東野圭吾おすすめ長編小説ランキングベスト10

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おすすめ本

今回のおすすめ本シリーズは、東野圭吾作品です。

東野圭吾の名前は、普段本を読まない人でも知っている人は多いと思います。

その分作品も多く、どれから紹介して良いか分からなくなってしまった為、個人的なベスト10をランキング形式で紹介します。

ただ、お断りとして私も全ての作品を読んでいるわけではありません。

特にここ数年の新作は、ほとんど読んでいません。

しかし、新作を除けば長編作品の9割以上は読んでいると思います。

とうい事で今回発表するのは、新作を除く東野圭吾長編おすすめ小説個人的ベスト10という事でご理解下さい。

それでは、早速ランキングを発表します。

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第10位 仮面山荘事件 1990年

あらすじ

樫間高之は、資産家令嬢の森崎朋美と婚約していたが結婚式の数日前に交通事故で婚約者の朋美を失ってしまう。

それから3か月後、朋美の両親である森崎夫婦が所有する別荘に樫間は招待される。

朋美を弔う意味も兼ねて、親族や朋美の親友も含む8人の男女が集まった。

最初は和やかに過ごしていたメンバー達だが、初日の深夜に銀行強盗犯2人が別荘に乱入してきた事をきっかけに平穏な時間は失われる。

強盗犯2人は、もう1人の仲間を待つ為に別荘に居座った事から、別荘に集まった8人は人質になってしまう。

そして監禁生活が長引いていく中で、朋美の死についても不審な点が浮かびだす。

おすすめポイント

「仮面山荘殺人事件」は、特徴的なタイトルがポイントです。

最初は、強盗が仮面を付けている事を指していると思ってしまいますが、全く別の意味を持っています。

朋美の死を弔う為に集まったはずの8人ですが、本当は全く別の目的で集められておりラストはかなり衝撃的な結末です。

第9位 レイクサイド 2002年

あらすじ

4組の親子が中学受験の為、レイクサイドの別荘で受験勉強合宿を行う。

そこへ、参加者の1人である並木の愛人が突如別荘を訪ねる。

仕事の忘れ物を届ける為との口実だが、2人は夜近くのホテルで落ち合う事にする。

ところが、待ち合わせ場所に愛人は現れず、並木は仕方なく別荘に戻るが、そこには愛人の死体が横たわり、周りには並木の妻や他の参加者が集まっていた。

そして、妻から衝撃の一言。

「私が殺しました・・・」

受験を控え事件を公にしたくないという点でお互いに利害が一致し、殺人事件を他の参加者と協力して隠蔽しようとするが、ラストには衝撃の真実が明らかに。

おすすめポイント

テンポも良く読みやすい作品ですが、どこか不気味な影が終始付きまといます。

レイクサイドに関しては、映画を先に見てしまったので余計そう思うのかもしれません。

映画は小説よりもっと不気味です。

参加者全員で殺人を隠蔽しようとした本当の理由が明かされるラストは、考えさせられることろがあります。

第8位 天空の蜂   1995年

あらすじ

特殊大型ヘリコプターが何者かに奪われ、自動操縦で飛び立った先は、原子力発電所の真上。

ヘリコプターには爆弾が積み込まれており、犯人からの要求は全ての原子力発電所の稼働を止める事。

指示通りにしない場合は、ヘリコプターを墜落させると脅される中、政府や関係者が下す決断とは。

おすすめポイント

「天空の蜂」の凄いところは、この小説が発表されたのが1995年というところです。

原子力発電所の存在意義、危険性をテロという形ではありますが訴えるストーリーは、ここ数年に発売の小説という事ならば理解出来ます。

ところが、この小説では今から約25年も前の発売にも関わらず原子力発電所への問題提起を行っています。

携帯もネットも普及していない小説内で原子力発電所の在り方に対して疑問を投げかけている姿勢、発言はある意味衝撃的です。

