ジャックスは高配当銘柄として投資可能か検証

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銘柄検証

今回は現在の配当利回りが4%半ばと高水準なジャックスについてまとめていきます。

業績、配当は順調に増益、増配傾向ですが株価も右肩上がりですので、現在の株価でも高配当株として投資可能かジャックスの現状や今後を踏まえ検証していきます。

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【8584】ジャックスとは

ジャックスはオートローンなどのクレジット事業や一括・分割ショッピングのクレジットカード・ペイメント事業、ローンの保証などを行うファイナンス事業、また東南アジアを中心に海外事業なども手掛ける大手信販会社です。

三菱UFJが筆頭株主となっており、MUFGグループとして多様な収益基盤を構築しています。

【8584】ジャックスの現状

ジャックスの現状についてコロナ感染拡大は続いていますが、ワクチン接種の進捗等により感染者数が抑えられていたことで、個人消費を中心に徐々に正常化に向かう動きで個人消費が回復する場面もあり、クレジット事業やファイナンス事業を中心に堅調に推移しているとの事です。

しかし、サプライチェーンの混乱や資源価格の高騰、地政学リスクの高まりなど複合的な要因により、依然として先行き不透明な状況は続いているともしています。

直近決算

ジャックスの2022年3月期最終利益は183億円と66億円の増益、配当は55円増配の年間160円としています。

今期予測は最終利益が195億円見込みと12億円の増益、配当は10円増配の年間170円で発表しています。

業績好調の要因は、国内事業の堅調な推移と海外事業の貸倒関連費用、金融費用減少の為としています。

通期最終利益(億円)推移

銘柄名ジャックス
2019年3月期89
2020年3月期107
2021年3月期117
2022年3月期183
2023年3月期(会社予想)195

2019年からの最終利益を見ていきますが順調に増益傾向です。

コロナショックの影響を受けた2020年頃も減益には陥っておらず、特に前期は最終利益が大きく伸びています。

今期は更に増益見込みとなっていますが、売上自体はそこまで伸びておらず販管費や貸倒関連費用の減少が増益の主な要因です。

配当推移

銘柄名ジャックス
2015年70
2016年70
2017年75
2018年80
2019年80
2020年95
2021年105
2022年160
2023年(会社予想)170

2015年からの配当推移を見ていきます。

たまに据え置きの年はありますが減配はなく順調に増配傾向で、特に2022年は好調な業績を背景に55円増と大幅増配になっています。

ジャックスの配当方針は株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題のひとつとして位置付け、安定的な配当の継続及び業績等を総合的に勘案のうえ配当を行うことを基本方針としています。

株価推移

株価はコロナショックで1535円まで売られた後は上下を繰り返しながらも右肩上がりの状況が続いています。

そして直近の株価は約9年ぶりに3500円の大台を回復し、3800円を超える場面もありました。

株価指標(2022年7月29日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ジャックス858437956.70.701704.4830.2

株価は右肩上がりの状況が続いていますが、大幅増配により配当利回りは4%半ばと高水準です。

業績好調を背景にPER、PBRは市場平均と比較して割安で配当性向は30%付近と余裕を感じます。

【8584】ジャックスの今後

ジャックスは新中期3ヵ年経営計画を「MOVE70」を発表しており、コロナ後そして「夢のある未来」を見据えて動き出し、従業員一人ひとりが「豊かな社会」の実現へ向けて、主体的に動いていく力が結集し中期経営計画最終年度に創業70周年をステークホルダーと共に迎えるとしています。

国内事業の収益基盤拡充やデジタル戦略とマルチ決済サービスの推進、収益力の強化、そして三菱UFJフィナンシャル・グループとの戦略的パートナーシップの強化などを具体的な戦略として掲げています。

また、将来の成長を牽引する為、東南アジアを中心に海外事業の収益基盤確立も目標として掲げています。

ベトナムやインドネシアでは二輪・四輪などの主力商品推進と商品拡充による取扱い拡大やWeb申込ツール導入による利便性向上、カンボジアやフィリピンでは主要都市でのシェア拡大と営業エリアの更なる拡大を掲げています。

【8584】ジャックスの投資判断

今までの点を踏まえジャックスの投資判断ですが、業績、配当は順調に推移しており現在の配当利回りは4%半ば付近ですので高配当株として魅力を感じる水準です。

筆頭株主は三菱UFJですのでMUFGグループとして収益基盤や将来性も期待できる企業体制です。

しかし最近の株価がかなりのペースで上昇している点は気になる部分です。

現在の株価でも指標面に割高感はないですが、この1年くらいはずっと右肩上がりの状況が続いていますので、いつ調整が入ってもおかしくない状況だとは思います。

また株価も3000円台半ばですので最低単元で購入すると購入金額は30万円台半ばになりますので高めでもあります。

以上の点を踏まえジャックスについては気になる銘柄ではありますが、最近の株価や個人的には今年のNISA枠との絡みもありますので、購入するのならば来年以降かなというところです。

ジャックスの銘柄検証はYouTubeで動画版も投稿していますのであわせてご覧ください。

ジャックスは現在の株価でも高配当銘柄として投資可能か検証

40代元証券マンの高配当株投資(YouTube編)

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