3月権利取りまであと約1ヶ月半となりました。私は2022年に購入を検討している高配当株15選を昨年12月末に投稿していますが、その時とは株価を含め少し状況も変わってきていますので、今回は現在の状況を踏まえ2022年3月権利取りまでに購入を検討している高配当株を9銘柄に絞り個別にまとめていきます。
投資方針
それでは本題に入る前に、まずは私の投資方針を簡単に説明します。
- 購入対象は日本の個別銘柄と米国ETFでトータルの配当利回り目標は5%
- 購入は全てNISA口座で現在夫婦2人分240万円と子供のジュニアNISA80万円の年間320万円が購入上限
- 配当や優待が目的の中長期投資の為、売却は基本的にしない
- リスク分散の為、購入銘柄や業種、購入時期は分散させる
2022年に購入を検討している15銘柄(2021年12月24日時点)
この様な投資方針のもと私が昨年末に購入を検討している15銘柄にしていたのはこちらの銘柄です。
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
三菱UFJ | 8306 | 624.3 | 7.6 | 0.45 | 28 | 4.49 | 34.14 |
三井住友FG | 8316 | 3907 | 8.0 | 0.44 | 210 | 5.37 | 42.96 |
NTT | 9432 | 3130 | 10.3 | 1.39 | 110 | 3.51 | 36.06 |
ソフトバンク | 9434 | 1445.5 | 13.6 | 4.13 | 86 | 5.95 | 80.90 |
伊藤忠 | 8001 | 3512 | 7.0 | 1.39 | 110 | 3.13 | 21.78 |
三菱商事 | 8058 | 3629 | 7.2 | 0.91 | 142 | 3.91 | 28.33 |
オリックス | 8591 | 2274.5 | 8.8 | 0.87 | 78 | 3.43 | 30.08 |
リコーリース | 8566 | 3790 | 9.3 | 0.59 | 115 | 3.03 | 28.13 |
JT | 2914 | 2382 | 12.8 | 1.51 | 140 | 5.88 | 75.26 |
ENEOS | 5020 | 431.3 | 4.9 | 0.55 | 22 | 5.10 | 25.22 |
SOMPO | 8630 | 4866 | 9.5 | 0.79 | 210 | 4.32 | 40.87 |
ケネディクス商業リート | 3453 | 278100 | 19.9 | 1.18 | 13560 | 4.88 | ‐ |
マリモ地方創成リート | 3470 | 137900 | 19.8 | 1.42 | 7656 | 5.55 | ‐ |
キリンHD | 2503 | 1889.5 | 18.2 | 1.83 | 65 | 3.44 | 62.62 |
ヤマダHD | 9831 | 392 | 5.6 | 0.51 | ‐ | ‐ | ‐ |
この中の銘柄より、年明けから2月10日までにJT、マリモ地方創成リート、ソフトバンク、ヤマダHDの4銘柄、約60万円分の株式を購入しました。
1月は株価も全体的にかなり下がる場面もあり約50万円分購入出来たのですが、2月に入り相場も想定よりしっかりしている場面が多く、2月は現状ヤマダHDを200株購入しただけです。
本当はもう少し買いたい銘柄もあったのですが、あまり慌てて買っても良い事が無いケースの方が多いですし、今後の相場展望に不安な点もありますので様子を見ている感じです。
保有銘柄(2022年2月10日時点)
銘柄 | コード | 平均購入単価 | 株数 | 現在株価 | 評価損益 | 権利確定配当(累計) | 評価損益(配当込) | 予定配当 | 利回り(買値) | 利回り(現値) | |
JT | 2914 | 2192.5 | 200 | 2357.5 | 33000 | 14000 | 47000 | 28000 | 6.39 | 5.94 | |
トーセイリート | 3451 | 112380 | 1 | 129300 | 16920 | 7160 | 24080 | 7120 | 6.34 | 5.51 | |
マリモ地方創成リート | 3470 | 131100 | 1 | 126900 | -4200 | 0 | 0 | 7656 | 5.84 | 6.03 | |