第7位 むかし僕が死んだ家 1994年

あらすじ

7年前に別れた恋人沙也加から久しぶりに連絡をもらった私は、父の形見の地図が示す場所へ一緒に行って欲しいと頼まれる。

幼少時の記憶が無く、それを取り戻しにいきたいという不可解な頼み事に、最初は怪訝な態度をとってた私も沙也加の真剣な雰囲気に同行を決意する。

2人で地図の場所に向かうと、そこは寂れた別荘だった。

中に入ると長年人が住んでいない事は確実だったが、机の上には小学生のやりかけの宿題や、リビングには編みかけのセーター等がそのままにされていた。

2人は探索を進めるうちに、その家の子供が書いたと思われる日記を発見する。

その日記を読み進めるうちに沙也加は徐々に幼少時の記憶を取り戻していく。

おすすめポイント

「むかし僕がしんだ家」は、タイトルも不気味ですが内容はもっと不気味です。

昔の記憶を取り戻す為に、廃墟を探査し日記を読み進めていく過程で徐々に沙也加が記憶を取り戻していく展開は、引き込まれるものがあります。

そして当時の住人のその後や沙也加との関係性が明らかになるラストは必見です。

第6位 手紙 2003年

あらすじ

両親のいない武島兄弟の兄武島剛志は、弟の大学費用を捻出しようと空き巣に入った時に、居合わせた老婆を思いがけず殺害してしまう。

無期懲役の判決を受けた剛志は、弟の直貴に手紙を出し続ける。

直貴は、兄が犯罪者というレッテルを貼られたせいで、バンド活動、就職、恋愛、結婚と人生が上手くいきかけたタイミングで台無しにされる経験を繰り返す。

おすすめポイント

犯罪者家族のその後を描いた東野圭吾としても珍しい作品です。

犯罪者家族が受けるレッテルをリアルに再現しており、特に殺人という重罪の場合その傷は一生消えません。

重たいテーマだけに内容に救いはありませんが、たまに読みたくなる作品です。

第5位 殺人の門 2003年

あらすじ

田島和幸と倉持修は、小学校時代からの付き合い。

田島の転校で一時期疎遠になっていたが、偶然の再会を機に再び連絡を取る様になる。

大人になってからも就職先の斡旋や婚約者の紹介等、人生の節目に倉持は登場するが、その度に田島は不幸になっていく。

いつしか田島は、倉持の殺害を決意するが・・・

果たして田島は、殺人の門をくぐれるのか。

おすすめポイント

殺人の門は、田島和幸の幼少時代からのストーリーですが、不幸の連続です。

その陰には、いつも倉持がいるのですが、言葉巧みに田島を言いくるめます。

田島にも落ち度がある為、もう少ししっかりしろよと思いたくなる場面も多々あります。

また、倉持の目的もずっと謎のままなのですが、その理由が明らかになるラストには、少し共感出来るものがあります。

第4位 流星の絆 2008年

あらすじ

幼い頃、3兄妹は流星を見に内緒で出かけた夜、両親を何者かに殺される。

それから14年、時効が迫る中3人は詐欺を行いながら生計を立てていた。

3兄妹の新しいターゲットにされた洋食チェーン御曹司の戸神行成を調査する過程で戸神行成の父親政行が、両親の殺された夜に家から出てきた男に似ている事に気付く。

3兄妹は両親を殺した犯人を捕まえる為、戸神一家へ近づいていく。

おすすめポイント

流星の絆は、3人の兄妹が長い年月をかけて犯人を追い詰めていく過程が見所です。

小さい頃に食べたハヤシライスの味や事件当時の記憶を頼りに真相に辿り着いていく展開はページが進みます。

また、流星の絆はドラマ化もされています。

こちらはクドカンが脚本の為、原作ほどのシリアスさはありませんので好き嫌いは分かれるところですが、個人的にはドラマも好きです。

特にクドカン十八番の劇中劇は、ドラマの見所の一つです。

第3位 パラレルワールド・ラブストーリー 1995年

あらすじ

敦賀崇史は、毎朝同じ時間に乗る電車と並行に走る電車の中に気になる女性を発見する。

何度かすれ違う内に、相手の女性もこちらを見ている様な気がしてくる。

そして就職の為、その電車に乗る最終日に敦賀は並行に走る別の電車に乗り女性を探す。

