【2023年5月前半】期待通りの本決算だった高配当株12選

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銘柄検証

3月期銘柄の本決算発表もピークを過ぎましたが、日本は3月期銘柄が多く、また今回は本決算という事で前期の実績はもちろんですが、今期の予測も含めどの様な内容になるか注目が集まります。

そこで今回は5月11日までに発表された本決算のうち、保有銘柄を中心に期待通りだった12銘柄の決算内容を決算が発表された順番に検証していきたいと思います。

また、今回は12銘柄と数も多いので決算の内容をメインにその他の部分については簡単にまとめていますので是非最後までご覧ください。

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【8133】伊藤忠エネクス

最初の銘柄は保有銘柄の先頭を切って4月28日に本決算を発表した伊藤忠エネクスです。

伊藤忠エネクスは伊藤忠グループ中核のエネルギー商社で、エネルギー商社としての売上は業界トップクラスとなっており、ガスや石油関連商品を全国のガソリンスタンドや工場、病院、一般家庭へ販売しています。

前期業績は微減益見込みとしている通期最終利益に対しても第3四半期時点の進捗率は82%付近で推移していましたので、増益での最終着地となるか注目でした。

本決算

伊藤忠エネクスは4月28日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は138億円と約6億円の増益、配当は2円増配の年間50円としています。

今期予測は最終利益が135億円と3億円の減益見込みとしていますが、配当は2円増配の年間52円で発表しています。

前期業績が好調だった要因は、産業ビジネス事業が好調に推移したことにより、電力・ユーティリティ事業での電力小売事業のマイナス影響などを吸収できたためとしています。

本決算の感想

決算の感想について第3四半期時点では前期比減益の予測となっていましたが、結果としては従来予想を上回る過去最高益での綺麗な最終着地になり、前期配当も従来予想から2円増額しています。

今期も現状は若干の減益見込みとしていますが、配当は増配予測で出していますので今期も十分過去最高益の更新を狙える可能性はあるかと思います。

5月2日

連休谷間の5月2日は保有銘柄の中で三井物産とSPKが決算を発表しています。2銘柄とも第3四半期までの業績は順調に推移していましたので、前期の最終着地や今期予測をどの様に発表するのか注目でした。

【8031】三井物産

5月2日本決算発表最初の銘柄は三井物産です。

三井物産は三菱商事や伊藤忠商事と並ぶ5大総合商社で、従来資源部門に強みを持っていましたが、現在は非資源部門への収益構造改革も進めているところです。

前期業績は過去最高益を見込む通期最終利益に対しても第3四半期時点の進捗率は78%付近と順調に推移していましたので、前期の最終着地や今期予測に注目でした。

本決算

三井物産は5月2日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は1兆1306億円と2159億円の増益、配当は35円増配の年間140円としています。

今期予測は最終利益が8800億円と2506億円の減益見込みですが、配当は10円増配の年間150円で発表しています。

また、同日に発表した2026年3月期までの中期経営計画期間は累進配当を導入する事を発表しています。

本決算の感想

決算の感想ですが、第3四半期までの好調な状態を維持し、過去最高益の最終利益に加え、配当も従来予想から5円増額と完璧な最終着地となりました。

今期は商品市況の下落を見込み大幅減益見込みとしていますが、それでも数年前と比較すると業績は大きく伸びていますし、状況次第では今期も過去最高益を更新できる可能性はあるかと思いますので、累進配当を宣言した配当方針を含め今期も期待できそうです。

【7466】SPK

5月2日本決算発表2銘柄目はSPKです。

SPKは自動車や産業、建設機械の部品を中心に、メーカー、モデルを問わず、あらゆる国産車、輸入車を取り扱っており、現在80か国、350社以上の顧客に高品質な自動車用補修部品などを供給しています。

前期業績は過去最高益を見込む通期最終利益に対しても第3四半期時点の進捗率は75%付近と順調に推移しており、また配当も前期までで25年連続増配を継続中でしたので今期の配当見込みも注目でした。

本決算

SPKは5月2日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は20億円と4億円の増益、配当は4円増配の年間44円としています。

