新NISAで永久に保有したい高配当株4選

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銘柄検証

いよいよ来年からは現行制度より大きく改革された新NISAがスタートしますが、今年も残り3ヶ月を切った事で既に金融機関などの新NISAに対するCMが流されていたり、テレビやニュースで特集が組まれていたり、更にはネットなどでも新NISAへの対応を巡り、盛り上がりを見せているかと思います。

今や日本人の金融資産は2000兆円を超えているなか、未だに半数以上は預貯金として預けられており、株や投資信託の比率は以前と比較すると上昇はしていますが1割程度に留まっている状況です。

しかし、来年から始まる新NISAにより更に個人投資家の裾野が広がる可能性は高いですので、今回は新NISAのメリットの中でも個人的に1番魅力を感じる非課税期間の恒久化に焦点を絞り、新NISAで永久に保有したいと思う4つの高配当株を検証していきます。

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新NISAとは

そもそもNISA制度とは売却益や配当に対する税金が発生しない「少額投資非課税制度」の事で2014年にスタートしています。その後、2016年には「ジュニアNISA」、2018年からは「つみたてNISA」がスタートし、利用者も増えていきました。

そんななか、来年から始まる新NISAでは年間投資枠や非課税期間が従来の制度から大きく改善されたため、投資家からの注目を集めました。

その中でも新NISAの大きな魅力は非課税期間が恒久化される事です。

従来の制度での非課税期間は5年間でロールオーバーしても合計10年間が非課税期間でしたが、新NISAでは永遠に非課税で運用できます。

高配当株投資は10年、20年という中長期投資が前提となっていますので、永遠に配当を非課税でもらえる制度は夢の様な話です。

とういう事でここからは、新NISAで永久に保有しておきたい4つの銘柄を個別に見ていきます。

【5108】ブリヂストン

最初の銘柄はブリヂストンです。

ブリヂストンは世界最大手のタイヤメーカーで、日本だけに限らず、アジアやアメリカ、ヨーロッパなど様々な国へ製品を販売しています。

乗用車やトラック、二輪車、航空機など様々な車種や環境に対応するタイヤを開発しており、またチューブやホイールなどのタイヤ関連用品も販売しています。

そして海外に150以上の生産開発拠点を展開しているなか、海外の売上比率は8割近くを占めるほど国際的な企業です。

直近決算

ブリヂストンは12月決算のため、8月9日に第2四半期決算を発表しており、最終利益は1826億円と前年同期比897億円の増益となっていますが、通期最終利益、年間配当予測に変更はありません。

業績好調の要因は、原材料価格の上昇や景気減速を背景に市販用タイヤの需要が減少するなか、徹底した経費マネジメント、生産現場の生産性改善に加え、円安の追い風があったためとしています。

通期最終利益(億円)

銘柄名ブリヂストン
2019年12月期2401
2020年12月期-233
2021年12月期3940
2022年12月期3003
2023年12月期(会社予想)3350

2019年からの通期最終利益について、2020年はコロナショックの影響で赤字に転落していますが、2021年は過去最高益の水準へ一気にV字回復しています。

2021年の業績が好調だった要因は、新車用タイヤにおいては半導体不足による車両減産の影響を受けましたが、市販用タイヤは各国での経済活動再開や新車不足に伴う中古車市場の活況で需要が堅調に推移した事に加え、円安の影響としています。

前期はV字回復の反動もあり減益となりましたが、今期は半導体不足改善に伴う需要回復や引き続きコロナからの経済回復も進む見込みとして増益予測にしているなか、第2四半期時点の通期進捗率は54%付近と順調に推移しています。

配当推移

銘柄名ブリヂストン
2015年130
2016年140
2017年150
2018年160
2019年160
2020年110
2021年170
2022年175
2023年(会社予想)200