ENEOS | 5020 | 393.3 | 400 | 459.9 | 26640 | 8800 | 35440 | 8800 | 5.59 | 4.78 | |
三井物産 | 8031 | 2387.5 | 100 | 3033 | 64550 | 4500 | 69050 | 10500 | 4.40 | 3.46 | |
三菱UFJ | 8306 | 495.9 | 700 | 746.1 | 175160 | 15600 | 190760 | 19600 | 5.65 | 3.75 | |
三井住友 | 8316 | 3115.3 | 300 | 4369 | 376110 | 60000 | 436110 | 63000 | 6.74 | 4.81 | |
オリックス | 8591 | 1428.5 | 200 | 2443.5 | 203000 | 16400 | 219400 | 15600 | 5.46 | 3.19 | |
いちごオフィスリート | 8975 | 69765 | 2 | 83300 | 27070 | 8410 | 35480 | 8302 | 5.95 | 4.98 | |
タカラレーベンインフラ | 9281 | 119900 | 1 | 107600 | -12300 | 7015 | -5285 | 6850 | 5.71 | 6.37 | |
いちごグリーンインフラ | 9282 | 62700 | 3 | 66700 | 12000 | 11766 | 23766 | 11835 | 6.29 | 5.91 | |
日本再生可能エネルギー | 9283 | 106333 | 3 | 101000 | -15999 | 25600 | 9601 | 19200 | 6.02 | 6.34 | |
カナディアンソーラインフラ | 9284 | 126400 | 1 | 119500 | -6900 | 7450 | 550 | 7500 | 5.93 | 6.28 | |
東京インフラ | 9285 | 96800 | 1 | 93500 | -3300 | 6298 | 2998 | 6082 | 6.28 | 6.50 | |
エネクスインフラ | 9286 | 91600 | 3 | 89400 | -6600 | 18000 | 11400 | 18000 | 6.55 | 6.71 | |
ジャパンインフラファンド | 9287 | 95500 | 1 | 90400 | -5100 | 5874 | 774 | 5882 | 6.16 | 6.51 | |
KDDI | 9433 | 3080.5 | 200 | 3769 | 137700 | 18500 | 156200 | 25000 | 4.06 | 3.32 | |
ソフトバンク | 9434 | 1374.4 | 800 | 1451.5 | 61670 | 51600 | 113270 | 68800 | 6.26 | 5.92 | |
ヤマダHD | 9831 | 391.5 | 200 | 403 | 2300 | 0 | 2300 | 3600 | 4.60 | 4.47 | |
VYM | VYM | 83.42 | 15 | 113.65 | 65433 | 6094 | 71528 | 4600 | 3.49 | 2.33 | |
合計 | 1147154 | 293067 | 1444422 | 345927 | 5.83 | 4.89 |
そして新規購入分まで含めた最新の保有銘柄がこちらの20銘柄です。
投資総額は約593万円で年間配当34万円、配当利回りは約5.83%とトータル目標の5%を上回っています。
それではこちらの保有銘柄を踏まえたうえで2022年3月権利取りまでに購入を検討している9銘柄を個別に検証していきます。
三菱UFJ
まず銀行業界からは三菱UFJです。銀行株は長期金利上昇の影響もあり年明けから強い動きが続いています。昨年末の時点では、三菱UFJと三井住友FGを購入対象にしていたのですが、現在の株価だと少し買いにくくなっています。特に三井住友FGは最低購入単価が40万円を超えてきていますので、かなりNISA枠を使用する事になるのも懸念点です。
