証券会社時代のお話

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投資関連

皆さんは証券会社にどんなイメージをお持ちですか?

今回は私が証券会社で働いていた頃のお話です。

今まで友人、知人から聞かれた事をランキング形式でまとめました。

いきなりですが、結果発表です。

  • 第1位 ノルマがきつそう
  • 第2位 上がる株の極秘情報を入手出来そう
  • 第3位 顧客を騙して損させてそう

どれもなかなかですね・・・

それでは、詳細を下記にまとめていきます。

まずは、第3位 顧客を騙して損させてそう

これは、無いです

顧客を損させて営業マンが得をする事が無いからです。

下手をするとクレームから裁判沙汰にまで発展します。

しかし、皆さんのイメージでは営業マンの言う通りにすると
損をさせられるイメージがあると思います。

それは、本当です

私は約5年間証券会社で働きましたが、自分の担当客や他の
営業マンの顧客を含めて儲かって株を辞めた人を知りません。

皆、損をして株を辞めるか、塩漬けになり長年放置コースとなるかです。

この理由については、第1位の理由と繋がるところもありますので
後ほど語ります。

続いて第2位 上がる株の極秘情報を入手出来そう

これは、半分本当です。

私が働いていたのは、地方の証券会社だった為、そこまで
多くはありませんでしたが、外資の銀行等から情報を仕入れて
くる上司はいました。

もちろん毎回当たるわけではありませんが、普通に売買するよりも
儲かった印象はあります。

あとはIPOですかね。大手の証券会社は引き受けも多い為、有望銘柄は
優良顧客へまわすなんて事はあると思います。

そしてダントツの第1位は、ノルマがきつそう

これは、120%本当です。

当時入社5年目27歳の私のノルマは1日10万円の株式売買手数料でした。

対面の証券会社の場合、大体100万で1万円の手数料ですので
約1000万円の売買を毎日受注する必要があります。

なかなかですね・・・

しかも、上司になると当然ノルマも20万、30万と増える訳ですから
売買代金も2000万、3000万となります。

じゃあ、このノルマが達成出来るかというと、それは相場次第です。

私が入社した2000年代前半は、相場も下がり続け環境も最悪でしたので
支店全体の1日手数料が10万いかないなんて日もありました。

しかし、2000年代半ばにかけてIT銘柄を中心とした上昇相場に
なるとノルマの2倍、3倍は簡単にクリア出来ました。

私も1日の最高手数料は35万円です。

しかし、当然ながらそんな好調相場は長続きしません。

ここで、第3位の営業マンの言う通りにすると顧客が損を
してしまう理由に戻るのですが、営業マンが何を基準に推奨銘柄を

選定しているかというと、もちろん人それぞれではあるのですが、
私の場合は、『値動きの良い銘柄』の一択でした。

手数料を稼ぐ為には、売買を繰り返す必要があります。

高配当株投資のように中・長期投資というのはNGです。

そこで大体の営業マンは、「おまかせ客」という連絡さえつけば
二つ返事で売買を了承頂ける有難い顧客を10人前後抱えています。

もちろん、最初から言う事を聞いてくれる訳ではありませんので
大事に育てていく必要があります。

そんなおまかせ客は営業マンにとって神様みたいな存在です。

絶対に損をさせたくありません。

利益を出しつつ売買を繰り返し資産を増やしていきたいと
それこそお客さん以上に考えます。

何故ならそれが自分の手数料UPに繋がるからです。

では何故最後は皆、損をしてしまうかというと、やはり厳しいノルマです。

14時30分を過ぎ、今日の手数料にあと2万円足りないという状況で
頼ってしまうのはおまかせ客の皆様です。

利益を出して売れる銘柄や預かり金があれば良いのですが、
そんなものは、真っ先に使っています。

そういう場合は、泣く泣く損切りをしてもらい、別の有望株を購入頂く。

それでその日のノルマはクリア出来るかもしれません。

しかし、そんな事を繰り返していけば当然資産は減っていき
最後には、こちらの言う事も聞いてくれなくなります。

そんな事を繰り返す自分にも嫌気がさし、約5年で証券会社を辞めました・・・

さて、今回はネガティブな話が多かったですので、最後に良いお話を1つ。

給料は良いです。

最後の年の私の年収は600万近くありました。

27歳でこの金額ですので悪くないと思います。

何よりアラフォーの現在も27歳の自分に年収で負けています。

頑張れ、自分!!

※今回書いたお話は、約20年前のものです。

現在とは違う部分も多数あると思いますのでご注意下さい。

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