良品計画は高配当銘柄として投資可能か株価や今後を検証

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銘柄検証

今回は無印良品で知られる良品計画が高配当銘柄として投資可能か良品計画の現状や今後を踏まえて検証してみたいと思います。

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良品計画とは

良品計画は1980年「無印良品」は「わけあって、安い。」をキャッチコピーに、従来の商品の規格からすると少し外れてしまうような商品の企画からスタートし、現在国内では無印良品、海外ではMUJIブランドの商号で世界32の国、地域で店舗を展開しています。

雑貨、衣料品、食品などを中心に取り扱い、オンラインストアやホテルなども手掛けています。

良品計画の現状

売上は国内外における店舗数増加によりコロナ前の水準を超えてきていますが、最近は衣服・雑貨の販売が低調に推移しており営業利益は伸び悩んでいます。

また海外事業の今期は、欧米、東南アジアを中心に前年のコロナ感染拡大影響の反動から、客数・売上ともに伸長しているとの事です。

良品計画の直近決算

良品計画は8月決算の為、4月に第2四半期決算を発表しています。

第2四半期時点の最終利益は147億円と前年同期比で56億円の減益となっています。

また通期最終利益を従来予想から50億円減の270億円へ下方修正を発表していますが、配当は年間40円予想で変更ありません。

業績低迷の要因は店舗数の増加により営業収益は伸びていますが、衣服・雑貨の在庫処分により、利益率が悪化した為との事です。

株価推移

株価は2018年に4000円を超える場面もありましたが、コロナショックで1000円の大台を割れる969円まで売られました。

その後は3000円に迫る水準まで値を戻しましたが、業績低迷を背景に再び株価は売られ、直近では1100円台での動きとなっています。

最終利益推移(億円)

良品計画の2020年2月期からの最終利益推移をみていきます。

銘柄名良品計画
2020年2月期232
2020年8月期(6ヵ月)-169
2021年8月期339
2022年8月期(会社予想)270

良品計画は2020年に8月決算へ決算時期を変更している為、2020年8月期は半年分の決算と不規則になっていますが、その2020年8月期はコロナショックの影響で大きな赤字に転落しています。

その後はコロナからの経済回復や海外事業の収益改善が進み業績を戻しています。

配当推移

銘柄名良品計画
2016年2月24.6
2017年2月29.3
2018年2月34.5
2019年2月38.7
2020年2月36.4
2020年8月(6ヵ月)5
2021年8月40
2022年8月(会社予想)40

2016年からの配当推移をみていきますが、コロナショックの影響を受けて赤字に転落した2020年8月期に大幅減配となっています。

先程触れた様に良品計画の2020年8月期は決算時期変更により半年分の不規則な決算ですが、それでもかなり大幅な減配です。

しかし、2021年以降の配当はコロナ前の水準を上回る金額になっています。

良品計画の配当方針は連結業績に基づいた配当性向30%(年間)を基準とし、株主の皆様への継続的な利益還元を実施する方針としています。

株価等指標(2022年5月6日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
良品計画7453119411.61.4403.3539.0

良品計画の配当利回りは、株価が下落を続けるなか配当はコロナ前の水準に戻していますの3%半ばの水準です。

配当性向は今回の下方修正を受けても40%付近ですので、そこまで無理をしている感じではありません。

PERは11倍台、PBRは1.4倍付近とPERは市場平均と比較して割安な水準です。

良品計画の今後

現在2024年8月期までの中期経営計画中で第2創業期と位置付けています。

2024年までに実現する事として日本と中国大陸にリソースを集中し、次の無印良品の姿(個店経営を軸とした地域密着型の事業モデル)を創りつつ、数値、業績成果もあげるとしています。

全国津々浦々で日常生活の基本を支える、基本の商品群・サービス群を完成し、地域での土着化を実現、収益性を担保しながら出店を加速展開する方針です。

また2030年の事業イメージとして、日本においては売上20億円超の食品スーパー横など生活圏立地を中心に、年平均純増100店舗、中国大陸では年平均純増50店舗、その他アジア地域においては年平均純増30店舗を出店するとしています。

そして2030年に向けてESGのトップランナーとしてESGの民主化、社会インパクトのあるESGの実現に、貢献するとしています。

良品計画の投資判断

今までの点を踏まえ良品計画の投資判断ですが、先日業績の下方修正はありましたが、売上は順調に増収傾向で、配当利回りは3%半ばの水準ですので高配当銘柄として購入を検討しても良いかと思います。

食料危機への対策としてコオロギ粉末入りのせんべいを発売するなど斬新な商品も展開しており、今後も面白い取り組みが期待できます。

しかし、今後も国内外を含め店舗拡大を進めていくようですが、店舗拡大は売上の増収には繋がるかと思いますが、上手く業績上昇に繋がらなかった場合は出店経費などの部分でリスクも抱えます。

特に国内での店舗拡大が単純に売上、利益増に繋がるかは不透明な部分もありますので注意も必要です。

株価については右肩下がりの状況が続いていますが、少し売られすぎの様にも思えます。

2020年の大幅減配が高配当銘柄として投資する際に気になる部分ではありますが、コロナショックという特殊要因という事で割り切れれば、投資対象としてアリの様な気もします。

良品計画の投資判断はYouTubeで動画版を投稿していますのであわせてご覧ください。

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