今期予測は最終利益が21億円と1億円の微増益見込みにしているなか、配当は6円増配の年間50円で発表しています。

業績好調の要因は、仕入価格の上昇や物流費の高騰などにより一部に苦戦を強いられましたが、好調な輸出に加え販売価格の見直しなどの効果が着実に表れたためとしています。

本決算の感想

決算の感想について第3四半期までの好調な流れを継続し順調な最終着地となっており、今期も増益見込みとしているなか、配当は6円の増配と増配幅も大きくなっています。

また、配当方針についても、「連続増配も意識しながら業績に連動した従来以上に積極的な株主還元に努める」という表現に従来から少し内容が変わっていますので、今後の連続増配にも期待が持てそうです。

【8002】丸紅

続いては連休明けの5月8日に決算を発表した丸紅で三菱商事や伊藤忠と並ぶ5大総合商社の1角ですが、穀物事業や電力事業などの非資源部門にも強みを持っています。

直近の業績は資源価格上昇の影響などで大きく伸びており、前期業績も過去最高益を見込む最終利益に対して第3四半期時点の進捗率は87%付近と順調に推移していました。

また、今年2月に累進配当を導入していましたので、前期の最終着地や今期の配当予測に注目でした。

本決算

丸紅は5月8日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は5430億円と1187億円の増益、配当は16円増配の年間78円としています。

今期予測は最終利益が4200億円と1230億円の減益見込みとしていますが、配当は据え置きの年間78円で発表しています。

また、2023年5月から7月までを取得期間とした上限300億円の追加自社株買いも発表しています。

本決算の感想

決算の感想ですが、前期の最終利益は第3四半期までの好調な流れを引き継ぎ、従来予想を130億円程度上回る過去最高益の着地でした。

今期は⽶国⾦利の上昇や景気減速に伴う商品市況の下落を懸念して大幅減益見込みとしていますが、数年前と比較すると大きく伸びている状況です。

今期配当見込みが据え置きだった点は残念でしたが、年間78円は累進配当の基点としていますので、今後の増配に期待したいです。

5月9日(火)

徐々に決算発表も本格化し始めた5月9日は、保有銘柄の中から伊藤忠とリコーリースの決算発表がありましたので順番に見ていきます。

【8001】伊藤忠

5月9日決算発表最初の銘柄は総合商社の伊藤忠です。

伊藤忠は従来から繊維や食品などの非資源部門に強みを持っていますが、ここ数年の業績は商品市況上昇の影響も加わり好調な状況が続いています。

そして、前期業績も通期最終利益は200億円程度の減益見込みとしていましたが、第3四半期時点の進捗率は85%付近と順調に推移していますので、本決算での増益着地に期待していました。

本決算

伊藤忠は5月9日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は8005億円と197億円の減益となっていますが、配当は30円増配の年間140円としています。

今期予測は最終利益が7800億円と205億円の減益見込みとしていますが、配当は20円増配の年間160円で発表しています。

最終利益は減益となっていますが、機械やエネルギー・化学品、住生活を中心とした非資源分野での更なる伸⾧や円安の影響により、2年連続で8000億円超の最終利益を達成できたとしています。

本決算の感想

決算の感想ですが、前期の最終利益はほぼ予想通りの着地となり過去最高益の更新とはなりませんでしたが、それでも十分凄い決算です。

そして今期予測も若干の減益見込みですが、配当は20円増と大幅増配見込みです。

総合商社は今まで見てきた三井物産や丸紅を含め、ここ数年商品市況の上昇や円安の追い風を背景に凄いペースで売上が伸びていましたので、ある程度保守的な予測になるのは仕方がないと思いますが、今期も状況次第では十分増益も狙える銘柄だと思います。

【8566】リコーリース

5月9日本決算発表2銘柄目はリコーリースです。

リコーリースは複合機やパソコンなどのオフィス関連機器に加え、医療機器や産業工作機械などのファイナンス・リースも法人向けに融資を行っているリコー系のリース会社です。

前期業績は、過去最高益を見込む予測に対しても第3四半期時点の進捗率は91%と順調に推移していましたので、前期の最終着地や今期の見込みに期待していました。

また、配当方針の期限が前期で切れていましたので、今期の配当予測を含め新たな配当方針にも注目でした。

本決算

リコーリースは5月9日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は148億円と14億円の増益、配当も25円増配の年間145円としています。

今期予測は最終利益が144億円と4億円の減益見込みですが、配当は5円増配の年間150円で発表しています。

前期業績はリース&ファイナンス事業が伸長し過去最高益を更新していますが、今期はコロナ関連のレンタル特需による反動減や販管費の増加を見込むため減益予測にしているとの事です。

