トヨタ自動車とホンダは高配当株として投資可能か検証

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銘柄検証

今の自動車業界はガソリン車の廃止や自動運転化などの流れを受けて急速に変化しており、世界的にも過渡期を迎えている状況です。

当然日本の各メーカーも対応を迫られ、現在様々な検討や開発を重ねています。

そこで今回は日本を代表する自動車メーカーのトヨタ自動車とホンダが高配当株として投資可能か現在の業績や株価、そして今後の方針を含め検証していきます。

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【7203】トヨタ自動車

最初の銘柄はトヨタ自動車です。

トヨタについては敢えて説明するまでも無いかもしれませんが、日本最大手の自動車メーカーで世界での自動車販売台数もトップクラスです。

また、子会社であるダイハツやスバル、マツダ、スズキなどの自動車メーカーとも提携を結び勢力を拡大しています。

そしてガソリン車廃止の流れに対しては、電気自動車の販売台数を2030年に30車種、350万台にするとの計画を発表し注力しているところです。

直近決算

トヨタは8月4日に第1四半期決算を発表しており、最終利益は7368億円と前年同期比で1610億円の減益となっています。

第1四半期決算は前期比減益でしたが、通期最終利益は従来予想から1000億円増の2兆3600億円へ上方修正しており、年間配当は非開示のままです。

第1四半期減益の要因は、上海ロックダウンなどの影響で計画通りの生産活動ができず、円安によるプラス効果はありましたが、供給制約による販売台数の減少や資材高騰の為としています。

通期最終利益(億円)

銘柄名トヨタ
2019年3月期18828
2020年3月期20361
2021年3月期22452
2022年3月期28501
2023年3月期(会社予想)23600

2019年からの最終利益を見ていきますが前期までは順調に増益が続いており、今期は現状減益見込みとなっていますが、数年前と比較すると順調な内容です。

トヨタが日本を代表する企業である事は誰もが認めるところだと思いますが、改めて最終利益の数字を見ると今期は減益でも最終利益は2兆円を超えており、まさに桁違いな事を実感します。

そして今後の見通しについては、現状生産面での問題が出ている点は半導体不足の解消が見えてきたとして後半にかけて増加生産できる見込みとしており、また引き続き円安の追い風も期待できる状況です。

配当推移

銘柄名トヨタ
2015年40
2016年42
2017年42
2018年44
2019年44
2020年44
2021年48
2022年52
2023年(会社予想)

2015年からの配当推移を見ていきますが、トヨタは去年10月に株式を5分割していますので、前期以前の配当は分割調整した金額になっています

数年前は40円台で据え置きの年も多かったですが、2021年からは2期連続で増配中です。

そして今期配当は現状非開示としていますが、今の業績見込みからいくと悪くても前期と同じ52円程度は期待できそうです。

トヨタの配当方針は、連結配当性向30%を維持・向上させつつ、安定的・継続的に配当を行うよう努めるとしています。

株価推移

株価はコロナショックで1154円まで売られた後は順調に上昇し、今年1月には2475円まで上昇しました。その後はロシアのウクライナ侵攻などで売られる展開となり、直近は2000円前後で推移しています。

株価指標(2022年10月14日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
トヨタ7203200811.61.00

最近の株価は高値からは下落していますが、前期配当52円で計算すると配当利回りは2%半ばの水準です。

今期業績は減益見込みですがPER、PBRは市場平均並みで、現状のEPS172.4円で配当性向30%を計算すると約52円ですので、このままいけば今期も前期並みの配当は期待できそうです。

投資判断

今までの内容からトヨタ自動車の投資判断ですが、世界を代表する企業規模や業績を含め投資対象として検討したい銘柄です。

高配当株として考えた場合、現在の配当利回りは少し物足りない部分がありますが、今後の増配を期待して狙う事はアリの様な気もします。

という事でトヨタについては、今後の増配を期待して株価の調整局面があれば狙いたいというところです。

【7267】ホンダ

続いての銘柄は、ホンダです。

ホンダは、自動車の売上は世界7位ですが、オートバイの販売台数、売上高は世界首位で北米やアジアなど世界各国に販売しています。

ガソリン車廃止の流れについては、2030年に国内で販売する全ての自動車を電気自動車やハイブリット車、燃料電池車にする方針です。

また、ホンダは2021年に日本で初めてシステムが運転を行うレベル3自動運転システムを搭載した車を販売しています。

自動運転レベル

ここで先程出てきた自動運転のレベルについて簡単にまとめておきます。

  • レベルは1から5まで設定されており、レベル1は、自動ブレーキや前の車に付いて走る、車線からはみ出さないなど、既に馴染みのあるものだと思います。
  • レベル2は、遅い車を自動で追い越す事や高速道路での分岐・合流を自動で行うなど一気に難易度が上がる印象です。
  • レベル3は、条件付の自動運転でシステムが全ての運転タスクを実施しますが、システムの介入要求などに対してドライバーが適切に対応する必要があります。
  • レベル4は、「高度運転自動化」を指しており、限定領域においてシステムが全ての動的運転タスクを担うとともに、作動継続が困難な場合への応答も実行するとしており、ドライバー不在の運転を可能にするシステムです。
  • レベル5は、「完全運転自動化」を指しており、原則としていかなる場所やいかなる状況下においても自動運転システムが全てのタスクを担う完全自動運転です。

