込みにしているなか第3四半期時点の通期進捗率も80%付近と順調に推移していますので、前期の最終着地や今期の更なる増益にも期待が持てる状況でした。

また、配当についても連続増配が続くなか、最近の配当額は去年株式の25分割を行った事で小数点が付くほど小刻みになっており、最近の増配幅は0.2円から0.4円といったところでしたので、5.2円から5.5円見込みでの発表となりそうでした。

直近決算

NTTは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は1兆2795億円と664億円の増益となっているなか、配当は従来の予想を0.1円増額して年間5.1円としています。

今期は通期最終利益が1兆1000億円と1795億円の減益予測にしていますが、配当は0.1円増配の年間5.2円で発表しています。

注目ポイント

NTT決算の注目ポイント1つ目は前期業績の最終着地と今期予測でしたが、前期は従来予想を245億円上回る過去最高益での着地と完璧な内容でした。ただ、今期は2027年度の新中期目標達成に向けて成長分野の拡大やコスト構造改革に積極的に取組んでいくとして、減益見込みで発表しています。

NTTの業績は増益が続いており、今期も増益幅は別として減益で発表する事は無いと思っていましたので意外な結果となり、実際決算後の株価も売られてしまいました。

また、注目ポイント2つ目の配当は、前期が0.1円の増額、今期が0.1円増配の年間5.2円と予想の下限値ではありましたが、想定通りの内容だったかと思います。今回の発表で今期は14期連続増配予定となり、現状の配当性向も今期は減益予測のなか39%付近となっていますので、まだまだ今後も連続増配記録を伸ばしてくれそうな印象です。

【9433】KDDI

5月10日決算発表2番目の銘柄は同じく通信会社のKDDIです。KDDIの業績も最近は増益が続いていましたが、前期の最終利益は4月10日にミャンマー事業に絡む特別損失を計上するとして下方修正を発表した事で減益予測になっています。

という事で、前期は久しぶりに減益での最終着地となりそうですが、本業は順調に推移していますので、今期の巻き返しを期待したい状況でした。

また、配当は前期までで22期連続の増配となっていますので、今期も増配で発表してくれると信じていました。

直近決算

KDDIは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は6378億円と413億円の減益となっていますが、配当は5円増配の年間140円としています。

今期は通期最終利益が6900億円と522億円の増益予測にしているなか、配当も年間145円と5円の増配予測で発表しています。

また、上限3000億円の自社株買いも発表しています。

注目ポイント

KDDI決算の注目ポイント1つ目について、前期はミャンマー事業に絡む特別損失の影響で減益となりましたので、今期予測を増益で発表するかでしたが、見事に2023年の最終利益も上回る見込みで発表してくれました。

中身についても、通信料収入は反転しており、注力領域も着実に成長しているとの事ですので、買収したローソンと一緒に今後も期待できそうな印象です。

また、配当については特に心配していませんでしたが、安定の5円増配で今期は23年連続増配予定となっています。現状の配当性向も今期の増益予測により44%付近で推移していますので、今後も連続増配が伸びていきそうな印象です。

【7268】ホンダ

5月10日決算発表3銘柄目はホンダで日本を代表する輸送機器メーカーです。前期業績は四輪販売台数の増加や商品価値向上に見合う値付けに加え、円安影響などで大きく増益見込みにしているなか、第3四半期時点の通期進捗率も90%付近と好調でしたので、前期業績の更なる上積みにも期待が持てる状況でした。

また、配当も順調に増配が継続しているなか、前期配当は一気に18円と大幅増配見込みになっていましたので、今期も大幅増配に期待がかかっていました。

直近決算

ホンダは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は1兆1071億円と4557億円の増益となっており、配当は従来の予想から10円増額の年間68円としています。