現在銀行株は、三菱UFJを700株、三井住友を300株既に保有していますので、購入単価が低い三菱UFJについては、株価が大きく下がる場面があれば更なる買い増しを検討中です。
NTT
通信業界からはNTTです。通信株は現状KDDIを200株、ソフトバンクを800株保有しており、まだ保有していないNTTの購入を検討しています。年末時点で購入候補銘柄にしていたソフトバンクについては1月に100株買い増した為、しばらくは様子を見ようかなというところですが、合計1000株程度までは買い増したいと思っています。
NTTは第3四半期決算の内容も順調で期末配当の5円増配も発表していますので、3月権利取りまでにチャンスがあれば狙いたいと思っています。
伊藤忠
商社業界からは伊藤忠です。商社業界では現在三井物産を保有しているだけですので、他の銘柄の購入を検討しています。昨年末の時点では伊藤忠と三菱商事を購入候補銘柄にしていましたが、2銘柄とも第3四半期決算の内容も良く株価も上昇傾向ですので伊藤忠の1銘柄に絞りました。
伊藤忠は2023年度までの下限配当を今期中間決算時に発表しており、現在の配当利回りは2%後半とそこまで高くないですが、長期保有の視点で購入を検討しています。ちなみに伊藤忠の配当利回りを現在公表している2023年度の下限配当130円で計算すると配当利回りは3%前半になります。
リコーリース
リース業界からはリコーリースです。リース銘柄は現在オリックスを200株保有しているだけです。オリックスもカタログ優待目当てでまだ保有していない子供の口座での購入を検討していましたが、かなり株価が上昇している為、一旦様子見にします。
その代わりにリース銘柄で狙っているのがリコーリースです。リコーリースについては、同じリース銘柄の三菱HCキャピタルと比較して配当利回りは低いのですが、リコーリースにはクオカードの優待がある点や現状20%台の低い配当性向を含め将来への期待から狙っているところです。
エディオン
家電量販店からはエディオンです。エディオンは先日の投稿でヤマダHDとの比較検証を行ったのですが、2銘柄とも優劣を付ける事が難しかった為、両方買う事にしました。
しかし、ヤマダHDは今週買ったのですが、エディオンは第3四半期決算を受けて株価が急上昇した為、少し様子を見ています。決算内容はそこまで良いといえるものではありませんでしたので、3月権利取りまでに下がるタイミングがあれば狙いたいと思っています。
大和ハウス
ハウスメーカー業界からは大和ハウスです。大和ハウスはハウスメーカー大手ですが商業施設、事業施設へも強みを持っており、業績、配当も安定傾向です。今期配当126円のうち10円は創業者生誕100周年の記念配当の為、来期の配当金額は気になるところですが、株価も一時の高値からは下がってきており、チャンスがあれば狙いたいと思っています。
ENEOS
石油元売り会社からENEOSです。ENEOSも既に400株保有していますが買い増しを検討中です。私の投資方針では同じ業種でもリスク回避の為、銘柄は分散させる方針なのですが、石油元売り会社については企業規模や石油業界の状況からとりあえずENEOSを保有していれば良いかなという考えです。今年も年明けから原油価格は上昇していますが、ENEOSの株価はまだ去年の高値から比べると上がりきれていませんので、今後の原油価格を注意しながらチャンスがあれば買い増したいと考えています。
ケネディクス商業リート
REIT(リート)からはケネディクス商業リートです。年末時点ではマリモ地方創成リートとケネディクスの2銘柄を候補銘柄にしていましたが、マリモ地方創成リートは1月に購入した為、ケネディクス商業リートの購入を検討中です。ケネディクス商業リートは商業施設への投資をメインにしているREIT(リート)ですが、最近の株価はREIT(リート)全体の調整もあり、高値圏から下がってきているところです。
正直に言うとケネディクスについては1月下旬にREIT(リート)全体がかなり売られ25万円付近まで下がったタイミングでの購入も検討したのですが、あまりの弱さにもう少し様子を見ようかとした時点で株価は戻していきました。REIT(リート)は、長期金利の上昇もあり昨年後半から調整が続いていますが、そろそろ良いタイミングの様な気もしますので今度チャンスがあった際は買い逃さない様にしたいと思っています。
キリンHD
