いよいよ2022年に突入しました。色々不安要素も多い2022年ですが、今回はまず2021年の運用実績の振り返りと2022年の相場展望についてまとめていきます。
2021年の相場振り返り
まずは2021年の相場を振り返りますが、日経平均は2020年末の終値27,444円から1,347円高の28,791円で終わっています。
3万円を超える場面も何度かありましたが、度重なる緊急事態宣言の影響もありすぐに2万円台まで売られる展開が目立ちました。しかし2万7000円付近では買い支えもあり底固く推移した感じです。
1年間を通してみると2万7000円付近から3万1000円に届かないレンジでの動きとなっており、コロナショックからの大幅反発があった2020年と比較すると膠着状態が続いていた印象です。
2021年12月30日時点の資産状況
銘柄 | コード | 平均購入単価 | 株数 | 現在株価 | 評価損益 | 権利確定配当(累計) | 評価損益(配当込) | 予定配当 | 利回り(買値) | 利回り(現値) |
JT | 2914 | 2039 | 100 | 2322.5 | 28350 | 14000 | 42350 | 14000 | 6.87 | 6.03 |
トーセイリート | 3451 | 112380 | 1 | 132600 | 20220 | 7160 | 27380 | 7060 | 6.28 | 5.32 |
ENEOS | 5020 | 393.3 | 400 | 430.3 | 14800 | 8800 | 23600 | 8800 | 5.59 | 5.11 |
三井物産 | 8031 | 2387.5 | 100 | 2723.5 | 33600 | 4500 | 38100 | 9500 | 3.98 | 3.49 |
三菱UFJ | 8306 | 495.9 | 700 | 624.9 | 90320 | 15600 | 105920 | 19600 | 5.65 | 4.48 |
三井住友 | 8316 | 3115.3 | 300 | 3943 | 248310 | 60000 | 308310 | 63000 | 6.74 | 5.33 |
オリックス | 8591 | 1428.5 | 200 | 2347.5 | 183800 | 16400 | 200200 | 15600 | 5.46 | 3.32 |
いちごオフィスリート | 8975 | 69765 | 2 | 82900 | 26270 | 8410 | 34680 | 8516 | 6.10 | 5.14 |
タカラレーベンインフラ | 9281 | 119900 | 1 | 110800 | -9100 | 7015 | -2085 | 6850 | 5.71 | 6.18 |
いちごグリーンインフラ | 9282 | 62700 | 3 | 67500 | 14400 | 11766 | 26166 | 11835 | 6.29 | 5.84 |
日本再生可能エネルギー | 9283 | 106333 | 3 | 105200 | -3399 | 16000 | 12601 | 19200 | 6.02 | 6.08 |
カナディアンソーラインフラ | 9284 | 126400 | 1 | 122700 | -3700 | 7450 | 3750 | 7500 | 5.93 | 6.11 |
東京インフラ | 9285 | 96800 | 1 | 96400 | -400 | 6298 | 5898 | 6108 | 6.31 | 6.34 |
エネクスインフラ | 9286 | 91600 | 3 | 90700 | -2700 | 18000 | 15300 | 18000 | 6.55 | 6.62 |
ジャパンインフラファンド | 9287 | 95500 | 1 | 91700 | -3800 | 5874 | 2074 | 5874 | 6.15 | 6.41 |
KDDI | 9433 | 3080.5 | 200 | 3362 | 56300 | 18500 | 74800 | 25000 | 4.06 | 3.72 |
ソフトバンク | 9434 | 1363.4 | 700 | 1454.5 | 63770 | 51600 | 115370 | 60200 | 6.31 | 5.91 |
VYM | VYM | 83.42 | 15 | 112.11 | 61754 | 6063 | 67817 | 4600 | 3.49 | 2.38 |
合計 | 818795 | 283436 | 1102231 | 311243 | 5.83 | 5.05 |
こちらが2021年12月30日時点の保有銘柄状況です。保有銘柄の2021年の動きを簡単にまとめていきます。
JTは2月の本決算で減配と大規模リストラを発表し株価も売られましたが、春以降は海外たばこ事業の好調を中心に業績の上方修正や配当の増額で株価も戻してきています。2月の本決算発表までに更なる業績の上方修正が行われるかが現在の注目点です。
トーセイリートといちごオフィスリートについてはリート全般がそうですが春先頃より上昇傾向が続いた後、秋頃より下落傾向です。ずっと続いていた上昇の反動や恒大集団の問題による不動産価格の下落懸念が嫌気されている印象です。