2015年からの配当推移を見ていきますが、赤字に転落した2020年は大きく減配となっていますが、その2020年以外は概ね増配傾向となっています。

そして、業績が回復した2021年はコロナ前を上回る水準へ大きく増配となっており、今期も25円の増配見込みとしています。

ブリヂストンの配当方針は持続的な企業価値向上を通じて、安定的且つ継続的な配当額の向上に努めるとしており、連結配当性向40%を具体的な目安にしています。

株価推移

株価はコロナショックで2861円まで売られた後、約1年をかけて5000円付近まで値を戻しました。

そこからは5000円前後で停滞する時期が続きましたが、直近は6000円前後と上場来の高値付近で推移しています。

株価指標(2023年10月6日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ブリヂストン5108585512.01.212003.4240.9

最近の株価は上場来の高値付近で推移していますが、増配が続いている事で配当利回りは3%台となっています。

業績は好調ですがPERに割安感はそれ程なく、配当性向は41%付近と方針通りの水準です。

新NISAで永久保有したい理由

今までの内容からブリヂストンを永久保有したい理由について、コロナショックでは赤字に転落してしまいましたが基本的に業績は安定しており、配当利回りも3%台と魅力的です。

自動車業界は現在EV化へ向けて過渡期を迎えていますが、EV車でもタイヤは変わらず使用していきますので今後の業績にも期待できそうです。

以上の点を踏まえ、最近の株価は上場来の高値付近で推移していますが、世界的なタイヤメーカーである企業規模も含め、永久に保有したい銘柄です。

【4502】武田薬品工業

2番目の銘柄は武田薬品工業です。

武田薬品工業は日本の医薬品企業の中で売上はトップの国内最大手医薬品メーカーです。

最近は海外企業のM&Aにより企業拡大を図っており、2019年にはアイルランドの製薬大手シャイアーを7兆円で買収しています。

実際、アメリカを中心に直近の海外売上比率は8割を超えるほど国際的な企業です。

直近決算

武田薬品は7月27日に第1四半期決算を発表しており、最終利益は893億円と前年同期比157億円の減益となっていますが、通期最終利益、年間配当予測に変更はありません。

前期比減益の要因は、主要ビジネスが順調に推移している事や円安の影響で売上は増収ですが、コロナワクチン減収の影響や販管費増加のためとしています。

通期最終利益(億円)

銘柄名武田薬品
2019年3月期1351
2020年3月期442
2021年3月期3760
2022年3月期2300
2023年3月期3170
2024年3月期(会社予想)1420

2019年からの通期最終利益について増減の激しい展開が続いていますが、前期業績は大幅増益となっています。

前期業績好調の要因は、成長製品や新製品の販売が好調に推移している事に加え、円安の追い風があったためとしています。

そして、今期業績はコロナワクチンの減収と為替のマイナス影響を考慮し大幅減益見込みとしていますが、為替は依然円安水準で推移しており、第1四半期時点の通期進捗率も60%を超えていますので、今後の上方修正は期待できそうです。

配当推移

配当金
2015年180
2016年180
2017年180
2018年180
2019年180
2020年180
2021年180
2022年180
2023年180
2024年(会社予想)188

2015年からの配当推移を見ていきますが、前期までの年間配当は毎年180円で遡ると2009年から10年以上180円で変わっておらず、30期以上減配はしていません。

そんななか、今期はレバレッジ低下の進捗および将来の成長に対する自信に基づく増配として、久しぶりに8円の増配見込みとしています。

武田薬品工業の配当方針は、毎年の年間配当金を増額または維持するとしており、今期より累進配当を導入しています。

株価推移

株価は2018年に6693円まで上昇しましたが、その後は右肩下がりでコロナショックでは2894円まで下げました。

その後は停滞する時期もありましたが去年以降の株価はじわじわ上昇しており、直近は4500円付近で推移しています。

株価指標(2023年10月6日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
武田薬品4502448449.51.021884.19207.7

最近の株価は上昇が続いていますが、今期は久しぶりの増配という事で配当利回りは4%前後となっています。

今期業績は大幅減益見込みですのでPERは市場平均よりもかなり割高で、配当性向は200%超とあまり見ないほど高水準です。

新NISAで永久保有したい理由

今までの内容から武田薬品工業を永久保有したい理由について、今期業績は大幅減益見込で配当性向も200%を超えていますが、配当利回りは4%前後と高水準です。

通常であれば配当性向200%超えは投資対象にはできませんが、武田薬品工業には今後の上方修正が期待できる事や今期より導入した累進配当に加え、今までの配当推移から今後の減配リスクは低めだと思います。