分かりやすくまとめると、レベル2はハンズオフ(手の解放)、レベル3はアイズオフ(目の解放)、レベル4以上はブレインオフ(脳の解放)とされています。

まだまだ先の事だと思っていた自動運転化ですが、着実に実用化に向けた取り組みは進んでおり、ホンダは日本のメーカーでは一歩先を行っている模様です。

直近決算

ホンダは8月10日に第1四半期決算を発表しており、最終利益は1492億円と前年同期比733億円の減益ですが、通期最終利益、年間配当予測に変更はありません。

前期比減益の要因は、半導体の供給不⾜や上海ロックダウンの影響により四輪車の販売台数減少や原材料価格⾼騰の影響などはありましたが、インセンティブの削減や円安影響などで営業利益は前年同期比約8.6%程度の減益でした。

しかし、純利益は中国での持分法による投資利益の減少などで前年同期比約33%の大幅減益となっています。

通期最終利益(億円)

銘柄名ホンダ
2019年3月期6103
2020年3月期4557
2021年3月期6574
2022年3月期7070
2023年3月期(会社予想)7100

2019年からの最終利益を見ていきますが、コロナショックで大きく減益となった2020年以外は順調に推移しています。

今後の見通しについては、半導体の供給不⾜やインフレの影響など先⾏きは依然不透明としていますが、円安による増益効果とインフレにより想定されるコストアップを反映し、第1四半期決算で通期売上高と営業利益の見込みは上方修正しています。

配当推移

銘柄名ホンダ
2015年88
2016年88
2017年92
2018年100
2019年111
2020年112
2021年110
2022年120
2023年(会社予想)120

配当についてもコロナショックの影響を受けた2021年は減配になっていますが、概ね順調に増配傾向です。

増配幅は年によって差がありますが前期は10円と大きくなっており、今期は現状据え置きの見込みとしています。

ホンダの配当方針は、連結配当性向30%を目安に安定的・継続的に行うよう努めるとしています。

株価推移

株価はコロナショック時に2120円まで売られましたが、その後は上下を繰り返しながら3000円を超える水準まで上昇しています。しかし、そこからは3000円台での動きが続き、直近は3200円付近で推移しています。

株価指標(2022年10月14日時点)

銘柄コード株価PERPBR配当配当利回り配当性向
ホンダ726732797.90.501203.6628.8

直近の株価は3000円台で停滞しており、配当は現状据え置き見込みですが、配当利回りは3%半ばの水準です。

業績好調を背景にPER、PBRは市場平均と比較して割安で、配当性向は29%付近と方針通りの水準です。

投資判断

今までの内容からホンダの投資判断ですが、業績、配当は順調に推移しており、トヨタと比較すると規模感は劣りますが、3%半ばの配当利回りはトヨタを上回っています。

そしてガソリン車廃止に対する方針や自動運転においては一歩抜け出している現状を含め、今後も期待したくなる銘柄です。

という事でホンダについても今後株価の調整局面があれば、十分高配当株として投資を検討できる銘柄だと思います。

まとめ

今回は世界を代表する日本の自動車メーカーである、トヨタ自動車とホンダの2銘柄を検証しました。

企業規模や業績の規模感はトヨタが圧倒していますが、ホンダも他の銘柄と比較すれば遜色のない内容です。

しかし、2銘柄とも投資判断で触れましたが、株価についてはもう少し下落を待ちたいところです。

自動車業界の現状は半導体不足などの影響で生産体制に影響は出ていますが、コロナからの経済回復や円安の影響で好調な状況です。

そして生産体制は戻りつつありますが、今後の世界経済の行方や円安についても、今以上過度な水準での追い風は期待しにくいかと思います。

その様な意味で自動車株については、もちろんその様な状況がくるかは分かりませんが、今後世界経済が不況に陥り、為替も今より円高に進んだタイミングでの調整局面を待つ方が良さそうな気はします。

ちなみに今回の2銘柄ですと高配当株としては、配当利回りの部分で個人的にはホンダを狙おうかなというところです。

トヨタとホンダの投資判断については、YouTubeで動画版を投稿していますのであわせてご覧ください。

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