ENEOSは原油価格の値動きにあわせて上下した1年です。2021年の原油価格はコロナからの経済回復による需要が増えた事によって価格が上がり続けENEOSの業績も大幅に改善されました。最近の原油価格については直近高値から下落してきていますので、今後下落が続くのか再度高値を取りに行くのか注目です。
三井物産は1年を通して強い動きでした。商社全体がそうでしたが、2021年は商品市況の上昇により各社とも業績の上方修正や増配が相次ぎました。商品市況の上昇は一旦落ち着きかけていますし、資源部門から非資源部門への業績シフトは商社全体の課題でもありますので、今後の動向は引き続き注目です。
三菱UFJと三井住友のメガバンク2社は春頃にかけて上昇した米国長期金利と共に株価を上げましたが、その後は落ち着いた金利同様株価も落ち着いた動きになっています。
メガバンクは従来の金利に頼らない収益構造を確立中ですが、依然金利によって株価が影響を受ける部分が大きかった印象です。今年はアメリカの金融緩和策終了により3回の利上げが予定されていますので、金利の動きと共に銀行株の動きに注目です。
リース最大手のオリックスは1年を通して強い動きでした。コロナからの業績回復に加え直近では会計ソフトで知られる弥生を売却した事により業績を上方修正しました。増配への含みも持たせており、今年も注目の銘柄です。
続いて上場している7銘柄すべてを保有しているインフラファンドについては、共通して11月頃より弱かったです。要因としては11月にジャパンインフラファンドが公募増資を発表した事がきっかけの様です。公募増資の目的は資産規模の拡大と新しい物件の取得が目的ですが、公募増資をする事で発行株式数が増え1株当たりの価値が希薄化してしまいますので株価的にはマイナス要因になってしまいます。インフラファンドは他の銘柄も同様の目的で公募増資を行うところが多いですので、全体的に売られたのだと思います。
通信株のKDDIとソフトバンクについては他の保有銘柄と比較して動きは微妙でした。携帯料金の値下げ圧力をかけていた菅総理退陣を受けて株価は大きく上がる場面もありましたが、その後発表された第2四半期決算で携帯料金値下げの影響が出始めている事が確認されてからは弱い動きが続きました。しかし通信会社は各社とも携帯料金に頼らない収益構造を確立中であり、株価が安い場面は狙っていきたいところです。
VYMは年間を通して強い動きだったNY市場と連動ししっかりした動きとなっています。
ポートフォリオ(銘柄別)
こちらに保有銘柄の銘柄別ポートフォリオをグラフにまとめています。
ソフトバンク、三井住友、KDDI、三菱UFJの上位4銘柄で半分以上を占めている状況です。このあたりの上位銘柄のバランスをよくする事が今年の課題かと思っていますので特にまだ保有していない優良高配当銘柄の購入を検討中です。
ポートフォリオ(業種別)
続いて業種別のポートフォリオもグラフにまとめています。業種別でみると銘柄別の時よりも偏りがひどく通信、銀行、インフラファンドで4分の3位になっています。同じ業種の場合好材料、悪材料が共通になる事も多いですので、このあたりの調整も今年への課題です。
保有銘柄データ
続いて保有銘柄の情報をまとめています。
現在の投資額は18銘柄、約534万円で予定配当額は年間31万円ですので、配当利回りは5.8%を超えています。
現状は目標の配当利回り5%は超えていますが、最近は全般的に株価も上がり配当利回りも一時期に比べて低下していますので、今年の新規購入でどこまでこの水準を維持出来るかが課題です。
年末時点の含み益は約82万円で権利が確定している配当の合計が約28万円の為、配当まで含めたトータルの含み益は約110万円です。
2022年の相場展望
最後に2022年の相場展望ですが今年の株価は日米共に上値が重たくなる展開が予想されます。特に春頃迄は世界的にコロナ感染状況が劇的に改善する事は考えにくく、そこへ北京オリンピックという不確定要素が加わります。
春以降はコロナの感染状況次第でしょうが、世界的に収束に向かう流れになれば相場も上向いていく可能性が高いですが、新しい変異株等でまだ収束が見えない状況でアメリカの利上げが開始されると相場も波乱があるかもしれません。
いずれにしても2022年はコロナショック以降の金融緩和策により上昇してきた相場のようにはいかない可能性が高いと思いますし、時には大きく株価が下がる場面があるかもしれません。
しかし、高配当株投資家にとって暴落は友達です。
高配当株投資に大切な事は株価の下落を絶好の買い場と捉える気持ちの余裕ですので、個人的にもとりあえずは年明けから春頃までの間に株価が大きく下がる場面があれば積極的に購入を検討していきたいと思っています。
2022年は家族3人分のNISA枠上限320万円分の株式購入を検討しており、3月権利取りまでにその7割200万円くらいを購入予定です。実際の購入実績等は改めて投稿予定ですので宜しくお願いします。
2021年の資産運用実績と2022年の相場展望はYouTubeで動画版も投稿しています。
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