以上の点を踏まえ、製薬企業の業績は把握しづらい部分も多く変動も激しいですが、永久に保有したい銘柄です。

【8306】三菱UFJFG

3番目の銘柄は三菱UFJFGです。

三菱UFJFGは、メガバンクの三菱UFJ銀行を中核に持つ金融持株会社で国内最大手の金融グループです。

三菱UFJ銀行のほか、三菱UFJ証券やリースの三菱HCキャピタルなども傘下にしています。

そして近年は、アメリカを中心に海外への積極的な進出も進めています。

直近決算

三菱UFJFGは8月1日に第1四半期決算を発表しており、最終利益は5583億円と前年同期比4447億円の増益となっていますが、通期最終利益、年間配当予測に変更はありません。

業績好調の要因は、業務純益の増益や持分法適用会社であるMorgan Stanleyの持分法適用決算期の変更、前期MUB関連損失の反動に加え、円安の影響などとしています。

ちなみにMSの決算期変更については、決算期を従来の1月12月から4月3月へ変更したとの事で、変更に伴い今期第1四半期はMSの23年1Q(2023年1月-3月)決算を含む6ヵ月間の損益を取込んでいるとの事です。

通期最終利益(億円)

銘柄名三菱UFJ
2018年3月期9896
2019年3月期8726
2020年3月期5281
2021年3月期7770
2022年3月期11308
2023年3月期11164
2024年3月期(会社予想)13000

2018年からの通期最終利益を見ていきますが、コロナショックで大幅減益となった2020年以外は順調に増益傾向で、2022年はコロナショックによる倒産に備えていた与信関連費用の戻り入れなどの影響で最終利益は1兆円の大台に乗せています。

前期業績はMUBの株式譲渡に絡む特別損失の影響で第3四半期時点の通期進捗率が約34%と厳しい状況になっていましたが、損失の大部分を第4四半期に特別利益として計上した事で、減益とはなりましたが通期最終利益は1兆円台をキープしています。

そして、今期業績は本業が引き続き順調に推移する見込みとして大きく増益の予測にしているなか、第1四半期時点の通期進捗率は43%付近とかなり好調なスタートを切っています。

配当推移

銘柄名三菱UFJ
2015年18
2016年18
2017年18
2018年19
2019年22
2020年25
2021年25
2022年28
2023年32
2024年(会社予想)41

2015年からの配当推移を見ていきますが、2018年頃からは順調に増配傾向です。

コロナショックで業績が落ち込んだ2021年の配当は据え置きでしたが、ここ数年は業績好調を背景に増配額も大きくなっており、今期は過去最高の引き上げ幅となる9円の増配見込みとしています。

三菱UFJFGの配当方針は、2023年度までに配当性向40%への累進的な引き上げを目指すとしています。

株価推移

株価はコロナショックで380円まで売られた後は上下を繰り返しながらも順調に上昇しています。

そして、今年に入ると今後の金利先高観が高まった事で株価は急騰し、直近は1300円前後で推移しています。

株価指標(2023年10月6日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
三菱UFJ8306123911.50.82413.3137.9

今期配当は大きく増配見込みですが、最近の株価も急騰している事で配当利回りは3%台まで低下しています。

業績は増益が続いていますがPERに割安感はそれほど無く、配当性向は38%付近と方針通りの水準です。

新NISAで永久保有したい理由

今までの内容から三菱UFGFGを永久保有したい理由ですが、日本を代表する金融グループとして業績や配当は順調に推移しています。

そんななか、アメリカを中心に海外展開を進めている点や今後の国内金利上昇は更なる増益への期待も高まります。

その分、最近の株価は急騰しており新規で購入するには怖い水準ですが、全く売る気が起きないほど強い動きですので、永久に保有したい銘柄です。

【8425】みずほリース

最後の銘柄はみずほリースです。

みずほリースは2019年により一層の事業成長及び企業価値の向上を実現していくため、みずほ銀行と資本業務提携を実施し、商号を興銀リースからみずほリースに変更しています。

