2022年の株式市場が抱える5つの暴落リスク

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投資関連

今年も残りわずかという事で今回は2022年の株式相場における5つの暴落リスクについてまとめています。現状株式相場へ大きく影響を与えそうな出来事を時系列で個別に検証していきます。

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コロナ感染状況

まず1つ目は何といってもコロナの感染状況でしょう。11月末頃より新しい変異株オミクロンの影響でコロナ感染が拡大し世界的な株安に繋がりました。その後オミクロンの重症化リスクが想定程高くないとの見解もあり相場は落ち着きましたが、世界的にオミクロン株の感染は続いており2022年もコロナの感染状況は相場に大きな影響を与える事が想定されます。

新しい変異株の発生や日本でも感染状況が悪化する様な事があれば更に株価が下がる場面が想定されます。

しかし逆に考えますと日本はこのままコロナを上手く抑え込める事が出来れば、この2年間の反動で消費が活発化され相場が上向く事も考えられますので、どちらにしてもコロナ感染状況は2022年も最重要の注意点になりそうです。

北京オリンピック(2月)

2つ目は2月に開催される北京オリンピックです。北京オリンピックについてはコロナの問題もありますが、中国の人権問題に絡みアメリカを中心に外交的ボイコットを表明する国が出てきています。オリンピックをきっかけに今後中国とアメリカの対立が深まるような事があると株式市場にもマイナスの影響が出てきそうです。コロナ感染状況と合わせて北京オリンピックが2022年最初の注意点だと思います。

東証再編(4月)

3つ目は4月4日に予定している東証の市場区分再編です。国内の株式市場にとっては東証再編が2022年最大の出来事かと思います。

そもそも東証の市場再編とは、現在の市場区分(東証一部、二部、JASDAQ、マザーズ)を「プライム市場」、「スタンダード市場」、「グロース市場」の3つの新しい市場区分へと再編する事です。

市場区分が見直される理由は現在東証一部に上場する企業数が増えた為、東証一部としての市場価値が低下している事が要因とされ、市場再編によって各市場の性格を明確にして上場企業の企業価値向上を促し投資資金を呼び込む事を目的としています。

東証は2021年の7月に全上場企業に再編後のどの市場の基準に適合しているかを通知し、各企業は12月30日迄に希望する市場を申請する事になっています。そして東証は2022年の1月11日に全企業の新たな上場市場を公表する予定で移行日が4月4日となっています。

 東証再編がかなり大きな出来事である事は間違いないですが、再編によって4月4日以降すぐに株価が大きく上下する可能性は低いかと思います。しかし4月4日という新年度入りしてすぐのタイミングでの東証再編でシステム障害等の問題が発生すると株価にマイナスの影響を与える可能性はあると思います。

そして東証再編による長期的な株価の問題で1番懸念される事はTOPIX構成銘柄から除外される事です。

現在のTOPIXは東証1部に上場する約2100社全てで構成されており、中には市場に出回る株式数が少ない銘柄もあります。それでもインデックス運用のためには買わなければならないですが、流動性の低い銘柄を大量に買えば株価は企業価値以上に上がってしまう可能性があります。

そこで再編後のTOPIXには「流通株式時価総額100億円以上の銘柄」という基準が設けられます。プライム市場に限らずスタンダード、グロースの上場銘柄でも基準を満たせばTOPIXの対象になります。

しかし一気に銘柄入れ替えを行ってしまうと影響が大きくなる為、東証は4月1日のTOPIX構成銘柄は4月4日以降の所属市場にかかわらず、いったんはすべてTOPIXに継続採用する事になっています。しかし継続採用されるものの流通時価総額100億円未満の銘柄は段階的にウエートを低減され、3年後の2025年1月末にTOPIXから完全に外される事になっています。

TOPIX対象から外された銘柄は投資信託等からの売りが出てくる可能性がありますので、東証再編に絡む長期的な株価の問題としては、まず流通株式時価総額100億円以上という水準に注意する必要があります。

アメリカの量的緩和策終了

4つ目のリスクはアメリカの利上げ問題です。アメリカはコロナ対策として景気を下支えしていた量的緩和策を終了し2022年に3回の利上げを行う予定としています。

量的緩和策の終了や利上げについてはコロナからの復活を目指すうえで避けては通れない問題だと思いますが、コロナ自体がまだ進行中の問題であり、はっきりした先行きが見えない中、利上げに踏み切る事が株価にどの様な影響を与えるかは注意が必要です。

参議院選挙(7月頃)

5つ目のリスクは7月に予定されている参議院選挙です。岸田総理は総理就任以降、金融所得への課税強化や自社株買い規制に対するスタンスを示し株価がマイナスに動く場面が目立ちました。現状夏の参議院選挙の争点が何になるかは不透明ですが、この辺りの問題が再燃してくると株価がマイナスに動く場面があるかもしれません。

2022年の相場展望

最後に2022年の相場展望ですが5つの暴落リスクを挙げた様に2022年は上値が重たくなる展開が予想されます。特に春頃迄は世界的にコロナ感染状況が劇的に改善する事は考えにくく、そこへ北京オリンピックという不確定要素が加わります。

春以降はコロナの感染状況次第でしょうが、世界的に収束に向かう流れになれば相場も上向いていく可能性が高いですが、新しい変異株等でまだ収束が見えないなかアメリカの利上げが開始されると相場の下振れリスクが強くなります。

 いずれにしても2022年はコロナショック以降の金融緩和策により上昇してきた相場のようにはいかない可能性が高いと思いますし、時には大きく株価が下がる場面があるかもしれません。

しかし、高配当株投資家にとって暴落は友達です。

高配当株投資に大切な事は株価の下落を絶好の買い場と捉える気持ちの余裕ですので、個人的にもとりあえずは年明けから春頃までの間に株価が大きく下がる場面があれば積極的に購入を検討していきたいと思っています。

2022年は家族3人分のNISA枠上限320万円分の株式購入を検討しており、3月権利取りまでにその7割200万円くらいを購入予定です。実際の購入実績等は改めて投稿予定ですので宜しくお願いします。

2022年の株式市場が抱える5つの暴落リスクはYouTubeで動画版を投稿していますのであわせてご覧下さい。

2022年の株式相場が抱える5つの暴落リスクを検証

40代元証券マンの高配当株投資(YouTube編)

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