最後は飲料大手メーカーのキリンHDです。キリンは12月決算銘柄の為、3月権利取りとは関係ないのですが、来週2月14日に本決算を発表予定ですので、決算を見極めたうえで購入を検討しています。キリンの決算は、コロナの影響もあり業績が芳しくない事に加え、ミャンマーの政情不安からミャンマー・ブルワリーの業績悪化も加わり厳しい状態が続いています。第3四半期時点での通期進捗率も60%程度と今期見込みが達成出来ない可能性も高いです。
しかし株価は現状2000円を下回る水準まで売られており、決算が良くない内容だったとしてもある程度は織り込まれていると思いますし、更に売り込まれる可能性は低い様な気もします。もちろん想像以上に悪い決算だと話は変わってきますし、今期の見込みの数字も見極めたいところですので、来週の決算を確認したうえで購入を検討したいと考えています。
3月権利取り迄に買いたい高配当株9選(2022年2月10日時点)
銘柄 | コード | 株価 | PER | PBR | 配当 | 配当利回り | 配当性向 |
三菱UFJ | 8306 | 746.1 | 9.0 | 0.54 | 28 | 3.75 | 33.7 |
NTT | 9432 | 3297 | 10.79 | 1.46 | 115 | 3.49 | 37.0 |
伊藤忠 | 8001 | 3867 | 7.00 | 1.46 | 110 | 2.84 | 19.8 |
リコーリース | 8566 | 3825 | 9.36 | 0.57 | 115 | 3.01 | 28.1 |
エディオン | 2730 | 1163 | 9.79 | 0.61 | 44 | 3.78 | 36.0 |
大和ハウス | 1925 | 3421 | 10.42 | 1.16 | 126 | 3.68 | 38.4 |
ENEOS | 5020 | 459.9 | 5.27 | 0.58 | 22 | 4.78 | 25.2 |
ケネディクス商業リート | 3453 | 271400 | 19.30 | 1.15 | 13560 | 5.00 | ‐ |
キリンHD | 2503 | 1903 | 18.34 | 1.84 | 65 | 3.42 | 62.6 |
今回紹介した9銘柄の2022年2月10日時点の株価や現在の配当利回りを表にまとめています。配当利回りがトータル目標5%と比較してかなり低い銘柄もありますが、現在の配当利回りだけでなく、将来の増配や優待までの期待を含めて購入候補としています。
2022年は家族3人分のNISA枠上限320万円の株式購入を予定しており、3月権利取りまでにその7割200万円位の購入を予定しています。
そして冒頭に触れました様に現在年明けから約60万円分を購入している為、残り140万円くらいを3月権利取りまでに購入出来ればなというところです。
3月権利取り迄の相場展望
それでは最後にそんな3月権利取りまでの相場展望ですが、1月の主な株価下落要因は、アメリカの利上げ懸念、コロナ感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻の3点だったと思います。
アメリカの利上げ懸念については、次回FOMCが3月15日、16日で開催されますので3月上旬はFOMCを控えて上値が重たくなる展開が予想されます。
コロナ感染拡大については、外国ではピークアウトしている感じですが、国内はもう少し時間がかかりそうな状況です。
ロシアのウクライナ侵攻は、オリンピック期間中の動きは無いだろうとの見方が多いですので、逆に言うとオリンピック終了後の2月下旬から3月上旬のリスクは高まります。
以上の様に最近の株価は調子が良い様に感じますが、1月の主な株価下落要因は何1つ解決していないのが現状です。例年であればこのまま3月権利取りへ向けて堅調な展開も期待したくなりますが、今年は懸念材料が複数ある為、楽観は出来ません。
しかし、最近発表されている企業決算も内容は好調な銘柄が多い様に感じますので、3月権利取りまでに、株価が下がる場面があれば今回紹介した9銘柄を中心に購入していきたいと思っています。
そして、実際の購入実績等は改めて投稿していきますので宜しくお願いします。
3月権利取り迄に買いたい購入銘柄9選はYouTubeで動画版も投稿していますので、あわせてご覧下さい。
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