リース及び割賦といった「モノ」に係わるファイナンスを中心に発展し、現在では法人向け総合金融サービスグループとして国内外で積極的に事業を展開しています。

直近決算

みずほリースは8月4日に第1四半期決算を発表しており、最終利益は68億円と前年同期比13億円の減益となっていますが、通期最終利益、年間配当見込みに変更はありません。

前期比減益の要因について、ベースの収益力は成長を維持していますが、前期にあった航空機関連の一時要因剥落などのためとしています。

通期最終利益(億円)

銘柄名みずほリース
2019年3月期165
2020年3月期175
2021年3月期217
2022年3月期149
2023年3月期283
2024年3月期(会社予想)310

2019年からの通期最終利益について、コロナショックも関係なく順調に増益が続いていましたが、2022年は大きく減益となっています。

2022年に業績が大きく低迷した要因は、航空業界の低迷による業績悪化やロシアウクライナ情勢に伴う減損計上に加え、前期にあった投資有価証券売却益の反動としています。

しかし、前期はコロナからの経済回復や21年度に新規投資した先の利益貢献を要因に過去最高益を記録しており、今期も更に増益の見込みにしているなか、第1四半期時点の通期進捗率は22%付近となっています。

配当推移

銘柄名みずほリース
2015年56
2016年60
2017年64
2018年70
2019年78
2020年82
2021年92
2022年110
2023年147
2024年(会社予想)166

2015年からの配当推移をまとめていますが順調に増配が継続しており、業績が大きく落ち込んだ2022年も増配となっています。

そして、最近の増配幅は業績好調を背景に大きくなっており、2015年と比較すると3倍近い水準です。

みずほリースの配当方針は、収益力の向上を図りつつ、業績に応じた配当を実施するという基本方針のもと、2025年度までに配当性向30%を目指すとしています。

株主優待

みずほリースには、100株以上の保有でクオカードがもらえる株主優待があります。

継続保有期間が2期未満で3000円相当、2期以上で4000円相当となっていますので、なかなか良い株主優待だと思います。

株価推移

株価はコロナショックで1666円まで値を下げた後、2021年9月には3845円まで上昇しました。

その後は業績低迷を背景に2000円台まで値を下げる場面もありましたが、今年に入ると右肩上がりの状況で、直近は4700円前後で推移しています。

株価指標(2023年10月6日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
みずほリース842547207.40.851663.5225.9

今年の株価は右肩上がりですが、最近は大幅増配が継続している事で配当利回りは3%台となっています。

業績好調によりPER、PBRは市場平均より割安で、配当性向は26%付近と余裕を感じる水準です。

新NISAで永久保有したい理由

今までの内容からみずほリースを永久保有したい理由について、コロナショックやロシアウクライナ情勢の影響で業績を落とす時期はありましたが、20年近く連続増配を継続しているほど株主還元力は抜群です。

そして、直近の業績は好調に推移しているなか、株価も上昇が続いていますが配当利回りは3%台を維持しています。

高配当株としては、もう少し利回りが欲しいところでもありますが、現在の余裕ある配当性向や2025年度までに配当性向30%を目指す配当方針を考慮すると、今後の増配も十分期待できそうです。

以上の点を踏まえ、クオカードがもらえる株主優待まで含め、永久に保有したい銘柄です。

まとめ

今回は2024年からスタートする新NISAの大きなメリットである非課税期間の恒久化にスポットを当て、新NISAで永久に保有したい4銘柄を検証しました。

永久に保有したいとしていながら、個人的にブリヂストンと武田薬品工業は保有しておらず、みずほリースも100株しか持っていません。

しかし、今回検証して改めて4銘柄とも高配当株として素晴らしい銘柄だと感じましたので、既に700株保有している三菱UFJFGは除き、残りの3銘柄は来年以降に新NISAでの購入を検討したいと思っています。

新NISAで永久保有したい高配当株4選はYouTubeで動画版も投稿していますので、あわせてご覧ください。

新NISAで永久に保有したい4つの高配当株

40代元証券マンの高配当株投資(YouTube編)

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