今期は通期最終利益が1兆円と1071億円の減益予測にしていますが、配当は据え置きの年間68円で発表しています。

また、上限3000億円の自社株買いも発表しています。

注目ポイント

ホンダ決算の注目ポイント1つ目は前期の最終着地でしたが、見事に1兆円の大台を超える爆益での着地となっています。

前期大幅増益の要因は、四輪車については中国での減少はあったものの、米国での堅調な需要による増加などにより、全体では前年同期を上回った事や機種収益の改善に加え、円安効果としています。

今期は現状減益での予測になっていますが営業利益は増益の見込みにしており、想定為替レートも140円としていますので、今後の展開次第では今期も十分増益を目指せそうな印象です。

注目ポイント2つ目は今期の配当見込みでしたが、既に18円の増配見込みにしていた前期配当を更に10円増額して合計28円増配の年間68円にした事は衝撃的でした。今期はさすがに現状据え置きにしていますが、依然配当性向は33%付近と余裕がありますので、このまま業績好調の流れが続けば、今期も増配となる可能性は十分ありそうです。

【1925】大和ハウス

5月10日決算発表4番目の銘柄は大和ハウスで大阪が本社の住宅総合メーカーです。

前期業績は一時的要因の反動もあり減益見込みにしていましたが、第3四半期時点の通期進捗率は82%付近と順調に推移していますので、前期業績の上積みや今期は増益も期待できそうな印象でした。

また、配当も順調に増配が続いていますので、今期見込みも5円から10円の増配を期待したい状況でした。

直近決算

大和ハウスは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は2987億円と96億円の減益となっていますが、配当は従来予想から3円増額した事で13円増配の年間143円としています。

今期は通期最終利益が2370億円と617億円の減益予測にしていますが、配当は3円増配の年間145円見込みで発表しています。

注目ポイント

大和ハウス決算の注目ポイント1つ目は、前期業績の上積みと今期予測が増益となるのかでしたが、前期は従来予想を500億円弱上回る最終着地と減益ではありましたが、減益率は当初の予測からかなり縮小しています。

ただ、今期は増益を期待していましたが、2割近い減益予測での発表となってしまいました。減益の要因は、前期に実施した大和リゾートの株式譲渡とホテルの売却や大和ハウスリートの投資口売却、政策保有株式売却益の減少としていますので、何とか本業で巻き返して欲しいところです。

注目ポイント2つ目は今期配当額でしたが、前期配当が3円増額され、今期は2円増配の年間145円予測となりました。前期の増額は予想外でしたが、今期は145円と予想通りの内容だったかと思います。

そして、配当は今期で15期連続増配の予定となっており、また今回の増配に合わせて年間配当の下限を145円に変更していますので、今後も減配の心配はせずに保有できそうな状況です。

【9882】イエローハット

5月10日決算発表5番目の銘柄はイエローハットでカー用品を専門に取り扱う量販店です。最近の業績は過去最高益が続いており、前期も増益見込みにしているなか第3四半期時点の通期進捗率は83%付近と順調に推移していますので、最終着地に期待が持てる状況となっていました。

また、配当も好調な業績と連動して10年以上の連続増配が続いていますので、今期配当見込みは最低でも70円の大台を超えて欲しいところでした。

直近決算

イエローハットは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は102億円と4億円の減益となっていますが、配当は4円増配の年間66円としています。

今期は通期最終利益が105億円と3億円の増益予測にしているなか、配当は4円増配の年間70円見込みで発表しています。

注目ポイント

イエローハット決算の注目ポイント1つ目は前期の最終利益が過去最高益着地となるかでしたが、残念ながらわずかに足りず、前期は減益となってしまいました。

そして、2つ目の注目ポイントが今期の配当見込みでしたが、予想通り年間70円での発表となっています。また、イエローハットは今回の決算で配当方針の変更も発表しており、今までは配当性向30%を目標にしていましたが、今期からは配当性向30%以上を目安にすると発表しています。

ちなみに、前期の配当性向は29.7%で今期が現状30.8%ですので、目安を30%以上に変更する事で今後の連続増配への意志も感じる素晴らしい決算だったかと思います。