本決算の感想

決算の感想ですが、第3四半期までの好調な流れを継続し最終利益、配当ともに従来予想を上回る完璧な着地で、今期予測は減益見込みとしていますが、十分増益を目指せる内容だと思います。

また、もう一つの注目点だった配当方針も従来の配当性向30%から35%への引き上げを発表していますので、今後の増配にも期待できそうです。

5月10日(水)

5月10日は保有銘柄の中からオリックス、ソフトバンク、稲畑産業の3銘柄が本決算を発表していますので順番に見ていきます。

【8591】オリックス

5月10日本決算発表最初の銘柄はオリックスです。

オリックスは現在リース業にとどまらず、不動産、金融、事業投資など様々な事業で海外を含む多くの企業と取引しています。

前期業績については、2022年3月期の第4四半期に弥生の売却益1632億円が計上されている反動もあり減益見込みとしていましたが、第3四半期時点の進捗率は85%付近でしたので、どこまで持って来れるのか注目でした。

本決算

オリックスは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は2730億円と391億円の減益となっていますが、配当は据え置きの年間85.6円としています。

今期予測は最終利益が3300億円と570億円の増益見込みとしており、配当は8.4円増配の年間94円で発表しています。

また、来年3月末までを取得期間とする上限500億円の自社株買いも発表しています。

本決算の感想

決算の感想について、前期業績は減益となりましたが従来予想を230億円上回り持ち直しの動きを見せました。

そして、今期は増益、増配見込みと今後に期待できる決算だったと思います。

また今期の配当方針は、配当性向33.0%もしくは前期配当85.6円のいずれか高い方としていますので、更なる増配に期待したいです。

【9434】ソフトバンク

5月10日本決算発表2番目の銘柄は、通信会社のソフトバンクです。

前期業績は通信料収入の値下げによる収益減をPayPay子会社化に絡む再測定益や通信部門以外の分野でカバーし、過去最高益の見込みとしているなか、第3四半期時点の進捗率も94%付近と順調に推移していました。

また総還元性向85%程度を目安にしている配当方針の期限も前期までとなっていましたので、今期の配当見込みや新たな配当方針も気になるところでした。

本決算

ソフトバンクは5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は5313億円と143億円の増益となっていますが、配当は据え置きの年間86円としています。

今期予測は最終利益が4200億円と1113億円の減益見込みとしていますが、配当は据え置きの年間86円で発表しています。

また、来年3月末までを取得期間とする上限1000億円の自社株買いも発表しています。

本決算の感想

決算の感想について、前期業績は過去最高益となっていますが従来予想を87億円下回る最終着地で、今期予測はPayPay子会社化に絡む再測定益の反動を考慮し、大幅減益見込みとなりました。

配当は据え置きの予測となりましたが、大幅減益により配当性向は97%付近とかなりの高水準になっています。

気になる配当方針については「高水準の還元を維持」としており、また今回発表した自社株買いについては総還元性向85%達成のため消却を目的に取得としていますが、今後に不安が残る決算ではありました。

【8098】稲畑産業

5月10日本決算発表3銘柄目は稲畑産業です。

稲畑産業は情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の4つの事業を世界17カ国、約60拠点で展開しており、売上比率も50%以上が海外と国際的な企業です。

前期業績は20億円程度の減益を見込む通期最終利益に対して第3四半期時点の進捗率も75%付近と微妙な状況でしたので、最終着地で前期並みまで持って来れるのか注目でした。

本決算

稲畑産業は5月10日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は194億円と29億円の減益でしたが、配当は5円増配の年間115円としています。

今期予測は最終利益が210億円と16億円の増益見込みとしており、配当は5円増配の年間120円で発表しています。

本決算の感想

決算の感想について、前期業績は減益のままでの最終着地となり配当も従来の予想通りとなりましたが、今期は増益、増配の予測となっています。

そして減益となった前期も含め数年前と比較すると業績は大きく伸びており、このまま大きな反動もなく高止まりしそうな雰囲気もありますので、累進配当を導入している配当方針のもと、今後の更なる増配にも期待できそうです。

5月11日(木)

本決算発表もピークを迎えた5月11日からはKDDI、ENEOS、ホンダと個人投資家からの注目も高い3銘柄を見ていきます。

【9433】KDDI

5月11日本決算発表最初の銘柄はKDDIでNTT、ソフトバンクと並ぶ大手通信会社です。

前期の業績は通信料金値下げの影響や去年7月の大規模通信障害の問題があり苦戦しつつも、過去最高益を見込む通期最終利益に対し第3四半期時点の進捗率は77%付近となっていました。

