食料品業種の中から優良高配当株を選定

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銘柄検証

今回は食料品業種の中からおすすめの高配当株を選定していきます。

正直食料品業種には、あまり高配当株のイメージはないのですが、中長期投資で大切な事は銘柄、業種の分散投資ですので購入可能な銘柄がないか検証していきます。

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食品品業種配当利回り上位5社(2021年8月27日時点)

東証一部で業種が食料品に分類されている銘柄の配当利回り上位5社を下記にまとめています。

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
JT2914211113.71.341306.1684.8
日新製糖2117169826.80.78663.89104.1
フィード・ワン20607538.00.69253.3226.1
コカ・コーラ257915070.54503.32
キリン25031974.519.01.89653.2962.6

5位の銘柄でも配当利回りが3%前半ですので、やはり少し寂しい感じがします。

メジャー3社(JT、キリン、コカ・コーラ)の業績、配当推移

まずは、5銘柄のうちメジャーな3銘柄の業績、配当推移を分析していきます。

業績推移

銘柄名JTキリンコカ・コーラ
2018年12月期38571642101
2019年12月期3482596-580
2020年12月期3103719-47
2021年12月期(会社予想)2720865未開示
純利益(億円)

3社とも業績は微妙ですが、特に赤字に転落しているコカ・コーラが深刻です。

配当推移

銘柄名JTキリンコカ・コーラ
2015年1183841
2016年1303946
2017年1404650
2018年1505150
2019年1546450
2020年1546525
2021年(会社予想)1306550

業績の割に配当推移は各社とも安定しています。

3社とも企業規模はしっかりしている事が大きいような気がします。

ここからは個別に検証していきます。

JT

JTと聞くとたばこメーカーをイメージされると思いますが、冷凍食品も取り扱っており分類は食料品です。

それでもメイン事業は時代に逆行するたばこ事業であり、業績同様株価も長年低迷しています。

下落する株価の影響もあり高い配当利回りが魅力でしたが、2021年2月に上場後初の減配を発表し更に売られる場面もありました。

しかし、先日発表した中間決算では海外たばこ事業の好調もあり、業績を上方修正していますので、今後の動向に注目です。

キリン

キリンの株価も上下を繰り返しながら下落傾向です。

またキリンは先日、今期純利益を1030億円から865円へ下方修正しました。

ミャンマーにおける政情不安や新型コロナ感染急拡大によるミャンマー・ブルワリーの業績悪化が要因としています。

しかしミャンマー事業の落ち込みはグループ全体のポートフォリオで補完し、前期比では純利益約2割増としています。

コカ・コーラ

1番業績、株価が深刻な銘柄がコカ・コーラです。

業績低迷の要因はコロナ関連に加え顧客が安く購入出来るスーパーへ流れ定価で販売出来る自販機の売上減少、またスーパーへの販売単価も競争激化で低下している事等が挙げられています。

「これまでのやり方は選択肢にない」という強い言葉で変革を進めていますが、先行きは不透明であり、実際今期の業績予想も新型コロナの影響を合理的に算定する事が困難として非開示にしています。

日新製糖とフィード・ワンについて

それでは日新製糖とフィード・ワンについて検証していきます。

日新製糖の配当利回りは4%近いですが、配当性向が100%を超えており中長期の投資候補としては厳しいです。

フィード・ワンは飼料関係の会社ですが、業績、配当、配当性向も安定しており投資候補としては面白いかと思います。

しかし、現状配当利回りが3%前半ですので高配当株としてはもう少し利回りが欲しいところでもあります。

株主優待

食料品メーカーは株主優待に力を入れている企業が多いですので今回ご紹介した5社の株主優待情報もまとめておきます。

銘柄優待情報
JT自社グループ商品(100株2500円、200株以上4500円、1000株以上7000円、2000株以上13500円)
日新製糖自社製品(3年未満1000円相当、3年以上2000円相当)
フィード・ワン無し
キリン①から⑥を選択
①一番搾り詰め合わせセット(合計4本)②清涼飲料の詰め合わせ(合計7本)
③機能性表示食品④キリンシティお食事券(1,000円相当)⑤サッカー日本代表応援グッズ:タオルマフラー
 ⑥「キリン飲酒運転根絶募金」へのご寄付(1,000円)
 ※1000株以上で各商品がグレードアップ
コカ・コーラ無し
※JTは継続1年以上保有が条件

自社商品を中心に優待を実施している企業が多いです。

まとめ

今回は食料品分野の高配当銘柄について検証しました。

飲料メーカーを中心にコロナの影響を受けている企業もありますが、今回検証した銘柄の中ではキリンとJTを購入候補にしたいと思います。

キリンの配当利回りは現状3%前半ですが、コロナが収束に向かえば業績も回復していきそうな雰囲気がありますので今後の動向に注目です。

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