【9303】住友倉庫

5月10日決算発表6番目の銘柄は住友倉庫です。前期業績は海運子会社などの譲渡により大きく減益見込みとなっている状況でしたので、今期見込みをどの様に発表するか注目でした。

また、配当については1 株当たり年額100円をミニマムとし、各事業年度の収益力の向上を考慮しつつ、DOE(株主資本配当率)3.5%~4.0%を目安としていますので、前期並みの配当が期待できる状況でした。

直近決算

住友倉庫は5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は124億円と100億円の減益となっていますが、配当は1円増配の年間101円としています。

今期は通期最終利益が125億円とほぼ据え置きの予測にしているなか、配当も据え置きの年間101円で発表しています。

また、20億円を上限とする自社株買いも発表しています。

注目ポイント

住友倉庫の決算注目ポイントは、今期の業績や配当見込みをどの様に発表するかでしたが、ほぼ据え置きの通期最終利益に据え置きの配当と安定している内容でした。住友倉庫は下限配当を100円としているため、大幅減配の可能性は心配していませんでしたが、業績とともに横ばいの予測になっています。

もちろん、特別悪い決算ではありませんが、他の銘柄の業績や増配が凄いため、決算後の株価は売られてしまいましたが、今期も安心して保有できそうな印象です。

【1951】エクシオグループ

5月10日決算発表最後の銘柄はエクシオグループで、主にNTTグループなど通信事業者向けの電気・通信基盤構築を手掛けている電気通信工事事業者です。前期業績は増益予測にしているなか、第3四半期時点の通期進捗率は46%付近と低調でしたが、例年第4四半期で稼ぐ傾向がありますので最終着地がどの様になるか注目でした。

また、エクシオグループもDOE4%を配当方針にしていますが、連続増配により株主還元を充実ともしていますので、今期配当も増配見込みで発表するのか気になるところでした。

直近決算

エクシオグループは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は200億円と22億円の減益となっていますが、配当は9円増配の年間60円としています。

今期は通期最終利益が223億円と23億円の増益見込みとしているなか、配当は2円増配の年間62円で発表しています。

また、上限30億円の自社株買いも発表しています。

注目ポイント

エクシオグループ決算の注目ポイント1つ目は前期増益着地ができるかでしたが、例年通り第4四半期でかなり巻き返しましたが、前期はグローバルビジネスが低迷した事もあり、減益となりました。

ただ、今期は堅調な国内ビジネスの継続とグローバルビジネスの収支改善により増益予測としていますので期待したいところです。

そして、注目ポイント2つ目の配当についても2円増配の発表となっており、19年連続減配無しとの事ですので、今後も安心して保有したいです。

来週の決算注目ポイント

冒頭でお伝えした様に今日が今回の決算シーズピークとなりますが、まだまだ来週も注目銘柄の決算発表が控えていますので、来週決算が控えている注目銘柄をまとめていきます。

まず、14日(火)には石油元売りのENEOSやいすゞ自動車、ニッスイなどが決算発表を予定しており、15日(水)にはいよいよメガバンクの三菱UFGFGや三井住友FGも決算を発表しますので、最後まで見逃せない決算が続きそうです。

まとめ

今回は決算がピークを迎え、増配ラッシュも最高潮を迎えた本日5月10日(金)に決算を発表した銘柄について、保有銘柄を中心に速報で検証しました。

今回の決算は最近の好調な業績や日本株全体の株主還元力向上から空前の増配ラッシュが期待できる状況でしたが、ここまでは予想を超える決算になっている銘柄が多い印象です。

実際、今日の決算も住友倉庫は据え置きでしたが、その他の銘柄は前期配当の増額も含め、全て従来予想から増配で発表していますので、ある意味異常事態です。

そんな決算シーズンも来週は終盤戦となりますが、最後まで日本企業の株主還元力が感じられる決算を期待したいです。

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