通信会社は第4四半期の業績が調整などで落ち込む傾向があるため、例年と比較すると微妙な水準ではありましたが、増配が続く配当も含め最終着地に注目でした。

本決算

KDDIは5月11日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は6774億円と50億円の増益、配当は10円増配の年間135円としています。

今期予測は最終利益が6800億円と26億円の増益見込み、配当は5円増配の年間140円で発表しています。

また、来年5月末までを取得期間とする上限3000億円の自社株買いも発表しています。

本決算の感想

決算の感想について、第3四半期までは前期比減益で推移していましたので、期待はしていましたが、よく増益で着地できたと思います。

今期の予測も現状は若干の増益、増配見込みとしていますが、自社株買いの発表を含め株主還元力は抜群ですので、今期も期待したくなる銘柄です。

【5020】ENEOS

5月11日本決算発表2銘柄目は石油元売り最大手のENEOSです。

石油元売り銘柄の業績は、その時の原油価格によって以前仕入れて現在在庫で持っている石油の価格も増減し、販売するガソリンなどの石油製品の利益も変わってくるため、原油価格に大きく左右されます。

実際ENEOSの前期業績は原油価格の変動で上方修正と下方修正を繰り返すほど安定感はなく、第3四半期時点の業績も大幅減益を見込む通期最終利益に対して進捗率は69%付近でしたので、前期の最終着地や今期の予測をどの様に発表するのか注目でした。

本決算

ENEOSは5月11日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は1437億円と3934億円の大幅減益になっていますが、配当は据え置きの年間22円となっています。

今期予測は最終利益が1800億円と363億円の増益見込みですが、配当は据え置きの年間22円で発表しています。

前期大幅減益の要因は、在庫影響益の反転や石化市況の悪化に加え、電力事業での減損などのためとしています。

本決算の感想

決算の感想ですが、上方修正と下方修正を繰り返した前期業績は大幅減益での最終着地となりました。

今期は製油所稼働の回復に伴う輸出数量増加や生産効率向上などにより増益見込みとしていますが、今期業績も原油価格に大きく影響を受けそうです。

また、2025年度までの第3次中期経営計画も発表しており、株主還元については3ヵ年平均で在庫影響除き当期利益の50%以上を「配当と自社株買い」で還元する方針で、下限配当も年間22円で設定している従来の方針を継続していますので一安心というところです。

【7267】ホンダ

5月11日本決算発表最後の銘柄は、ホンダです。

ホンダは日本を代表する輸送機器メーカーで、オートバイの販売台数、売上高は世界1位となっており、国内に限らず北米やアジアなど世界各国に製品を販売しています。

前期業績は180億円程度の増益を見込む通期最終利益に対して、第3四半期時点の進捗率も80%付近と順調に推移していました。

しかし、前期の年間配当は据え置きの見込みとしていましたので、前期配当の増額や今期予測をどの様に発表するのか注目でした。

本決算

ホンダは5月11日に本決算を発表しており、前期の通期最終利益は6952億円と118億円の減益となりましたが、配当は据え置きの年間120円としています。

今期予測は最終利益が8000億円と1048億円の増益見込み、配当は30円増配の年間150円で発表しています。

また、来年3月末までを取得期間とする上限2000億円の自社株買いも発表しています。

本決算の感想

決算の感想について、前期は残念ながら減益での最終着地となりましたので前期配当の増額もありませんでした。

しかし、今期業績は大幅増益見込みとなっており、配当も一気に30円の増配と期待以上の内容でした。

同時に発表した自社株買いも含め、更なる株主還元も期待できそうな銘柄です。

まとめ

今回は保有銘柄を中心に4月末から5月11日までに発表された12銘柄の本決算を検証しました。

前期業績は原材料費の高騰や為替の過度な変動など懸念材料も複数ありましたが、順調に着地できた銘柄が多かった印象です。

今期については保守的に予測している銘柄もありましたが、まだ始まったばかりですので、今後の上方修正に期待したいところです。

そして何より前期の配当増額や今期の増配に加え、自社株買いを発表する銘柄も多かったですので、改めて日本企業の株主還元力に魅力を感じる決算だったと思います。

期待通りだった本決算12銘柄はYouTubeで動画版も投稿していますので、あわせてご覧ください。

【2023年5月前半】本決算が期待通りの内容だった高配当株12選

40代元証券マンの高配当株投資(YouTube編)

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