ところが、その電車に女性は乗っておらず、いつも自分が乗る電車を見ると、その女性が誰かを探す様に車両を歩いている姿を目にする。

就職後、敦賀は中学からの親友三輪に恋人が出来たと紹介してもらうが、連れてきた女性は電車の女性津野真由子だった。

まさかの偶然に訝しむが、翌朝目が覚めると津野真由子は自分の恋人として存在していた。

悪い夢でも見ていたのかと思う敦賀だったが、その日以降頻繁にその夢を見る様になった。

現実でも三輪や敦賀の周囲の人間が急にいなくなる事が続き、敦賀は真相の究明を目指す

おすすめポイント

「パラレルワールド・ラブストーリー」は、東野圭吾真骨頂の作品だと思います。

脳科学という得意の理系テーマをベースに現実と夢と思われる世界を交互に描いていく。

正直1回読んだだけでは内容を理解出来ず、合計で10回以上は読んでいる作品です。

第2位 白夜行 1999年

あらすじ

桐原亮司は、小学5年生の時に父親を何者かに殺害される。

容疑者に浮上した女性もその後死亡し、その娘唐沢雪穂は親戚の家に預けられる事になる。

その後、学生時代を経て大人になっていく2人。

当然2人に接点はないはずだが、唐沢雪穂の周りでは彼女に反感を持つ人物や彼女の邪魔をしようとする人物が次々と不幸になり、その度に唐沢雪穂は幸せを手に入れていく。

その陰に常に見え隠れする桐原亮司の存在。

そして2人の事を長年に渡り追いかけ続ける刑事笹垣。

彼らが最終的に辿りついた結末とは・・・

おすすめポイント

「白夜行」は、主人公2人の接点を原作の中で全く描かないとういう異色の作品です。

所々に匂わす2人の接点を読み進めているうちに桐原の目的がより分からなくなってきます。

最終的な結末を迎え桐原がとっていた行動の意味が明らかになる時、2人の歩んできた道のりそのものが、まさに白夜と表現出来る事に気付かされる非常に切ない小説です。

こちらもドラマ化されており、ドラマでは2人の接点がかなり詳細に描かれています。

原作を読んでからドラマを見る事で、より作品の理解が進むかと思います。

第1位 容疑者Xの献身 2005年

あらすじ

高校数学教師の石神哲哉と花岡母娘はアパートの隣人関係。

ある日花岡母娘が元夫で疫病神の様に付きまとう富樫を二人がかりで殺害してしまう。

物音で異変に気付いた石神は花岡母娘に殺人隠蔽の提案を行う。

殺害に加担した娘を庇いたい花岡は石神の助言に従い、アリバイ工作を行っていく。

おすすめポイント

「容疑者Xの献身」についても映画を先に見ています。

その関係で本を読んでいても石神が堤真一にしか見えなくなっています。

花岡母娘の為に様々な協力をする石神ですが、ラストは2回、3回とどんでん返しが繰り返されます。

誰も想像が付かない石神の協力は、まさに献身としか表現出来ないでしょう。

まとめ

以上独断と偏見でベスト10を決めました。

東野作品で感じる事は、とても1人の人間が書いているとは思えないジャンルの多さです。

本格ミステリーやサスペンス、社会派小説からファンタジーまで非常に幅広いジャンルです。

また、多くの作品が映画やドラマ化され馴染みのある作品が多い事も特徴でしょう。

今回紹介した作品の実写化リストもまとめています。

タイトル電子書籍ドラマ映画
容疑者Xの献身U-NEXTU-NEXT
白夜行U-NEXTU-NEXTU-NEXT、Paravi
パラレルワールドラブストーリーhulu、Paravi
流星の絆U-NEXT×
手紙×U-NEXT
むかし僕が死んだ家
天空の蜂U-NEXT
レイクサイドU-NEXTU-NEXT
仮面山荘殺人事件

実写化されている作品の中で流星の絆と手紙のドラマ版以外は、動画配信サービスで視聴可能でした。

特にU-NEXTでは、今回紹介した多くの作品が、映画やドラマ、電子書籍でお得なポイントを使用して楽しむ事が可能です。

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